《荒廃稲妻/Blightning》
2009年11月9日 MTG/Coverage 久しぶりですが、PWCのカバレッジです。今回はトップ卓ではなく、2番卓の試合をお送りします。文中はいつものごとく敬称略です。何らかの指摘、ご質問などがございましたら、コメント欄からお願いします。
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「PWC -218th-@川崎 Round7 斎藤友晴 vs 鈴木明由」
世界選手権が2週間後に迫り、プロプレイヤーたちがスタンダードの最終調整のために、ここPWCに顔を見せ始めている。
その中から、前日のLMCに続いて快進撃を続ける、プロプレイヤー・斎藤友晴の試合をお届けしたい。使用するデッキは非常にオーソドックスな『ジャンド続唱ビートダウン』のようだが、完全な一般形ではないようで、特にメインボードの《不屈の自然/Rampant Growth》が目を引くところだ。
対するのは、現在Mr.PWCレースの2位を走る鈴木明由。デッキは『ジャンド』に対抗するために白をスプラッシュしたいわゆる『白ジャンド』だが、メインから《悪斬の天使/Baneslayer Angel》を4枚採用した、もはや『タッチ黒ナヤ』とも言えるデッキだ。本人いわく「ゆとりデッキです」とのことだが、デッキパワーの高さは折り紙つきであり、なおかつきちんとマナを伸ばすためのギミックも仕組まれており、安定感も失っていない。
ちなみに、このラウンド7の1~3番卓までの6人のうち5人が『ジャンド』と呼べるデッキを使用している。5勝1敗同士、1番卓の結果次第では優勝も見えるこの試合、果たして《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》に愛されるのはどちらだ?
Game1
斎藤のダイスを二人が振り、先手は鈴木。「今日ほとんどダイス勝ってないよ」と少しおどける斎藤。初手はスペルが十分の7枚。土地が2枚というところが不安要素だが、問題なしと判断してキープ。鈴木も7枚でキープ。
お互いタップインを続ける序盤戦。懸念材料の3枚目の土地を斎藤は3ターン目にトップするのだが、これが場の《根縛りの岩山/Rootbound Crag》と《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》と噛み合わない2枚目の《根縛りの岩山》。ここで《森/Forest》を持って来てアンタップインしても黒マナが出ないため、タップインでプレイしてターンを返す。
一方の鈴木は《野蛮な地/Savage Lands》《断ち割る尖塔/Rupture Spire》から3ターン目に《国境地帯のレインジャー/Borderland Ranger》。安定してマナを伸ばしていく。そして4ターン目に《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》をキャスト。
この続唱で《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》が盤面に追加され、エルフの攻撃は斎藤《稲妻/Lightning Bolt》で捌く。
斎藤はフェッチランドを起動し、こちらも《芽吹くトリナクス》を戦場に送りだす。が、鈴木は2枚目の《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》から《荒廃稲妻/Blightning》と、攻撃の手を緩めてくれない。《芽吹くトリナクス》は相討ちになる。
返しで斎藤も《荒廃稲妻/Blightning》で対抗するのだが、唱えた呪文の数は同じなのに、解決された呪文の数は倍近く違うという劣勢は覆せない。4枚目の土地として引いてきたのも《根縛りの岩山/Rootbound Crag》とどうにもちぐはぐだ。
対する鈴木は《不気味な発見/Grim Discovery》でフェッチランドと《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》を回収して再びプレイ、とまさにやりたい放題。この続唱では《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》がめくれ、お互いの苗木トークンが吹き飛ばされる。全ての攻撃が通り、斎藤の残りライフは一気に8に。
《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》で2体の《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》をまとめて対処してみるが、鈴木は《徴兵されたワーム/Enlisted Wurm》から《悪斬の天使/Baneslayer Angel》。
斎藤は一縷の望みを《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》に託すのだが、めくれた《不屈の自然/Rampant Growth》がゲームの終了を告げた。
斎藤 0-1 鈴木
Game2
先手が斎藤に移っての2本目。《野蛮な地/Savage Lands》から《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》と続けるが、土地が2枚で止まってしまう。
鈴木が《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》、《荒廃稲妻/Blightning》と連打し始めたころにようやく3枚目の土地を引き当て、《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》で防衛線を張ろうとするが、これが相討ちになったところで鈴木《荒廃稲妻/Blightning》おかわり。
斎藤も《荒廃稲妻/Blightning》でなんとか失ったアドバンテージを取り返そうとするのだが……鈴木の場に《悪斬の天使/Baneslayer Angel》が舞い降りたところでゲームは決着。
実はサイドボード後の斎藤のデッキには、《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》も《終止/Terminate》も入ってなかったのだった。
Final Result:斎藤 0-2 鈴木
鈴木明由 Win!
