《霞の悪鬼/Glaze Fiend》
2008年10月12日 MTG/Coverage コメント (4) 先日行われたGP岡山トライアルの決勝ドラフトの非公式観戦記事が書き上がりました。初めての体験で読み辛いところも多々あるでしょうが大目に見てください。2本の記事をまとめてのうpなので少し長めです。また、文中は敬称略です。ご意見がありましたらコメント欄までお願いします。
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
「GPT岡山@東京1次 Best8 Draft Report:青木良輔」
「アラーラの断片」プレリリースから二週間。発売からすると一週間。多色環境故のリミテッドの難しさを体験した人も多いだろう。まだアーキタイプが確立しておらず、シールド、ドラフトと共に、アラーラの世界と同様に混沌の模様を示している。
そんな中、来月に迫ったGP岡山の不戦勝を奪い合うべく、ここハイライフ板橋には114名が集まった。その中には来週行われる海外グランプリのための練習にと、昨年度のPlayer of the Yearの斎藤友晴や、今期のPoYレースのトップを走る中村修平の姿を見せている。当然彼らはPPCによりByeは持っている。が、練習のためと出場しているのだ。どれだけこの環境のリミテッドが難しいかが理解いただけるだろうか。
その強豪ぞろいの中を勝ち上がった8名の中から、昨年のThe Finalsでベスト8に入賞した青木良輔のドラフトに注目してみたい。「(この環境のドラフトは)まだ3回くらいしかやったことない」と語るが、果たして彼は5つに分かれた世界からどんな景色を見つけるのだろうか。
■1st Pack
1-01:《風生みの魔道士/Windwright Mage》
レアにもアンコモンにも目ぼしいものがなく、コモンに目を移しても《骨の粉砕/Bone Splinters》ぐらいしか対抗馬がなさそうなパックから、賛美との相性の良い条件付きのフライヤーをピック。「初手のレアを見て色を決めたい」と語っていた青木にとっては少し辛いスタートか。
1-02:《ゴミあさりのドレイク/Scavenger Drake》(他の候補:《聖域のガーゴイル/Sanctum Gargoyle》)
1-03:《崩れゆく死滅都市/Crumbling Necropolis》(他の候補:《骨の粉砕/Bone Splinters》)
「土地よりぃー、始めよ」と言う偉い先生の言葉通り、気持ち早めに青黒の出るタップインランドをピック。
1-04:《処刑人の薬包/Executioner’s Capsule》(他の候補:《急使の薬包/Courier’s Capsule》)
「これで上は黒をやってないと思った」と振り返るように、ここから青黒気味のピックへ。
1-05:《血の信者/Blood Cultist》(他の候補:《カターリの金切り声上げ/Kathari Screecher》)
1-06:《ゴミあさりのドレイク/Scavenger Drake》
1-07:《骸骨のカターリ/Skeletal Kathari》
1-08:《急使の薬包/Courier’s Capsule》
1-09:《雲荒れの原のドレイク/Cloudheath Drake》
1-10:《アンデッドのレオトー/Undead Leotau》
以下、《グリクシスの全景/Grixis Panorama》をピック。この段階では3色目は赤気味のピックだが...。
■2nd Pack
2-01:《冷静な天使/Stoic Angel》
青も黒もないパックから顔を出したのは、なんと天使。この段階で他にデッキに入りそうなカードもないため、これをカット。
2-02:《苦悶のねじれ/Agony Warp》
2-03:《ヴェクティスの口封じ/Vectis Silencers》(他の候補:《神祖/Godsire》《熊手爪のガルガンチュアン/Rakeclaw Gargantuan》)
ここで爆弾パック。ナヤの強力なカードが2枚も。下家はこの色をやっていないのだろうか?さすがにここからの参入は無謀と青木はスルー。
2-04:《潮の虚ろの大梟/Tidehollow Strix》
2-05:《くぐつの妖術師/Puppet Conjurer》
2-06:《聖域のガーゴイル/Sanctum Gargoyle》
