《蔓延/Infest》
2009年8月24日 MTG/Coverage 昨日に引き続いて、PTQの決勝卓のカバレッジです。いつものごとく文中では敬称略です。問題などがありましたらコメント欄の方からお願いします。
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「PTQオースティン@神奈川1次 Finals 石川錬 vs 樽元気」
あと1勝でオースティン。参加者69人のトップを決めるための戦いも、この決勝戦によって終了となる。
片側のテーブルに座るのは石川錬。日本選手権で使い込んだ『青黒フェアリー』トップ8に入り、先週行われた草の根大会でも無敗で優勝と、好調な勢いそのまま、ここまで勝ち上がってきた。デッキはもちろん純正の『青黒フェアリー』だ。
対するのは樽元気。デッキは『白単キスキン』だが、今までのメジャーなタイプとは違い、《雲山羊のレインジャー/Cloudgoat Ranger》がメインボードに0枚、代わりに採用されたのは《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》だ。ベスト8では、平林和哉、八十岡翔太といった名だたるフェアリー使いを破っており、こちらも勢いという意味では十分である。
ダイスロールで先手は樽に。
Game1
樽が1マリガンからのスタート。フェアリー相手には1ターン目の動きが重要となるのだが、初動は2ターン目の《メドウグレインの騎士/Knight of Meadowgrain》。対する石川は《苦花/Bitterblossom》を戦場に送りだす。
樽が新《十字軍/Crusade》こと《清浄の名誉/Honor of the Pure》をキャストして《メドウグレインの騎士/Knight of Meadowgrain》による3点のアタック。続けて《ブレンタンの炉の世話人/Burrenton Forge-Tender》を追加。
石川はドローセットランドゴー。
樽は2体でのアタックを続ける。石川はトークンで《メドウグレインの騎士/Knight of Meadowgrain》をチャンプブロック。続けて《皺だらけの主/Wizened Cenn》を追加しようとするが、これは《砕けた野望/Broken Ambitions》されてしまう。めくれたのは《ウーナの末裔/Scion of Oona》と《幽体の行列/Spectral Procession》で、どちらとも上に置かれる。
石川はドローセットランドゴー。樽のアップキープにようやく動いて《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》。
ここで樽はトークンが覇権されるのを確認してから《流刑への道/Path to Exile》。これでこのターンにマナは使えないが、ブロッカーがいなくなり、石川のライフは8。
石川はドローセットランドゴー。
継続される樽の2体のキスキンによるアタックを《苦悶のねじれ/Agony Warp》と《変わり谷/Mutavault》とフェアリートークンの合わせ技で捌こうとする石川。樽も《ひなびた小村/Rustic Clachan》で《メドウグレインの騎士/Knight of Meadowgrain》を生き残らせようと画策するのだが、石川は《ウーナの末裔/Scion of Oona》で、アドバンテージを全く失わず盤面を掃除してみせた。
盤面の脅威を取り除いたうえでアタックを開始する石川。《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》も盤面に追加し、30あった樽のライフを僅か3ターンで削りきってしまった。
石川 1-0 樽
石川:「《ウーナの末裔/Scion of Oona》(激突で)見てたでしょ!」
樽:「あ、そうだ」
Game2
《運命の大立者/Figure of Destiny》から《清浄の名誉/Honor of the Pure》と猛烈なスタートを切る樽。だが、後続が続かず、《苦悶のねじれ/Agony Warp》で《運命の大立者/Figure of Destiny》が除去されると、《ひなびた小村/Rustic Clachan》タップインでターンを返すなど、不本意な動き。《メドウグレインの騎士/Knight of Meadowgrain》を引き込むも、これは《謎めいた命令/Cryptic Command》で戦場に出ることさえ許されない。
石川は《時間のねじれ/Time Warp》で土地を伸ばしつつ《変わり谷/Mutavault》でアタック。対する樽は《風立ての高地/Windbrisk Heights》を戦場に追加するのみ。端的に言うと土地しか引いていないのだ。
《苦花/Bitterblossom》を咲かせる石川。一方の樽はようやく有効牌《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》を引いてきてこれをキャスト。石川は《砕けた野望/Broken Ambitions》で打ち消そうとするのだが、樽は《確実性の欠落/Lapse of Certainty》で強引に通し、《運命の大立者/Figure of Destiny》を2枚手札に加える。
