《目明き階級の魔術師/Sighted-Caste Sorcerer》
2008年12月24日 MTG/Coverage 先日行われたPT京都予選の決勝ドラフトの非公式観戦記事が書き上がりました。文中は敬称略です。ご意見、ご指摘がありましたらコメント欄までお願いします。
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「PTQ京都@東京1次 Best8 Draft Report:高橋純也」
2年ぶりとなる国内プロツアー。その権利を奪い合うべく、ハイライフ板橋に127名が集まった。シールド戦のスイスドロー7回戦を突破した8名の中から、関東第三世代の誇るデッキビルダーである高橋純也のピックを追っていきたい。
■1st Pack
1-01:《塔のガーゴイル/Tower Gargoyle》(他の候補:《セドラクシスの死霊/Sedraxis Specter》、《エルフの幻想家/Elvish Visionary》)
初手はエスパーの優良クリーチャーである4/4のフライヤーからスタート。
1-02:《忘却の輪/Oblivion Ring》(他の候補:《苦悶のねじれ/Agony Warp》、《圧倒する雷/Resounding Thunder》)
1-03:《天望の騎士/Knight of the Skyward Eye》(他の候補:《破門/Excommunicate》)
1-04:《雲荒れの原のドレイク/Cloudheath Drake》(他の候補:《エスパーの魔除け/Esper Charm》)
青白気味にピックを進めていく。
1-05:《後追いの呼び声/Call to Heel》
1-06:《後追いの呼び声/Call to Heel》(他の候補:《取り消し/Cancel》)
1-07:《天空の先達/Welkin Guide》
1-08:《華麗なる突風乗り/Gustrider Exuberant》
1-09:《ヴェクティスの口封じ/Vectis Silencers》
1-10:《ジェスの浸透者/Jhessian Infiltrator》
以下、《輝く根本原理/Brilliant Ultimatum》をピック。エスパー系のカードの出が悪く、バント系統の青白の可能性も残るドラフトに。
■2nd Pack
2-01:《聖域のガーゴイル/Sanctum Gargoyle》(他の候補:《アクラサの従者/Akrasan Squire》、《エスパーの魔除け/Esper Charm》)
エスパーの必須カードだが、《アクラサの従者》と非常に悩んだ末でのピックだった。この時点で流れによっては1-01を切ることも選択肢に。
2-02:《アクラサの従者/Akrasan Squire》(他の候補:《潮の虚ろの大梟/Tidehollow Strix》)
こちらもエスパーの必須パーツと言える《大梟》だが、これを流して1/1の賛美をピック。
2-03:《処刑人の薬包/Executioner’s Capsule》(他の候補:《浄火の大天使/Empyrial Archangel》、《苦悶のねじれ/Agony Warp》)
バントカラーの大天使が顔を見せる。悩んだ末に、環境でも数少ないタフネスに関係ない置き《闇への追放/Dark Banishing》をピック。
2-04:《目明き階級の魔術師/Sighted-Caste Sorcerer》
2-05:《浄火の大天使/Empyrial Archangel》(他の候補:《グリクシスの戦闘魔道士/Grixis Battlemage》)
再び大天使登場。さすがに下にバントはいないだろうと、ここでルーターを流して神話レアをピックする。
2-06:《カターリの金切り声上げ/Kathari Screecher》
2-07:《バントの全景/Bant Panorama》
2-08:《昏睡のヴェール/Coma Veil》
2-09:《エスパーの魔除け/Esper Charm》
2-10:《暁の光の射手/Dawnray Archer》
以降《目明き階級の魔術師》を2枚ピック。完全に賛美方面に方向転換。この時点で上はエスパーとグリクシスの両天秤状態、下はジャンドカラーになっている。
■3rd Pack
3-01:《器用な決闘者/Deft Duelist》(他の候補:《取り消し/Cancel》、《圧倒する雷/Resounding Thunder》)
3-02:《アクラサの従者/Akrasan Squire》
3-03:《天望の騎士/Knight of the Skyward Eye》