2-07:《ヴェクティスの口封じ/Vectis Silencers》
2-08:《エスパーの全景/Esper Panorama》
色の合っているパノラマが。他に候補もなく当然即ピック。
2-09:《霞の悪鬼/Glaze Fiend》
2-10:《屑肉の地のゾンビ/Dregscape Zombie》
赤の流れが悪く、白にも望みを残す《聖域のガーゴイル》以外は青黒のパーツ。この時点で下家はバントカラー、上家はナヤカラー。流してしまった《神祖/Godsire》の行方が気になるところだ。
■3rd Pack
3-01:《霞の悪鬼/Glaze Fiend》(他の候補:《回収するタイタン/Salvage Titan》《雲荒れの原のドレイク/Cloudheath Drake》)
複数の候補がある中から2枚目の《悪鬼》をピック。この時点でほぼエスパー路線はほぼ確定か。
3-02:《後追いの呼び声/Call to Heel》
3-03:《命運縫い/Fatestitcher》
3-04:《苦悶のねじれ/Agony Warp》
3-05:《風生みの魔道士/Windwright Mage》
3-06:《エーテリウムの彫刻家/Etherium Sculptor》
3-07:《エーテリウムの彫刻家/Etherium Sculptor》
3-08:《秘儀の聖域/Arcane Sanctum》
ここで嬉しい色の合ったタップインランド。
3-09:《雲荒れの原のドレイク/Cloudheath Drake》
ドレイクが1周。
3-10:《呪文摘み/Spell Snip》
以下《エスパーのオベリスク/Obelisk of Esper》をピック。
そして完成したデッキはこちら。
2《エーテリウムの彫刻家/Etherium Sculptor》
2《霞の悪鬼/Glaze Fiend》
1《潮の虚ろの大梟/Tidehollow Strix》
1《くぐつの妖術師/Puppet Conjurer》
1《屑肉の地のゾンビ/Dregscape Zombie》
2《風生みの魔道士/Windwright Mage》
1《ヴェクティスの口封じ/Vectis Silencers》
1《聖域のガーゴイル/Sanctum Gargoyle》
1《骸骨のカターリ/Skeletal Kathari》
2《ゴミあさりのドレイク/Scavenger Drake》
2《雲荒れの原のドレイク/Cloudheath Drake》
1《処刑人の薬包/Executioner’s Capsule》
2《急使の薬包/Courier’s Capsule》
2《苦悶のねじれ/Agony Warp》
1《後追いの呼び声/Call to Heel》
1《エスパーのオベリスク/Obelisk of Esper》
1《エスパーの全景/Esper Panorama》
1《秘儀の聖域/Arcane Sanctum》
1《崩れゆく死滅都市/Crumbling Necropolis》
6《島/Island》
5《沼/Swamp》
3《平地/Plains》
最後まで《血の信者/Blood Cultist》をタッチするか悩んでいたが、結局安定性を重視した3色に落ち着くことになった。除去が少なめなのが不安要素だと言うが、はたして結果は?
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
「GPT岡山@東京1次 Quarterfinals 青木良輔 vs 渡部一成」
難しいと評判のアラーラシールドを勝ち上がった8名によるドラフトのシングルエリミネーション。その中から、ドラフトのレポートもお伝えした青木良輔のマッチアップをお送りしたい。デッキはエスパーカラーのビートダウンに仕上がっている。対する渡部のデッキは、見え隠れするカードから察するにナヤ系統のデッキだと思われる。
Game1
ダイスロールで先手は青木。《秘儀の聖域/Arcane Sanctum》から2ターン目に《霞の悪鬼/Glaze Fiend》という立ち上がり。一方渡部は《アクラサの従者/Akrasan Squire》を2体並べ軽快にビートダウンをスタート。一方の青木も《エーテリウムの彫刻家/Etherium Sculptor》《くぐつの妖術師/Puppet Conjurer》と並べた上で《霞の悪鬼/Glaze Fiend》でアタック。序盤から殴り合いの様相を示す。
