《消し去りの才覚/Banishing Knack》〜出会い編〜
2008年8月4日 MTG 話は7月の頭にさかのぼる。
GPTで赤単シャーマン(余談だけど、神戸本戦で入賞した池田さんのとメインのうち50枚くらいはおんなじ構成)で2-2ドロップした俺は、本戦のデッキが無くて困っていた。テスト期間の後なので、自分で新たなデッキを組むのは不可能に近い。じゅんじゅんに頼んでもよかったのだが、彼はまだ行くかどうかは決まっておらず、また、本人のデッキも決まっていないので、頼るのは忍びなかった。さてどうしようと思ったところで、俺は京都に住む友人に連絡を取り、デッキを用意してもらうことにした。彼はこの環境を相当やりこんでいて、GPTでも何回もベスト8に進出している。調整に使ったデッキを借りるということになった。
そしてGP3日前。テストという名の鎖から解き放たれた俺は、再び彼に連絡をとった。用意できないカードを聞いて、こちらで集めるためだ。さすがに《変わり谷/Mutavault》を一人で8枚も集めるのは不可能だしね。で、いくつか候補のデッキを送ってもらったのだが、その中にとても興味を引かれるデッキ名があった。
青単マーフォーク(ローリーさん製)
これに心躍らずにはいられない。詳しく話を聞くと、関西の草の根大会でローリーさんが使っていたものらしい。早速レシピを送ってもらうことに。青単ということは、コントロールメタで《悲しげなセルキー/Wistful Selkie》を、クリーチャーデッキに《セルキーの垣魔道士/Selkie Hedge-Mage》を投入、《大爆発の魔道士/Fulminator Mage》をケアして特殊地形は《変わり谷/Mutavault》のみ、そんな感じのデッキだと思っていた。が、それは大きな間違いだった。送られてきたデッキを見て、一目で(いい意味で)気持ち悪い動きをすることが分かった。行きの新幹線の中でプロキシを使って一人回しして、じゅんじゅんに色々意見をもらったり。三宮駅の電光掲示板に、「グランプリ神戸」の文字が映ってて、少しテンションが上がった。シミチンさんやふらっど君からカードを借りて、サイドをちょこちょこいじってデッキが完成。
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
「MU Merfolk」
クリーチャー:24
4《呪い捕らえ/Cursecatcher》
4《メロウの騎兵/Merrow Reejerey》
4《純視のメロウ/Puresight Merrow》
4《銀エラの達人/Silvergill Adept》
4《誘惑蒔き/Sower of Temptation》
4《石ころ川の旗騎士/Stonybrook Banneret》
スペル:12
4《消し去りの才覚/Banishing Knack》
4《謎めいた命令/Cryptic Command》
4《賢人の消火/Sage’s Dousing》
土地:24
20《島/Island》
4《変わり谷/Mutavault》
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そう、《消し去りの才覚/Banishing Knack》、そしてアンタップ能力持ちとのコンボ。。これによってキスキンやドランに対する勝率が上がっている。相手だけ《脱出/Evacuation》が弱いわけが無い。それに、基本的に《メロウの騎兵/Merrow Reejerey》や《誘惑蒔き/Sower of Temptation》はあまりアタックには行かないので、普通のバウンスとしても使うことが出来る。ちなみにサイドは明らかに間違っているので割愛。デッキ名は、デッキ製作者の欄に「ローリーさん?」って書いたので、さすがにアレな名前をつけるのは自重した。