3-04:《モストドン/Mosstodon》(他の候補:《目明き階級の魔術師/Sighted-Caste Sorcerer》)
3-05:《バントの全景/Bant Panorama》
3-06:《藻のガリアル/Algae Gharial》(他の候補:《目明き階級の魔術師/Sighted-Caste Sorcerer》)
3-07:《ジェスの先導/Outrider of Jhess》
3-08:《ロウクスの戦修道士/Rhox War Monk》
バントカラーの優良クリーチャーがほぼ卓を一周。
3-09:《天空の先達/Welkin Guide》
3-10:《活力の揺り篭/Cradle of Vitality》
以下、1周してきた《目明き階級の魔術師/Sighted-Caste Sorcerer》と《妨げる光/Hindering Light》をピック。
完成したデッキはこちら。
2《アクラサの従者/Akrasan Squire》
4《目明き階級の魔術師/Sighted-Caste Sorcerer》
1《ジェスの先導/Outrider of Jhess》
2《天望の騎士/Knight of the Skyward Eye》
1《ジェスの浸透者/Jhessian Infiltrator》
1《ロウクスの戦修道士/Rhox War Monk》
1《カターリの金切り声上げ/Kathari Screecher》
1《藻のガリアル/Algae Gharial》
1《ジェスの先導/Outrider of Jhess》
1《モストドン/Mosstodon》
1《雲荒れの原のドレイク/Cloudheath Drake》
2《天空の先達/Welkin Guide》
1《浄火の大天使/Empyrial Archangel》
1《妨げる光/Hindering Light》
1《忘却の輪/Oblivion Ring》
2《後追いの呼び声/Call to Heel》
2《バントの全景/Bant Panorama》
8《平地/Plains》
4《島/Island》
3《森/Forest》
《暁の光の射手/Dawnray Archer》は悩んだ末にサイドボードに。賛美持ちが7体の、テンポのいいバントとなった。
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「PTQ京都@東京1次 Quarterfinals 高橋純也 vs 金民守」
ドラフトで《目明き階級の魔術師/Sighted-Caste Sorcerer》を安く集めることが出来た高橋純也。そんなバントデッキの前に座るのは、日本代表経験もある金民守。デッキはグリクシスに白をタッチした構成になっている。
Game1
先手は高橋。《アクラサの従者/Akrasan Squire》からスタート。対する金は1マリガン後タップインランドを置く立ち上がり。
とにかく早く攻めの態勢を作りたい高橋は《天望の騎士/Knight of the Skyward Eye》《ジェスの浸透者/Jhessian Infiltrator》と続け、賛美によるビートダウンを。金は3ターン目に《セドラクシスの死霊/Sedraxis Specter》をキャストするが、高橋は構わず2体の2/2でアタック、「ブロッククリーチャー指定前に」《騎士》をバンプアップさせ、《死霊》をブロックに使わせない。金のライフは一気に8に。
《死霊》でアタックしたのち、《ケデレクトの忍び寄るもの/Kederekt Creeper》をブロッカーとして場に送る金だったが、高橋は2体の《目明き階級の魔術師》を手札から吐き出すと「ブロックされない」《ジェスの浸透者》(5/5)でアタック。手札を使い切った相手にはレアのスペクターもただの3/2飛行でしかなく、次のターンの賛美を止めることの出来ない金は場を片付けた。
高橋 1-0 金
Game2
先手は1本目を落とした金に移る。長考の後、7枚の手札をキープ。一方の高橋はノータイムでキープを宣言。1ターン目《アクラサの従者》に続けて《目明き階級の魔術師》と、2ターン目にして3点のクロックを獲得。1本目と同様に激しく金のライフを攻め立てる。
ここで、ドローに恵まれず《島/Island》と《山/Mountain》を並べるだけの金に対して、高橋が《カターリの金切り声上げ/Kathari Screecher》《ジェスの先導/Outrider of Jhess》と続けると、場に土地以外のパーマネントを展開できなかった金のライフはあっという間に0になってしまった。
2試合合わせて10分もかからない、高橋による圧殺劇。
Final Result:高橋 2-0 金
高橋純也 Win!
