《蟲の収穫/Worm Harvest》
2009年3月16日 MTG/Coverage 先日東神奈川で行われたGPTシンガポールのカバレッジです。いつものごとく文中は敬称略です。問題点などがありましたらコメント欄からお願いします。
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「GPTシンガポール@東神奈川 Quarterfinals 高橋優太 vs 窪内直樹」
年に一度のエクステンデッドシーズン。PTQホノルルも各地でスタートしており、日本での久々のエクステンデッドのGPであるGP神戸も来月に迫っている。
その本格的なエクテンシーズンの序盤戦となるGPシンガポール。日本から近いということもあり参戦するプロも多く、その練習にと、このGPTもベスト8のほとんどを顔や名前の知られたプロが埋めるという結果になった。
その中でも、「シンガポールには行くけど3Byeは持ってない」唯一のプレイヤーである窪内直樹。「窪内君にトスするために来たよ」とは同じくベスト8に入った中嶋主税の応援のコメント。是非とも3Byeを獲得したいところだ。デッキはバントカラーのビートダウン。『ZOO』から火力を抜き、《もみ消し/Stifle》と《呪文嵌め/Spell Snare》などを代わりに採用、クリーチャーも《ロウクスの戦修道士/Rhox War Monk》と『ZOO』よりもワンサイズ上のものを用いる、ソリューション系のデッキである。
その対面に座るのは高橋優太。今のところシンガポールに行く予定はないが、このGPTの結果次第では行く可能性もあるという。デッキは黒緑のロームデッキ。「発掘」と「回顧」を組み合わせた多彩なシナジーを持つコントロールデッキだ。
Game1
先手の窪内が《神聖なる泉/Hallowed Fountain》を立たせての18点スタート。高橋は《平穏な茂み/Tranquil Thicket》をタップインさせる立ち上がり。
まずはと高橋の《タルモゴイフ/Tarmogoyf》を窪内が《呪文嵌め/Spell Snare》。さらにフェッチランドの起動も《もみ消し/Stifle》して、自分は《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》を先置きしてから《ロウクスの戦修道士/Rhox War Monk》を2連打。
これを高橋は《滅び/Damnation》で何事もなかったかのように一掃する。
さらなるクロックをかけるため《野生のナカティル/Wild Nacatl》を場に送る窪内。高橋は《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》を置き、その豊富な黒マナから《カラスの罪/Raven’s Crime》を回顧で連打して窪内の手札を空に。
そうした上で《ナカティル》を《変わり谷/Mutavault》と《暗黒破/Darkblast》で葬る。いかに伝説の装備品とも言えどもそれを持つクリーチャーがいなければただの置物でしかない。
ないのだが、このターンの窪内のトップデッキは《タルモゴイフ/Tarmogoyf》。《十手》は再び装備主を見つけ出す。
高橋は自分のターンのドローで《暗黒破》を発掘し、《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》をプレイしてトークンを生成。
返しの窪内のアタックは本体に。これをスルーし高橋の残りライフは11。《十手》の上のカウンターは4つになり、そのうち3つを消費して3/3のビーストトークンを除去。高橋は2体目のトークンを場に送る。
次のターンは《野生語りのガラク》へと攻撃の矛先を変えた窪内。この攻撃を高橋はノータイムでチャンプブロック。3体目のトークンを生み出して、役目を終えた《ガラク》は墓地に。
《タルモゴイフ》は墓地にPWが落ちたことでさらにサイズを一つ上げる。最後のブロッカーを《バントの魔除け/Bant Charm》で退けて、高橋の残りライフは5に。
だが高橋はまったく動じることなくX=2の《罰/Punishment》で再び場を一掃。
そして、《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks》に《梅澤の十手》を纏わせ、窪内が場を再構築する前に一気に勝負を決めてしまった。
高橋 1-0 窪内
Game2
先手の窪内がマリガン。再び高橋の《タルモゴイフ》を《呪文嵌め》して自分は《ロウクスの戦修道士》と、一本目でも見たスタートを切る。
一方の高橋は3ターン目にデッキ名の由来でもある《壌土からの生命/Life from the Loam》をキャスト。ここまでにすでにサイクリングランドを1枚とフェッチランドを2枚使っており、一瞬で高橋の手札は8枚に。ターン終了時のディスカードも2枚目の《壌土からの生命》。一気にアドバンテージエンジンを完成させる。
コントロールされる前に勝負を決めなければいけない窪内は《トロールの苦行者/Troll Ascetic》を援軍に送り、クロックは倍の6点に跳ね上がる。
だが高橋はターン終了時にサイクリングにより《壌土からの生命》を発掘、ドローフェイズのドローも置換して、あくまで将来のための準備を続ける。《タルモゴイフ》を場に送るが、《流刑への道/Path to Exile》で退かされ残りライフは5に。
ここで高橋はしっかりと準備を重ねた墓地から《蟲の収穫/Worm Harvest》を回顧。トークンは3体。ドローで《暗黒破/Darkblast》を発掘し、次のターンは6体。トークンの群れが地上のクリーチャーを覆い尽くしてしまい、無限に増え続ける蟲の前に対抗策のない窪内はカードを片付けた。
Final Result:高橋 2-0 窪内
高橋優太 Win!