また、《純視のメロウ/Puresight Merrow》が入ることで、マリガンが大分楽になる。マーフォークを使っていると分かるけど、2ターン目にクリーチャー発進できないハンドは基本マリガン。スタンダードだと《川の案内者、シグ/Sygg, River Guide》や《アトランティスの王/Lord of Atlantis》でカバーできるが、ブロック構築だとこの基準を満たすにはデッキに8枚(《シグ》があってもせいぜい10枚)しかいない2マナ域を確実に引き込まなくてはならない。もちろんそれが出来なかったらマリガン。必然的にマリガンの回数は増える。しかし、この熊がいると、土地3こいつあと3マナ以上とかでも余裕でキープできる。余談だが、ナベさん製作の青白黒多相ウィザードは、この薄い2マナ域を環境最強のカード《苦花/Bitterblossom》で補っている。マリガン基準はかなり下がる。かなり安定して初手をキープすることが出来るだろう。
話が逸れた。直前トライアルのDポッドに参戦。対人対戦は直前にKAKAOさんのケルピーマネキン相手に少しやっただけ。不安だらけだが、5-0まで駆け抜けるしかない。
Round1:黒白緑ドラン
Game1:後手。相手が土地が3枚で少し止まり、こっちは普通にクリーチャーを並べる。途中死ぬほど日和ったことをやらかして後で後ろから見てたziakiさんに説教されたりしたけど、《消し去りの才覚》コンボが決まって相手の《レンの地の克服者/Wren’s Run Vanquisher》2体をバウンスしたりしながら最後は《謎めいた命令/Cryptic Command》で勝ち。
Game2:後手。相手1マリガン。なかなか向こうの引きが弱かった。《思考囲い/Thoughtseize》から《レンの地の克服者》とされたりしたけど、そこから何も続かず、一回《増え続ける荒廃/Incremental Blight》を喰らって場が流れるも、再構築して青命令2発打ち込んで勝ち。
○○
Round2:青黒フェアリー
Game1:後手。俺1マリガン。相手2マリガン。1ランドキープしたようで、あまり展開が芳しくなく5ターン目くらいに引いて来た《苦花》を置く感じ。「俺下手すぎ」ってメモしてるから多分物凄いミスをしたんだろうけど、それでも勝ち。
Game2:後手。「青い《神の怒り/Wrath of God》」こと《誘惑蒔き》を連打されて負け。
Game3:先手。《苦花》貼られたけど《石ころ川の旗騎士》×2+《メロウの騎兵》で5点クロック作って勝ち。
○×○
Round3:青黒フェアリー
Game1:先手。「銀エラ×2、メロウ、ロード、誘惑、コマンド」ってメモってある。《苦花》貼られたけど負けるわけなし。
Game2:後手。俺1マリガン。2ターン目《苦花》から《ウーナの末裔/Scion of Oona》まで続かれて負け。
Game3:先手。《呪い捕らえ/Cursecatcher》から《銀エラの達人/Silvergill Adept》×2。先手だと《苦花》貼られてもあんまり怖くない。
○×○
ちなみに、二日目にベスト8が決まって少し暇そうだったあんちゃんさんに聞いてみたけど、フェアリーにとってマーフォークはそんなに厳しい相手ではないらしい。スタンではあまり入らない《コショウ煙/Peppersmoke》が基本メインに入っているのがその原因だとか。さすが参考になります。
Round4:青白マーフォーク
Game1:後手。俺1マリガン。相手だけ《メロウの騎兵》《誘惑蒔き》引いて負け。
Game2:先手。相手土地がちょっと詰まるも、《旗騎士》×2から《メロウの騎兵》《誘惑蒔き》連発されて負け。
××
4没。同系はホンマにクソゲー。しかし、このときはサイドに明らかに足りてないカードが1枚あった。だからクソゲーを打ち破れなかった。《蛇変化/Snakeform》とか入れてる場合じゃなかった。それを借りる手配をして、この日は終了。あと、まつがんさんとN藤さんの決勝戦は見ごたえがあった。試合結果は、風になったまつがんさんが5-0で駆け抜けてた。バーミヤンで餃子を2個しか食べてないのに代金払ったりした後、ストライクさんのQMAを見学。んで、漫画喫茶で一人回しをしながら精神を高めてた。この時点ではまだ、翌日訪れる悪夢を知る由も無かった。
しーゆーねくすとたーん。