だが、渡部は3ターン目のドローを見て顔をしかめる。第2メインフェイズに序盤役に立たないナヤの巨大獣をサイクリング。そしてそのままターンを返す。そう、土地が止まってしまったのだ。一方の青木は《エスパーのオベリスク/Obelisk of Esper》をキャスト、《くぐつの妖術師》でホムンクルスを生み出し、《霞の悪鬼》でのビートダウンを続ける。
渡部は3枚目の土地として《平地/Plains》を引き込むが、キャストしたのは《ドラゴンの餌/Dragon Fodder》。どうやら色マナが事故っているようだ。対する青木は2枚目の《エーテリウムの彫刻家》をプレイ。《くぐつの妖術師》のトークンと合わせて《霞の悪鬼》を巨大化させ続ける。
待望の《森/Forest》を引き込んだ渡部。《宮廷の射手/Court Archers》をプレイしてターンを返す。返す青木は《エーテリウムの彫刻家》2体と《霞の悪鬼》でアタック。渡部はゴブリントークン2体で《彫刻家》の片方を、《宮廷の射手》で《霞の悪鬼》をブロック。ここで青木がキャストしたのは《苦悶のねじれ/Agony Warp》。鮮やかな1対2交換が成立する。
勝機を見出すために渡部はクリーチャーを全て生贄に捧げ8/8となった《茨団のヴィーアシーノ/Thorn-Thrash Viashino》を場に送るが、青木はそれに《後追いの呼び声/Call to Heel》を撃ち込んで止めを刺した。
青木 1-0 渡部
Game2
後手の青木の2ターン目《くぐつの妖術師》からゲームがスタート。対する渡部は《宮廷の射手》を。返しの青木は《屑肉の地のゾンビ/Dregscape Zombie》を場に送りエンドを宣言。
ここで渡部は《アクラサの従者》をプレイして《凶暴な飢え/Savage Hunger》を《宮廷の射手》にエンチャント。4/5トランプルでのアタックを開始。
対する青木は《急使の薬包/Courier’s Capsule》でドローを進めるが、引けども引けども土地ばかり。逆に渡部は《ナヤの戦闘魔道士/Naya Battlemage》《天使の祝祷/Angelic Benediction》《目明き階級の魔術師/Sighted-Caste Sorcerer》と有効牌を次々に並べてダメージを上積みし、青木の残りライフは1。
《雲荒れの原のドレイク/Cloudheath Drake》を追加し、なんとか《苦悶のねじれ》を引き当てた青木だったが、プレイされた《風切るイグアナール/Hissing Iguanar》を見て、撃つべき対象がないことを悟った。
青木 1-1 渡部
Game3
先手は青木に移る。テイクマリガンから《崩れゆく死滅都市/Crumbling Necropolis》をプレイ、2ターン目に《エーテリウムの彫刻家》を場に送る。一方の渡部は《アクラサの従者》から《目明き階級の魔術師》と続けて、賛美によるビートダウンを開始。
《エーテリウムの彫刻家》でアタックの後《潮の虚ろの大梟/Tidehollow Strix》をキャストしてターンを終える青木に対して、アタックを続けつつ《アニマのドルイド/Druid of the Anima》でマナを伸ばす渡部。《アクラサの従者》でのアタックを続けるが、青木は再び《苦悶のねじれ》をキャスト、接死を絡めてまたも1対2交換を。だが、渡部が場に追加したのは《モストドン/Mosstodon》。攻め手を緩めてはくれない。
青木は《モストドン》への対抗策としてマナを残しつつ《ヴェクティスの口封じ/Vectis Silencers》をプレイするが、渡部はそれに《忘却の輪/Oblivion Ring》を打ち付け、《宮廷の射手》を場に追加。マナの残っていない《モストドン》のアタックは《エーテリウムの彫刻家》でチャンプブロック。次のターンのアタックは《潮の虚ろの大梟》でブロックし、なんとか攻撃手段を失わせる。《風生みの魔道士》を追加する青木に対し、渡部は《ドラゴンの餌》でトークンをばらまく。
マナフラッドに苦しめられる中、ライフゲインしながらなんとか粘る青木だったが、渡部が盤面に追加したのは神話レア《サルカン・ヴォル/Sarkhan Vol》!
サイズアップしたゴブリントークンのアタックを受けた青木は、最後のドローを確認した後、手札に残った2枚の土地を使って盤面を片付けたのだった。
Final Result:青木 1-2 渡部
渡部一成 Win!
