《天空の先達/Welkin Guide》
2008年12月25日 MTG/Coverage 昨日に引き続いて板橋で行われたPT京都予選の決勝ドラフトの非公式カバレッジです。文中は敬称略です。ご意見、ご指摘がありましたらコメント欄までお願いします。
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「GPT岡山@東京1次 Semifinals 高橋純也 vs 金子真実」
高橋:「トスってくれるんでしょ?」
金子:「(今季の獲得プロポイント)18点だし!ここまできてトスる理由もないでしょ?」
プロツアーに参加し続けることは、どんなプロにとっても容易なことではない。そんなことを思わせるトラッシュトークを挟みつつ、準決勝の戦いの火蓋が切って落とされる。高橋は賛美クリーチャーが7体のバント、金子はナヤカラーでまとめている。
Game1
後手の高橋の《器用な決闘者/Deft Duelist》からゲームスタート。一方の金子は《ナヤの全景/Naya Panorama》から《あふれ出る火焚き/Exuberant Firestoker》をプレイ。返す高橋の《天望の騎士/Knight of the Skyward Eye》に即《マグマのしぶき/Magma Spray》を浴びせ、1点のアタック。続けて「赤い《苦花/Bitterblossom》」こと《ゴブリンの突撃/Goblin Assault》を場に咲かせる。
ゴブリンへのブロックに回ることができない《目明き階級の魔術師/Sighted-Caste Sorcerer》をプレイするだけの高橋。金子は生まれたばかりのトークンで突撃。これを《器用な決闘者》で受け止める高橋だったが、金子のキャストした《印章の祝福/Sigil Blessing》で打ち取られてしまう。
ここから賛美で殴ることしかできない高橋を尻目に、金子の場にはゴブリントークンが溢れてゆく。止めとばかりに《サングライトのうねり/Sangrite Surge》がキャストされ、高橋の虎の子の《天望の騎士》をブロックに回させることでライフレースに差をつけ、《洞窟のソクター/Cavern Thoctar》が殴るまでもなく、《火焚き》の能力で高橋のライフは0になった。
高橋 0-1 金子
金子:「バントは守りに回った時が脆すぎるよね」
高橋:「そだね」
ナヤの巨大生物を抑え込むため、《妨げる光/Hindering Light》を抜き《昏睡のヴェール/Coma Veil》をサイドインする高橋。
Game2
《アクラサの従者/Akrasan Squire》から《目明き階級の魔術師》と強烈なスタートダッシュを決める高橋。3ターン目に《太陽の種の育種士/Sunseed Nurturer》を、4ターン目に《宮廷の射手/Court Archers》を場に並べるだけの金子のライフはあっという間にひとケタに。
殴られ続けるわけにもいかない金子は5ターン目に《洞窟のソクター/Cavern Thoctar》をキャストし、《太陽の種の育種士》の効果で延命モードに入りライフは10。
だが、高橋は《天空の先達/Welkin Guide》をプレイ。《目明き階級の魔術師》を空に飛ばし、金子のライフは5に。
金子は《破門/Excommunicate》で《アクラサの従者》をライブラリーの上に戻して展開を遅らせるが、高橋のハンドには2体目の《天空の先達》が。再び《目明き階級の魔術師》は飛び立ち、1体目の《天空の先達》と共にアタック。金子は《宮廷の射手》で《天空の先達》を受け止め、3点のダメージを受けて残りライフは4。《災いの悪魔/Scourge Devil》をプレイして、ターン終了時にライフは6。
高橋は賛美して5/5になった《天空の先達》でアタック。金子は長考の後、これをテイクして、残りライフは1。自分のターンに《育種士》で2点ゲインして、残りは3。
しかし、唯一飛行クリーチャーをブロックできる《宮廷の射手》に《後追いの呼び声/Call to Heel》が撃ち込まれると、細かなライフのカウントは無駄なものに変わってしまった。
高橋 1-1 金子
高橋:「一応(《後追いの呼び声》の)ドロー確認してから畳んだほうがいいよ」
金子:「あ、そっか」
Game3
高橋の1ターン目の《アクラサの従者》をターン終了時に金子が《マグマのしぶき/Magma Spray》で除去。2ターン目のドローで《森/Forest》をトップデッキして、叩きつけるように《野生のナカティル/Wild Nacatl》を場に送る。