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以上です。取材に快く応じてくださったプレイヤーのお二人、無茶な頼みを聞いてくださった梅咲さん、進藤さん他スタッフの皆様、本当にありがとうございました。
準決勝に続きます。
しーゆーねくすとたーん。
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「PTQ京都@東京1次 Best8 Draft Report:高橋純也」
2年ぶりとなる国内プロツアー。その権利を奪い合うべく、ハイライフ板橋に127名が集まった。シールド戦のスイスドロー7回戦を突破した8名の中から、関東第三世代の誇るデッキビルダーである高橋純也のピックを追っていきたい。
■1st Pack
1-01:《塔のガーゴイル/Tower Gargoyle》(他の候補:《セドラクシスの死霊/Sedraxis Specter》、《エルフの幻想家/Elvish Visionary》)
初手はエスパーの優良クリーチャーである4/4のフライヤーからスタート。
1-02:《忘却の輪/Oblivion Ring》(他の候補:《苦悶のねじれ/Agony Warp》、《圧倒する雷/Resounding Thunder》)
1-03:《天望の騎士/Knight of the Skyward Eye》(他の候補:《破門/Excommunicate》)
1-04:《雲荒れの原のドレイク/Cloudheath Drake》(他の候補:《エスパーの魔除け/Esper Charm》)
青白気味にピックを進めていく。
1-05:《後追いの呼び声/Call to Heel》
1-06:《後追いの呼び声/Call to Heel》(他の候補:《取り消し/Cancel》)
1-07:《天空の先達/Welkin Guide》
1-08:《華麗なる突風乗り/Gustrider Exuberant》
1-09:《ヴェクティスの口封じ/Vectis Silencers》
1-10:《ジェスの浸透者/Jhessian Infiltrator》
以下、《輝く根本原理/Brilliant Ultimatum》をピック。エスパー系のカードの出が悪く、バント系統の青白の可能性も残るドラフトに。
■2nd Pack
2-01:《聖域のガーゴイル/Sanctum Gargoyle》(他の候補:《アクラサの従者/Akrasan Squire》、《エスパーの魔除け/Esper Charm》)
エスパーの必須カードだが、《アクラサの従者》と非常に悩んだ末でのピックだった。この時点で流れによっては1-01を切ることも選択肢に。
2-02:《アクラサの従者/Akrasan Squire》(他の候補:《潮の虚ろの大梟/Tidehollow Strix》)
こちらもエスパーの必須パーツと言える《大梟》だが、これを流して1/1の賛美をピック。
2-03:《処刑人の薬包/Executioner’s Capsule》(他の候補:《浄火の大天使/Empyrial Archangel》、《苦悶のねじれ/Agony Warp》)
バントカラーの大天使が顔を見せる。悩んだ末に、環境でも数少ないタフネスに関係ない置き《闇への追放/Dark Banishing》をピック。
2-04:《目明き階級の魔術師/Sighted-Caste Sorcerer》
2-05:《浄火の大天使/Empyrial Archangel》(他の候補:《グリクシスの戦闘魔道士/Grixis Battlemage》)
再び大天使登場。さすがに下にバントはいないだろうと、ここでルーターを流して神話レアをピックする。
2-06:《カターリの金切り声上げ/Kathari Screecher》
2-07:《バントの全景/Bant Panorama》
2-08:《昏睡のヴェール/Coma Veil》
2-09:《エスパーの魔除け/Esper Charm》
2-10:《暁の光の射手/Dawnray Archer》
以降《目明き階級の魔術師》を2枚ピック。完全に賛美方面に方向転換。この時点で上はエスパーとグリクシスの両天秤状態、下はジャンドカラーになっている。
■3rd Pack
3-01:《器用な決闘者/Deft Duelist》(他の候補:《取り消し/Cancel》、《圧倒する雷/Resounding Thunder》)
3-02:《アクラサの従者/Akrasan Squire》
3-03:《天望の騎士/Knight of the Skyward Eye》
3-04:《モストドン/Mosstodon》(他の候補:《目明き階級の魔術師/Sighted-Caste Sorcerer》)
3-05:《バントの全景/Bant Panorama》