GPTで赤単シャーマン(余談だけど、神戸本戦で入賞した池田さんのとメインのうち50枚くらいはおんなじ構成)で2-2ドロップした俺は、本戦のデッキが無くて困っていた。テスト期間の後なので、自分で新たなデッキを組むのは不可能に近い。じゅんじゅんに頼んでもよかったのだが、彼はまだ行くかどうかは決まっておらず、また、本人のデッキも決まっていないので、頼るのは忍びなかった。さてどうしようと思ったところで、俺は京都に住む友人に連絡を取り、デッキを用意してもらうことにした。彼はこの環境を相当やりこんでいて、GPTでも何回もベスト8に進出している。調整に使ったデッキを借りるということになった。
そしてGP3日前。テストという名の鎖から解き放たれた俺は、再び彼に連絡をとった。用意できないカードを聞いて、こちらで集めるためだ。さすがに《変わり谷/Mutavault》を一人で8枚も集めるのは不可能だしね。で、いくつか候補のデッキを送ってもらったのだが、その中にとても興味を引かれるデッキ名があった。
青単マーフォーク(ローリーさん製)
これに心躍らずにはいられない。詳しく話を聞くと、関西の草の根大会でローリーさんが使っていたものらしい。早速レシピを送ってもらうことに。青単ということは、コントロールメタで《悲しげなセルキー/Wistful Selkie》を、クリーチャーデッキに《セルキーの垣魔道士/Selkie Hedge-Mage》を投入、《大爆発の魔道士/Fulminator Mage》をケアして特殊地形は《変わり谷/Mutavault》のみ、そんな感じのデッキだと思っていた。が、それは大きな間違いだった。送られてきたデッキを見て、一目で(いい意味で)気持ち悪い動きをすることが分かった。行きの新幹線の中でプロキシを使って一人回しして、じゅんじゅんに色々意見をもらったり。三宮駅の電光掲示板に、「グランプリ神戸」の文字が映ってて、少しテンションが上がった。シミチンさんやふらっど君からカードを借りて、サイドをちょこちょこいじってデッキが完成。
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「MU Merfolk」
クリーチャー:24
4《呪い捕らえ/Cursecatcher》
4《メロウの騎兵/Merrow Reejerey》
4《純視のメロウ/Puresight Merrow》
4《銀エラの達人/Silvergill Adept》
4《誘惑蒔き/Sower of Temptation》
4《石ころ川の旗騎士/Stonybrook Banneret》
スペル:12
4《消し去りの才覚/Banishing Knack》
4《謎めいた命令/Cryptic Command》
4《賢人の消火/Sage’s Dousing》
土地:24
20《島/Island》
4《変わり谷/Mutavault》
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そう、《消し去りの才覚/Banishing Knack》、そしてアンタップ能力持ちとのコンボ。。これによってキスキンやドランに対する勝率が上がっている。相手だけ《脱出/Evacuation》が弱いわけが無い。それに、基本的に《メロウの騎兵/Merrow Reejerey》や《誘惑蒔き/Sower of Temptation》はあまりアタックには行かないので、普通のバウンスとしても使うことが出来る。ちなみにサイドは明らかに間違っているので割愛。デッキ名は、デッキ製作者の欄に「ローリーさん?」って書いたので、さすがにアレな名前をつけるのは自重した。
また、《純視のメロウ/Puresight Merrow》が入ることで、マリガンが大分楽になる。マーフォークを使っていると分かるけど、2ターン目にクリーチャー発進できないハンドは基本マリガン。スタンダードだと《川の案内者、シグ/Sygg, River Guide》や《アトランティスの王/Lord of Atlantis》でカバーできるが、ブロック構築だとこの基準を満たすにはデッキに8枚(《シグ》があってもせいぜい10枚)しかいない2マナ域を確実に引き込まなくてはならない。もちろんそれが出来なかったらマリガン。必然的にマリガンの回数は増える。しかし、この熊がいると、土地3こいつあと3マナ以上とかでも余裕でキープできる。余談だが、ナベさん製作の青白黒多相ウィザードは、この薄い2マナ域を環境最強のカード《苦花/Bitterblossom》で補っている。マリガン基準はかなり下がる。かなり安定して初手をキープすることが出来るだろう。