《天望の騎士》をキャストする高橋。だが金子は《平地/Plains》を置き、3/3の《野生のナカティル》でアタック。続けて《ゴブリンの突撃》を設置。
このままではジリ貧になってしまう高橋は《忘却の輪/Oblivion Ring》を《野生のナカティル》に打ち付ける。
さらに《天望の騎士》を立たせてゴブリンへのブロッカーとするのだが、これは金子の《破門/Excommunicate》でライブラリーのトップに戻され、ゴブリンがダメージを刻み始める。そして《鼓声狩人/Drumhunter》を場に追加。
高橋も再びの《天望の騎士》から《目明き階級の魔術師》《雲荒れの原のドレイク/Cloudheath Drake》と引き込み、賛美によるアタックでライフで押されている金子に対する空からのクロックを獲得。おまけに十分なブロッカーを確保することにも成功し、金子の場からゴブリントークンが消え、盤面は高橋有利になる。
...かに思えたが、金子が盤面に叩きつけたのは《炎破のドラゴン/Flameblast Dragon》!金子の場には9マナがあり、ライフが13の高橋に残された時間は長く見積もっても2ターン。
しかし、高橋はこのドラゴンにも臆せず《天望の騎士》でアタックし、金子のライフは5。さらに《モストドン/Mosstodon》をプレイし、逆に金子に制限時間を設ける。
アップキープに生まれたゴブリントークンとドラゴンを眺めながらアタッククリーチャーの指定を、ドラゴンの吐く《猛火/Blaze》の対象を長考する金子。「1マナ足りねーよ...」と呟く。
結論として金子はドラゴンを立たせてトークンだけでアタック。高橋は勿論これをブロック。
金子はターン終了時に《鼓声狩人》のドローを確認し、そして右手を差しのべた。
その右手にずっと握られていたのは《サングライトのうねり》。
Final Result:高橋 2-1 金子
高橋純也 Win!
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以上です。取材に快く応じてくださったプレイヤーのお二人、無茶な頼みを聞いてくださった梅咲さん、進藤さん他スタッフの皆様、本当にありがとうございました。
しーゆーねくすとたーん。
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「GPT岡山@東京1次 Semifinals 高橋純也 vs 金子真実」
高橋:「トスってくれるんでしょ?」
金子:「(今季の獲得プロポイント)18点だし!ここまできてトスる理由もないでしょ?」
プロツアーに参加し続けることは、どんなプロにとっても容易なことではない。そんなことを思わせるトラッシュトークを挟みつつ、準決勝の戦いの火蓋が切って落とされる。高橋は賛美クリーチャーが7体のバント、金子はナヤカラーでまとめている。
Game1
後手の高橋の《器用な決闘者/Deft Duelist》からゲームスタート。一方の金子は《ナヤの全景/Naya Panorama》から《あふれ出る火焚き/Exuberant Firestoker》をプレイ。返す高橋の《天望の騎士/Knight of the Skyward Eye》に即《マグマのしぶき/Magma Spray》を浴びせ、1点のアタック。続けて「赤い《苦花/Bitterblossom》」こと《ゴブリンの突撃/Goblin Assault》を場に咲かせる。
ゴブリンへのブロックに回ることができない《目明き階級の魔術師/Sighted-Caste Sorcerer》をプレイするだけの高橋。金子は生まれたばかりのトークンで突撃。これを《器用な決闘者》で受け止める高橋だったが、金子のキャストした《印章の祝福/Sigil Blessing》で打ち取られてしまう。
ここから賛美で殴ることしかできない高橋を尻目に、金子の場にはゴブリントークンが溢れてゆく。止めとばかりに《サングライトのうねり/Sangrite Surge》がキャストされ、高橋の虎の子の《天望の騎士》をブロックに回させることでライフレースに差をつけ、《洞窟のソクター/Cavern Thoctar》が殴るまでもなく、《火焚き》の能力で高橋のライフは0になった。
高橋 0-1 金子
金子:「バントは守りに回った時が脆すぎるよね」
高橋:「そだね」