《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》のアタックを石川はトークンで受け止め、ダメージ前に《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》。覇権前に《流刑への道/Path to Exile》がキャストされる。これを《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》で打ち消したが、樽は《損ない/Unmake》で改めて《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》を追放。《運命の大立者/Figure of Destiny》を2体追加する。
これで盤面はかなり樽有利に……と思われたのもつかの間、石川は《謎めいた命令/Cryptic Command》で《清浄の名誉/Honor of the Pure》をバウンスし、《蔓延/Infest》で場のクリーチャーを一掃。
だが樽も返しに土地を4枚タップして……《ゴールドメドウの重鎮/Goldmeadow Stalwart》をプレイ。2枚の《清浄の名誉/Honor of the Pure》も追加して攻め立てるが、これを石川は《変わり谷/Mutavault》2枚と《コショウ煙/Peppersmoke》でいなす。
こうなるともう《苦花/Bitterblossom》によって生み出されるトークンで殴るだけの石川。樽も何とか反撃しようと再びの4マナの《ゴールドメドウの重鎮/Goldmeadow Stalwart》をプレイするのだが、石川はそれさえも《砕けた野望/Broken Ambitions》で打ち消す。
樽に最後に残された希望の《幽体の行列/Spectral Procession》を《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》でライブラリーの底に追いやると、石川のフェアリー軍団が優雅に空を舞い踊った。
Final Result:石川 2-0 樽
オースティンへの参加権は石川錬が獲得!おめでとう、石川錬!
石川錬 Win!
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以上です。協力してくださったプレイヤーの皆さん、いつもこんなカバレッジをとることを許可してくださっている中嶋さん、本当にありがとうございました。
今週末はGP新潟ですが、参加しないよという方も、29日の新宿、30日の東神奈川とPWCは開催中です。是非ご参加ください。
しーゆーねくすとたーん。
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「PTQオースティン@神奈川1次 Finals 石川錬 vs 樽元気」
あと1勝でオースティン。参加者69人のトップを決めるための戦いも、この決勝戦によって終了となる。
片側のテーブルに座るのは石川錬。日本選手権で使い込んだ『青黒フェアリー』トップ8に入り、先週行われた草の根大会でも無敗で優勝と、好調な勢いそのまま、ここまで勝ち上がってきた。デッキはもちろん純正の『青黒フェアリー』だ。
対するのは樽元気。デッキは『白単キスキン』だが、今までのメジャーなタイプとは違い、《雲山羊のレインジャー/Cloudgoat Ranger》がメインボードに0枚、代わりに採用されたのは《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》だ。ベスト8では、平林和哉、八十岡翔太といった名だたるフェアリー使いを破っており、こちらも勢いという意味では十分である。
ダイスロールで先手は樽に。
Game1
樽が1マリガンからのスタート。フェアリー相手には1ターン目の動きが重要となるのだが、初動は2ターン目の《メドウグレインの騎士/Knight of Meadowgrain》。対する石川は《苦花/Bitterblossom》を戦場に送りだす。
樽が新《十字軍/Crusade》こと《清浄の名誉/Honor of the Pure》をキャストして《メドウグレインの騎士/Knight of Meadowgrain》による3点のアタック。続けて《ブレンタンの炉の世話人/Burrenton Forge-Tender》を追加。
石川はドローセットランドゴー。
樽は2体でのアタックを続ける。石川はトークンで《メドウグレインの騎士/Knight of Meadowgrain》をチャンプブロック。続けて《皺だらけの主/Wizened Cenn》を追加しようとするが、これは《砕けた野望/Broken Ambitions》されてしまう。めくれたのは《ウーナの末裔/Scion of Oona》と《幽体の行列/Spectral Procession》で、どちらとも上に置かれる。
石川はドローセットランドゴー。樽のアップキープにようやく動いて《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》。
ここで樽はトークンが覇権されるのを確認してから《流刑への道/Path to Exile》。これでこのターンにマナは使えないが、ブロッカーがいなくなり、石川のライフは8。