話が逸れた。直前トライアルのDポッドに参戦。対人対戦は直前にKAKAOさんのケルピーマネキン相手に少しやっただけ。不安だらけだが、5-0まで駆け抜けるしかない。
Round1:黒白緑ドラン
Game1:後手。相手が土地が3枚で少し止まり、こっちは普通にクリーチャーを並べる。途中死ぬほど日和ったことをやらかして後で後ろから見てたziakiさんに説教されたりしたけど、《消し去りの才覚》コンボが決まって相手の《レンの地の克服者/Wren’s Run Vanquisher》2体をバウンスしたりしながら最後は《謎めいた命令/Cryptic Command》で勝ち。
Game2:後手。相手1マリガン。なかなか向こうの引きが弱かった。《思考囲い/Thoughtseize》から《レンの地の克服者》とされたりしたけど、そこから何も続かず、一回《増え続ける荒廃/Incremental Blight》を喰らって場が流れるも、再構築して青命令2発打ち込んで勝ち。
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Round2:青黒フェアリー
Game1:後手。俺1マリガン。相手2マリガン。1ランドキープしたようで、あまり展開が芳しくなく5ターン目くらいに引いて来た《苦花》を置く感じ。「俺下手すぎ」ってメモしてるから多分物凄いミスをしたんだろうけど、それでも勝ち。
Game2:後手。「青い《神の怒り/Wrath of God》」こと《誘惑蒔き》を連打されて負け。
Game3:先手。《苦花》貼られたけど《石ころ川の旗騎士》×2+《メロウの騎兵》で5点クロック作って勝ち。
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Round3:青黒フェアリー
Game1:先手。「銀エラ×2、メロウ、ロード、誘惑、コマンド」ってメモってある。《苦花》貼られたけど負けるわけなし。
Game2:後手。俺1マリガン。2ターン目《苦花》から《ウーナの末裔/Scion of Oona》まで続かれて負け。
Game3:先手。《呪い捕らえ/Cursecatcher》から《銀エラの達人/Silvergill Adept》×2。先手だと《苦花》貼られてもあんまり怖くない。
○×○
ちなみに、二日目にベスト8が決まって少し暇そうだったあんちゃんさんに聞いてみたけど、フェアリーにとってマーフォークはそんなに厳しい相手ではないらしい。スタンではあまり入らない《コショウ煙/Peppersmoke》が基本メインに入っているのがその原因だとか。さすが参考になります。
Round4:青白マーフォーク
Game1:後手。俺1マリガン。相手だけ《メロウの騎兵》《誘惑蒔き》引いて負け。
Game2:先手。相手土地がちょっと詰まるも、《旗騎士》×2から《メロウの騎兵》《誘惑蒔き》連発されて負け。
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4没。同系はホンマにクソゲー。しかし、このときはサイドに明らかに足りてないカードが1枚あった。だからクソゲーを打ち破れなかった。《蛇変化/Snakeform》とか入れてる場合じゃなかった。それを借りる手配をして、この日は終了。あと、まつがんさんとN藤さんの決勝戦は見ごたえがあった。試合結果は、風になったまつがんさんが5-0で駆け抜けてた。バーミヤンで餃子を2個しか食べてないのに代金払ったりした後、ストライクさんのQMAを見学。んで、漫画喫茶で一人回しをしながら精神を高めてた。この時点ではまだ、翌日訪れる悪夢を知る由も無かった。
しーゆーねくすとたーん。
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