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明日は準決勝、明後日は決勝をお送りする予定です。
しーゆーねくすとたーん。
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「GPTシンガポール@東神奈川 Quarterfinals 高橋優太 vs 窪内直樹」
年に一度のエクステンデッドシーズン。PTQホノルルも各地でスタートしており、日本での久々のエクステンデッドのGPであるGP神戸も来月に迫っている。
その本格的なエクテンシーズンの序盤戦となるGPシンガポール。日本から近いということもあり参戦するプロも多く、その練習にと、このGPTもベスト8のほとんどを顔や名前の知られたプロが埋めるという結果になった。
その中でも、「シンガポールには行くけど3Byeは持ってない」唯一のプレイヤーである窪内直樹。「窪内君にトスするために来たよ」とは同じくベスト8に入った中嶋主税の応援のコメント。是非とも3Byeを獲得したいところだ。デッキはバントカラーのビートダウン。『ZOO』から火力を抜き、《もみ消し/Stifle》と《呪文嵌め/Spell Snare》などを代わりに採用、クリーチャーも《ロウクスの戦修道士/Rhox War Monk》と『ZOO』よりもワンサイズ上のものを用いる、ソリューション系のデッキである。
その対面に座るのは高橋優太。今のところシンガポールに行く予定はないが、このGPTの結果次第では行く可能性もあるという。デッキは黒緑のロームデッキ。「発掘」と「回顧」を組み合わせた多彩なシナジーを持つコントロールデッキだ。
Game1
先手の窪内が《神聖なる泉/Hallowed Fountain》を立たせての18点スタート。高橋は《平穏な茂み/Tranquil Thicket》をタップインさせる立ち上がり。
まずはと高橋の《タルモゴイフ/Tarmogoyf》を窪内が《呪文嵌め/Spell Snare》。さらにフェッチランドの起動も《もみ消し/Stifle》して、自分は《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》を先置きしてから《ロウクスの戦修道士/Rhox War Monk》を2連打。
これを高橋は《滅び/Damnation》で何事もなかったかのように一掃する。
さらなるクロックをかけるため《野生のナカティル/Wild Nacatl》を場に送る窪内。高橋は《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》を置き、その豊富な黒マナから《カラスの罪/Raven’s Crime》を回顧で連打して窪内の手札を空に。
そうした上で《ナカティル》を《変わり谷/Mutavault》と《暗黒破/Darkblast》で葬る。いかに伝説の装備品とも言えどもそれを持つクリーチャーがいなければただの置物でしかない。
ないのだが、このターンの窪内のトップデッキは《タルモゴイフ/Tarmogoyf》。《十手》は再び装備主を見つけ出す。
高橋は自分のターンのドローで《暗黒破》を発掘し、《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》をプレイしてトークンを生成。
返しの窪内のアタックは本体に。これをスルーし高橋の残りライフは11。《十手》の上のカウンターは4つになり、そのうち3つを消費して3/3のビーストトークンを除去。高橋は2体目のトークンを場に送る。
次のターンは《野生語りのガラク》へと攻撃の矛先を変えた窪内。この攻撃を高橋はノータイムでチャンプブロック。3体目のトークンを生み出して、役目を終えた《ガラク》は墓地に。
《タルモゴイフ》は墓地にPWが落ちたことでさらにサイズを一つ上げる。最後のブロッカーを《バントの魔除け/Bant Charm》で退けて、高橋の残りライフは5に。
だが高橋はまったく動じることなくX=2の《罰/Punishment》で再び場を一掃。
そして、《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks》に《梅澤の十手》を纏わせ、窪内が場を再構築する前に一気に勝負を決めてしまった。
高橋 1-0 窪内
Game2
先手の窪内がマリガン。再び高橋の《タルモゴイフ》を《呪文嵌め》して自分は《ロウクスの戦修道士》と、一本目でも見たスタートを切る。
一方の高橋は3ターン目にデッキ名の由来でもある《壌土からの生命/Life from the Loam》をキャスト。ここまでにすでにサイクリングランドを1枚とフェッチランドを2枚使っており、一瞬で高橋の手札は8枚に。ターン終了時のディスカードも2枚目の《壌土からの生命》。一気にアドバンテージエンジンを完成させる。
コントロールされる前に勝負を決めなければいけない窪内は《トロールの苦行者/Troll Ascetic》を援軍に送り、クロックは倍の6点に跳ね上がる。
だが高橋はターン終了時にサイクリングにより《壌土からの生命》を発掘、ドローフェイズのドローも置換して、あくまで将来のための準備を続ける。《タルモゴイフ》を場に送るが、《流刑への道/Path to Exile》で退かされ残りライフは5に。
ここで高橋はしっかりと準備を重ねた墓地から《蟲の収穫/Worm Harvest》を回顧。トークンは3体。ドローで《暗黒破/Darkblast》を発掘し、次のターンは6体。トークンの群れが地上のクリーチャーを覆い尽くしてしまい、無限に増え続ける蟲の前に対抗策のない窪内はカードを片付けた。
Final Result:高橋 2-0 窪内
高橋優太 Win!
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明日は準決勝、明後日は決勝をお送りする予定です。
しーゆーねくすとたーん。
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