ナヤの巨大生物を抑え込むため、《妨げる光/Hindering Light》を抜き《昏睡のヴェール/Coma Veil》をサイドインする高橋。
Game2
《アクラサの従者/Akrasan Squire》から《目明き階級の魔術師》と強烈なスタートダッシュを決める高橋。3ターン目に《太陽の種の育種士/Sunseed Nurturer》を、4ターン目に《宮廷の射手/Court Archers》を場に並べるだけの金子のライフはあっという間にひとケタに。
殴られ続けるわけにもいかない金子は5ターン目に《洞窟のソクター/Cavern Thoctar》をキャストし、《太陽の種の育種士》の効果で延命モードに入りライフは10。
だが、高橋は《天空の先達/Welkin Guide》をプレイ。《目明き階級の魔術師》を空に飛ばし、金子のライフは5に。
金子は《破門/Excommunicate》で《アクラサの従者》をライブラリーの上に戻して展開を遅らせるが、高橋のハンドには2体目の《天空の先達》が。再び《目明き階級の魔術師》は飛び立ち、1体目の《天空の先達》と共にアタック。金子は《宮廷の射手》で《天空の先達》を受け止め、3点のダメージを受けて残りライフは4。《災いの悪魔/Scourge Devil》をプレイして、ターン終了時にライフは6。
高橋は賛美して5/5になった《天空の先達》でアタック。金子は長考の後、これをテイクして、残りライフは1。自分のターンに《育種士》で2点ゲインして、残りは3。
しかし、唯一飛行クリーチャーをブロックできる《宮廷の射手》に《後追いの呼び声/Call to Heel》が撃ち込まれると、細かなライフのカウントは無駄なものに変わってしまった。
高橋 1-1 金子
高橋:「一応(《後追いの呼び声》の)ドロー確認してから畳んだほうがいいよ」
金子:「あ、そっか」
Game3
高橋の1ターン目の《アクラサの従者》をターン終了時に金子が《マグマのしぶき/Magma Spray》で除去。2ターン目のドローで《森/Forest》をトップデッキして、叩きつけるように《野生のナカティル/Wild Nacatl》を場に送る。
《天望の騎士》をキャストする高橋。だが金子は《平地/Plains》を置き、3/3の《野生のナカティル》でアタック。続けて《ゴブリンの突撃》を設置。
このままではジリ貧になってしまう高橋は《忘却の輪/Oblivion Ring》を《野生のナカティル》に打ち付ける。
さらに《天望の騎士》を立たせてゴブリンへのブロッカーとするのだが、これは金子の《破門/Excommunicate》でライブラリーのトップに戻され、ゴブリンがダメージを刻み始める。そして《鼓声狩人/Drumhunter》を場に追加。
高橋も再びの《天望の騎士》から《目明き階級の魔術師》《雲荒れの原のドレイク/Cloudheath Drake》と引き込み、賛美によるアタックでライフで押されている金子に対する空からのクロックを獲得。おまけに十分なブロッカーを確保することにも成功し、金子の場からゴブリントークンが消え、盤面は高橋有利になる。
...かに思えたが、金子が盤面に叩きつけたのは《炎破のドラゴン/Flameblast Dragon》!金子の場には9マナがあり、ライフが13の高橋に残された時間は長く見積もっても2ターン。
しかし、高橋はこのドラゴンにも臆せず《天望の騎士》でアタックし、金子のライフは5。さらに《モストドン/Mosstodon》をプレイし、逆に金子に制限時間を設ける。
アップキープに生まれたゴブリントークンとドラゴンを眺めながらアタッククリーチャーの指定を、ドラゴンの吐く《猛火/Blaze》の対象を長考する金子。「1マナ足りねーよ...」と呟く。
結論として金子はドラゴンを立たせてトークンだけでアタック。高橋は勿論これをブロック。
金子はターン終了時に《鼓声狩人》のドローを確認し、そして右手を差しのべた。
その右手にずっと握られていたのは《サングライトのうねり》。
Final Result:高橋 2-1 金子
高橋純也 Win!
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以上です。取材に快く応じてくださったプレイヤーのお二人、無茶な頼みを聞いてくださった梅咲さん、進藤さん他スタッフの皆様、本当にありがとうございました。
しーゆーねくすとたーん。
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