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
以上です。取材に快く応じてくださったプレイヤーのお二人、無茶な頼みを聞いてくださった梅咲さん他スタッフの皆様、本当にありがとうございました。
しーゆーねくすとたーん。
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
「GPT岡山@東京1次 Best8 Draft Report:青木良輔」
「アラーラの断片」プレリリースから二週間。発売からすると一週間。多色環境故のリミテッドの難しさを体験した人も多いだろう。まだアーキタイプが確立しておらず、シールド、ドラフトと共に、アラーラの世界と同様に混沌の模様を示している。
そんな中、来月に迫ったGP岡山の不戦勝を奪い合うべく、ここハイライフ板橋には114名が集まった。その中には来週行われる海外グランプリのための練習にと、昨年度のPlayer of the Yearの斎藤友晴や、今期のPoYレースのトップを走る中村修平の姿を見せている。当然彼らはPPCによりByeは持っている。が、練習のためと出場しているのだ。どれだけこの環境のリミテッドが難しいかが理解いただけるだろうか。
その強豪ぞろいの中を勝ち上がった8名の中から、昨年のThe Finalsでベスト8に入賞した青木良輔のドラフトに注目してみたい。「(この環境のドラフトは)まだ3回くらいしかやったことない」と語るが、果たして彼は5つに分かれた世界からどんな景色を見つけるのだろうか。
■1st Pack
1-01:《風生みの魔道士/Windwright Mage》
レアにもアンコモンにも目ぼしいものがなく、コモンに目を移しても《骨の粉砕/Bone Splinters》ぐらいしか対抗馬がなさそうなパックから、賛美との相性の良い条件付きのフライヤーをピック。「初手のレアを見て色を決めたい」と語っていた青木にとっては少し辛いスタートか。
1-02:《ゴミあさりのドレイク/Scavenger Drake》(他の候補:《聖域のガーゴイル/Sanctum Gargoyle》)
1-03:《崩れゆく死滅都市/Crumbling Necropolis》(他の候補:《骨の粉砕/Bone Splinters》)
「土地よりぃー、始めよ」と言う偉い先生の言葉通り、気持ち早めに青黒の出るタップインランドをピック。
1-04:《処刑人の薬包/Executioner’s Capsule》(他の候補:《急使の薬包/Courier’s Capsule》)
「これで上は黒をやってないと思った」と振り返るように、ここから青黒気味のピックへ。
1-05:《血の信者/Blood Cultist》(他の候補:《カターリの金切り声上げ/Kathari Screecher》)
1-06:《ゴミあさりのドレイク/Scavenger Drake》
1-07:《骸骨のカターリ/Skeletal Kathari》
1-08:《急使の薬包/Courier’s Capsule》
1-09:《雲荒れの原のドレイク/Cloudheath Drake》
1-10:《アンデッドのレオトー/Undead Leotau》
以下、《グリクシスの全景/Grixis Panorama》をピック。この段階では3色目は赤気味のピックだが...。
■2nd Pack
2-01:《冷静な天使/Stoic Angel》
青も黒もないパックから顔を出したのは、なんと天使。この段階で他にデッキに入りそうなカードもないため、これをカット。
2-02:《苦悶のねじれ/Agony Warp》
2-03:《ヴェクティスの口封じ/Vectis Silencers》(他の候補:《神祖/Godsire》《熊手爪のガルガンチュアン/Rakeclaw Gargantuan》)
ここで爆弾パック。ナヤの強力なカードが2枚も。下家はこの色をやっていないのだろうか?さすがにここからの参入は無謀と青木はスルー。
2-04:《潮の虚ろの大梟/Tidehollow Strix》
2-05:《くぐつの妖術師/Puppet Conjurer》
2-06:《聖域のガーゴイル/Sanctum Gargoyle》
2-07:《ヴェクティスの口封じ/Vectis Silencers》
2-08:《エスパーの全景/Esper Panorama》
色の合っているパノラマが。他に候補もなく当然即ピック。
2-09:《霞の悪鬼/Glaze Fiend》
2-10:《屑肉の地のゾンビ/Dregscape Zombie》