石川はドローセットランドゴー。
継続される樽の2体のキスキンによるアタックを《苦悶のねじれ/Agony Warp》と《変わり谷/Mutavault》とフェアリートークンの合わせ技で捌こうとする石川。樽も《ひなびた小村/Rustic Clachan》で《メドウグレインの騎士/Knight of Meadowgrain》を生き残らせようと画策するのだが、石川は《ウーナの末裔/Scion of Oona》で、アドバンテージを全く失わず盤面を掃除してみせた。
盤面の脅威を取り除いたうえでアタックを開始する石川。《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》も盤面に追加し、30あった樽のライフを僅か3ターンで削りきってしまった。
石川 1-0 樽
石川:「《ウーナの末裔/Scion of Oona》(激突で)見てたでしょ!」
樽:「あ、そうだ」
Game2
《運命の大立者/Figure of Destiny》から《清浄の名誉/Honor of the Pure》と猛烈なスタートを切る樽。だが、後続が続かず、《苦悶のねじれ/Agony Warp》で《運命の大立者/Figure of Destiny》が除去されると、《ひなびた小村/Rustic Clachan》タップインでターンを返すなど、不本意な動き。《メドウグレインの騎士/Knight of Meadowgrain》を引き込むも、これは《謎めいた命令/Cryptic Command》で戦場に出ることさえ許されない。
石川は《時間のねじれ/Time Warp》で土地を伸ばしつつ《変わり谷/Mutavault》でアタック。対する樽は《風立ての高地/Windbrisk Heights》を戦場に追加するのみ。端的に言うと土地しか引いていないのだ。
《苦花/Bitterblossom》を咲かせる石川。一方の樽はようやく有効牌《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》を引いてきてこれをキャスト。石川は《砕けた野望/Broken Ambitions》で打ち消そうとするのだが、樽は《確実性の欠落/Lapse of Certainty》で強引に通し、《運命の大立者/Figure of Destiny》を2枚手札に加える。
《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》のアタックを石川はトークンで受け止め、ダメージ前に《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》。覇権前に《流刑への道/Path to Exile》がキャストされる。これを《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》で打ち消したが、樽は《損ない/Unmake》で改めて《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》を追放。《運命の大立者/Figure of Destiny》を2体追加する。
これで盤面はかなり樽有利に……と思われたのもつかの間、石川は《謎めいた命令/Cryptic Command》で《清浄の名誉/Honor of the Pure》をバウンスし、《蔓延/Infest》で場のクリーチャーを一掃。
だが樽も返しに土地を4枚タップして……《ゴールドメドウの重鎮/Goldmeadow Stalwart》をプレイ。2枚の《清浄の名誉/Honor of the Pure》も追加して攻め立てるが、これを石川は《変わり谷/Mutavault》2枚と《コショウ煙/Peppersmoke》でいなす。
こうなるともう《苦花/Bitterblossom》によって生み出されるトークンで殴るだけの石川。樽も何とか反撃しようと再びの4マナの《ゴールドメドウの重鎮/Goldmeadow Stalwart》をプレイするのだが、石川はそれさえも《砕けた野望/Broken Ambitions》で打ち消す。
樽に最後に残された希望の《幽体の行列/Spectral Procession》を《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》でライブラリーの底に追いやると、石川のフェアリー軍団が優雅に空を舞い踊った。
Final Result:石川 2-0 樽
オースティンへの参加権は石川錬が獲得!おめでとう、石川錬!
石川錬 Win!
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以上です。協力してくださったプレイヤーの皆さん、いつもこんなカバレッジをとることを許可してくださっている中嶋さん、本当にありがとうございました。
今週末はGP新潟ですが、参加しないよという方も、29日の新宿、30日の東神奈川とPWCは開催中です。是非ご参加ください。
しーゆーねくすとたーん。
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