3-06:《藻のガリアル/Algae Gharial》(他の候補:《目明き階級の魔術師/Sighted-Caste Sorcerer》)
3-07:《ジェスの先導/Outrider of Jhess》
3-08:《ロウクスの戦修道士/Rhox War Monk》
バントカラーの優良クリーチャーがほぼ卓を一周。
3-09:《天空の先達/Welkin Guide》
3-10:《活力の揺り篭/Cradle of Vitality》
以下、1周してきた《目明き階級の魔術師/Sighted-Caste Sorcerer》と《妨げる光/Hindering Light》をピック。
完成したデッキはこちら。
2《アクラサの従者/Akrasan Squire》
4《目明き階級の魔術師/Sighted-Caste Sorcerer》
1《ジェスの先導/Outrider of Jhess》
2《天望の騎士/Knight of the Skyward Eye》
1《ジェスの浸透者/Jhessian Infiltrator》
1《ロウクスの戦修道士/Rhox War Monk》
1《カターリの金切り声上げ/Kathari Screecher》
1《藻のガリアル/Algae Gharial》
1《ジェスの先導/Outrider of Jhess》
1《モストドン/Mosstodon》
1《雲荒れの原のドレイク/Cloudheath Drake》
2《天空の先達/Welkin Guide》
1《浄火の大天使/Empyrial Archangel》
1《妨げる光/Hindering Light》
1《忘却の輪/Oblivion Ring》
2《後追いの呼び声/Call to Heel》
2《バントの全景/Bant Panorama》
8《平地/Plains》
4《島/Island》
3《森/Forest》
《暁の光の射手/Dawnray Archer》は悩んだ末にサイドボードに。賛美持ちが7体の、テンポのいいバントとなった。
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「PTQ京都@東京1次 Quarterfinals 高橋純也 vs 金民守」
ドラフトで《目明き階級の魔術師/Sighted-Caste Sorcerer》を安く集めることが出来た高橋純也。そんなバントデッキの前に座るのは、日本代表経験もある金民守。デッキはグリクシスに白をタッチした構成になっている。
Game1
先手は高橋。《アクラサの従者/Akrasan Squire》からスタート。対する金は1マリガン後タップインランドを置く立ち上がり。
とにかく早く攻めの態勢を作りたい高橋は《天望の騎士/Knight of the Skyward Eye》《ジェスの浸透者/Jhessian Infiltrator》と続け、賛美によるビートダウンを。金は3ターン目に《セドラクシスの死霊/Sedraxis Specter》をキャストするが、高橋は構わず2体の2/2でアタック、「ブロッククリーチャー指定前に」《騎士》をバンプアップさせ、《死霊》をブロックに使わせない。金のライフは一気に8に。
《死霊》でアタックしたのち、《ケデレクトの忍び寄るもの/Kederekt Creeper》をブロッカーとして場に送る金だったが、高橋は2体の《目明き階級の魔術師》を手札から吐き出すと「ブロックされない」《ジェスの浸透者》(5/5)でアタック。手札を使い切った相手にはレアのスペクターもただの3/2飛行でしかなく、次のターンの賛美を止めることの出来ない金は場を片付けた。
高橋 1-0 金
Game2
先手は1本目を落とした金に移る。長考の後、7枚の手札をキープ。一方の高橋はノータイムでキープを宣言。1ターン目《アクラサの従者》に続けて《目明き階級の魔術師》と、2ターン目にして3点のクロックを獲得。1本目と同様に激しく金のライフを攻め立てる。
ここで、ドローに恵まれず《島/Island》と《山/Mountain》を並べるだけの金に対して、高橋が《カターリの金切り声上げ/Kathari Screecher》《ジェスの先導/Outrider of Jhess》と続けると、場に土地以外のパーマネントを展開できなかった金のライフはあっという間に0になってしまった。
2試合合わせて10分もかからない、高橋による圧殺劇。
Final Result:高橋 2-0 金
高橋純也 Win!
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
以上です。取材に快く応じてくださったプレイヤーのお二人、無茶な頼みを聞いてくださった梅咲さん、進藤さん他スタッフの皆様、本当にありがとうございました。
準決勝に続きます。
しーゆーねくすとたーん。
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