赤の流れが悪く、白にも望みを残す《聖域のガーゴイル》以外は青黒のパーツ。この時点で下家はバントカラー、上家はナヤカラー。流してしまった《神祖/Godsire》の行方が気になるところだ。
■3rd Pack
3-01:《霞の悪鬼/Glaze Fiend》(他の候補:《回収するタイタン/Salvage Titan》《雲荒れの原のドレイク/Cloudheath Drake》)
複数の候補がある中から2枚目の《悪鬼》をピック。この時点でほぼエスパー路線はほぼ確定か。
3-02:《後追いの呼び声/Call to Heel》
3-03:《命運縫い/Fatestitcher》
3-04:《苦悶のねじれ/Agony Warp》
3-05:《風生みの魔道士/Windwright Mage》
3-06:《エーテリウムの彫刻家/Etherium Sculptor》
3-07:《エーテリウムの彫刻家/Etherium Sculptor》
3-08:《秘儀の聖域/Arcane Sanctum》
ここで嬉しい色の合ったタップインランド。
3-09:《雲荒れの原のドレイク/Cloudheath Drake》
ドレイクが1周。
3-10:《呪文摘み/Spell Snip》
以下《エスパーのオベリスク/Obelisk of Esper》をピック。
そして完成したデッキはこちら。
2《エーテリウムの彫刻家/Etherium Sculptor》
2《霞の悪鬼/Glaze Fiend》
1《潮の虚ろの大梟/Tidehollow Strix》
1《くぐつの妖術師/Puppet Conjurer》
1《屑肉の地のゾンビ/Dregscape Zombie》
2《風生みの魔道士/Windwright Mage》
1《ヴェクティスの口封じ/Vectis Silencers》
1《聖域のガーゴイル/Sanctum Gargoyle》
1《骸骨のカターリ/Skeletal Kathari》
2《ゴミあさりのドレイク/Scavenger Drake》
2《雲荒れの原のドレイク/Cloudheath Drake》
1《処刑人の薬包/Executioner’s Capsule》
2《急使の薬包/Courier’s Capsule》
2《苦悶のねじれ/Agony Warp》
1《後追いの呼び声/Call to Heel》
1《エスパーのオベリスク/Obelisk of Esper》
1《エスパーの全景/Esper Panorama》
1《秘儀の聖域/Arcane Sanctum》
1《崩れゆく死滅都市/Crumbling Necropolis》
6《島/Island》
5《沼/Swamp》
3《平地/Plains》
最後まで《血の信者/Blood Cultist》をタッチするか悩んでいたが、結局安定性を重視した3色に落ち着くことになった。除去が少なめなのが不安要素だと言うが、はたして結果は?
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
「GPT岡山@東京1次 Quarterfinals 青木良輔 vs 渡部一成」
難しいと評判のアラーラシールドを勝ち上がった8名によるドラフトのシングルエリミネーション。その中から、ドラフトのレポートもお伝えした青木良輔のマッチアップをお送りしたい。デッキはエスパーカラーのビートダウンに仕上がっている。対する渡部のデッキは、見え隠れするカードから察するにナヤ系統のデッキだと思われる。
Game1
ダイスロールで先手は青木。《秘儀の聖域/Arcane Sanctum》から2ターン目に《霞の悪鬼/Glaze Fiend》という立ち上がり。一方渡部は《アクラサの従者/Akrasan Squire》を2体並べ軽快にビートダウンをスタート。一方の青木も《エーテリウムの彫刻家/Etherium Sculptor》《くぐつの妖術師/Puppet Conjurer》と並べた上で《霞の悪鬼/Glaze Fiend》でアタック。序盤から殴り合いの様相を示す。
だが、渡部は3ターン目のドローを見て顔をしかめる。第2メインフェイズに序盤役に立たないナヤの巨大獣をサイクリング。そしてそのままターンを返す。そう、土地が止まってしまったのだ。一方の青木は《エスパーのオベリスク/Obelisk of Esper》をキャスト、《くぐつの妖術師》でホムンクルスを生み出し、《霞の悪鬼》でのビートダウンを続ける。
渡部は3枚目の土地として《平地/Plains》を引き込むが、キャストしたのは《ドラゴンの餌/Dragon Fodder》。どうやら色マナが事故っているようだ。対する青木は2枚目の《エーテリウムの彫刻家》をプレイ。《くぐつの妖術師》のトークンと合わせて《霞の悪鬼》を巨大化させ続ける。
待望の《森/Forest》を引き込んだ渡部。《宮廷の射手/Court Archers》をプレイしてターンを返す。返す青木は《エーテリウムの彫刻家》2体と《霞の悪鬼》でアタック。渡部はゴブリントークン2体で《彫刻家》の片方を、《宮廷の射手》で《霞の悪鬼》をブロック。ここで青木がキャストしたのは《苦悶のねじれ/Agony Warp》。鮮やかな1対2交換が成立する。
勝機を見出すために渡部はクリーチャーを全て生贄に捧げ8/8となった《茨団のヴィーアシーノ/Thorn-Thrash Viashino》を場に送るが、青木はそれに《後追いの呼び声/Call to Heel》を撃ち込んで止めを刺した。
青木 1-0 渡部
Game2
後手の青木の2ターン目《くぐつの妖術師》からゲームがスタート。対する渡部は《宮廷の射手》を。返しの青木は《屑肉の地のゾンビ/Dregscape Zombie》を場に送りエンドを宣言。
ここで渡部は《アクラサの従者》をプレイして《凶暴な飢え/Savage Hunger》を《宮廷の射手》にエンチャント。4/5トランプルでのアタックを開始。
対する青木は《急使の薬包/Courier’s Capsule》でドローを進めるが、引けども引けども土地ばかり。逆に渡部は《ナヤの戦闘魔道士/Naya Battlemage》《天使の祝祷/Angelic Benediction》《目明き階級の魔術師/Sighted-Caste Sorcerer》と有効牌を次々に並べてダメージを上積みし、青木の残りライフは1。
《雲荒れの原のドレイク/Cloudheath Drake》を追加し、なんとか《苦悶のねじれ》を引き当てた青木だったが、プレイされた《風切るイグアナール/Hissing Iguanar》を見て、撃つべき対象がないことを悟った。
青木 1-1 渡部
Game3
先手は青木に移る。テイクマリガンから《崩れゆく死滅都市/Crumbling Necropolis》をプレイ、2ターン目に《エーテリウムの彫刻家》を場に送る。一方の渡部は《アクラサの従者》から《目明き階級の魔術師》と続けて、賛美によるビートダウンを開始。
《エーテリウムの彫刻家》でアタックの後《潮の虚ろの大梟/Tidehollow Strix》をキャストしてターンを終える青木に対して、アタックを続けつつ《アニマのドルイド/Druid of the Anima》でマナを伸ばす渡部。《アクラサの従者》でのアタックを続けるが、青木は再び《苦悶のねじれ》をキャスト、接死を絡めてまたも1対2交換を。だが、渡部が場に追加したのは《モストドン/Mosstodon》。攻め手を緩めてはくれない。
青木は《モストドン》への対抗策としてマナを残しつつ《ヴェクティスの口封じ/Vectis Silencers》をプレイするが、渡部はそれに《忘却の輪/Oblivion Ring》を打ち付け、《宮廷の射手》を場に追加。マナの残っていない《モストドン》のアタックは《エーテリウムの彫刻家》でチャンプブロック。次のターンのアタックは《潮の虚ろの大梟》でブロックし、なんとか攻撃手段を失わせる。《風生みの魔道士》を追加する青木に対し、渡部は《ドラゴンの餌》でトークンをばらまく。
マナフラッドに苦しめられる中、ライフゲインしながらなんとか粘る青木だったが、渡部が盤面に追加したのは神話レア《サルカン・ヴォル/Sarkhan Vol》!
サイズアップしたゴブリントークンのアタックを受けた青木は、最後のドローを確認した後、手札に残った2枚の土地を使って盤面を片付けたのだった。
Final Result:青木 1-2 渡部
渡部一成 Win!
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
以上です。取材に快く応じてくださったプレイヤーのお二人、無茶な頼みを聞いてくださった梅咲さん他スタッフの皆様、本当にありがとうございました。
しーゆーねくすとたーん。
コメント
土曜日はお疲れー☆って資料的価値はないだろー・・・
ヒルなんとか家に余ってるから貰ってやってくれると嬉しいです。
1-3(笑)の俺からしたら5-2のあなたは神です。
ヒルありがとうございます。
1/3クリーチャーが賛美により+2/+2され、凶暴な飢えで+1/+0される。
なので4/5トランプルだと思います。
確かに。訂正しておきます。