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以上です。ご協力いただいたプレイヤーのお二人、カバレッジを許可してくださったナカジマさん、本当にありがとうございました。
さて、今週の土曜日は横浜で3人チームスタンダードが行われます。是非お友達とチームを組んでご参加ください。Limits地区予選も併催されます。こちらは参加権利が必要になります。
詳しい内容やそれ以降のイベントにつきましては、↓のアドレスからどうぞ。
http://www.f2.dion.ne.jp/~nakajt08/
しーゆーねくすとたーん。
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「PWC -218th-@川崎 Round7 斎藤友晴 vs 鈴木明由」
世界選手権が2週間後に迫り、プロプレイヤーたちがスタンダードの最終調整のために、ここPWCに顔を見せ始めている。
その中から、前日のLMCに続いて快進撃を続ける、プロプレイヤー・斎藤友晴の試合をお届けしたい。使用するデッキは非常にオーソドックスな『ジャンド続唱ビートダウン』のようだが、完全な一般形ではないようで、特にメインボードの《不屈の自然/Rampant Growth》が目を引くところだ。
対するのは、現在Mr.PWCレースの2位を走る鈴木明由。デッキは『ジャンド』に対抗するために白をスプラッシュしたいわゆる『白ジャンド』だが、メインから《悪斬の天使/Baneslayer Angel》を4枚採用した、もはや『タッチ黒ナヤ』とも言えるデッキだ。本人いわく「ゆとりデッキです」とのことだが、デッキパワーの高さは折り紙つきであり、なおかつきちんとマナを伸ばすためのギミックも仕組まれており、安定感も失っていない。
ちなみに、このラウンド7の1~3番卓までの6人のうち5人が『ジャンド』と呼べるデッキを使用している。5勝1敗同士、1番卓の結果次第では優勝も見えるこの試合、果たして《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》に愛されるのはどちらだ?
Game1
斎藤のダイスを二人が振り、先手は鈴木。「今日ほとんどダイス勝ってないよ」と少しおどける斎藤。初手はスペルが十分の7枚。土地が2枚というところが不安要素だが、問題なしと判断してキープ。鈴木も7枚でキープ。
お互いタップインを続ける序盤戦。懸念材料の3枚目の土地を斎藤は3ターン目にトップするのだが、これが場の《根縛りの岩山/Rootbound Crag》と《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》と噛み合わない2枚目の《根縛りの岩山》。ここで《森/Forest》を持って来てアンタップインしても黒マナが出ないため、タップインでプレイしてターンを返す。
一方の鈴木は《野蛮な地/Savage Lands》《断ち割る尖塔/Rupture Spire》から3ターン目に《国境地帯のレインジャー/Borderland Ranger》。安定してマナを伸ばしていく。そして4ターン目に《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》をキャスト。
この続唱で《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》が盤面に追加され、エルフの攻撃は斎藤《稲妻/Lightning Bolt》で捌く。
斎藤はフェッチランドを起動し、こちらも《芽吹くトリナクス》を戦場に送りだす。が、鈴木は2枚目の《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》から《荒廃稲妻/Blightning》と、攻撃の手を緩めてくれない。《芽吹くトリナクス》は相討ちになる。
返しで斎藤も《荒廃稲妻/Blightning》で対抗するのだが、唱えた呪文の数は同じなのに、解決された呪文の数は倍近く違うという劣勢は覆せない。4枚目の土地として引いてきたのも《根縛りの岩山/Rootbound Crag》とどうにもちぐはぐだ。
対する鈴木は《不気味な発見/Grim Discovery》でフェッチランドと《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》を回収して再びプレイ、とまさにやりたい放題。この続唱では《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》がめくれ、お互いの苗木トークンが吹き飛ばされる。全ての攻撃が通り、斎藤の残りライフは一気に8に。
《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》で2体の《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》をまとめて対処してみるが、鈴木は《徴兵されたワーム/Enlisted Wurm》から《悪斬の天使/Baneslayer Angel》。
斎藤は一縷の望みを《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》に託すのだが、めくれた《不屈の自然/Rampant Growth》がゲームの終了を告げた。
斎藤 0-1 鈴木
Game2
先手が斎藤に移っての2本目。《野蛮な地/Savage Lands》から《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》と続けるが、土地が2枚で止まってしまう。
鈴木が《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》、《荒廃稲妻/Blightning》と連打し始めたころにようやく3枚目の土地を引き当て、《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》で防衛線を張ろうとするが、これが相討ちになったところで鈴木《荒廃稲妻/Blightning》おかわり。
斎藤も《荒廃稲妻/Blightning》でなんとか失ったアドバンテージを取り返そうとするのだが……鈴木の場に《悪斬の天使/Baneslayer Angel》が舞い降りたところでゲームは決着。
実はサイドボード後の斎藤のデッキには、《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》も《終止/Terminate》も入ってなかったのだった。
Final Result:斎藤 0-2 鈴木
鈴木明由 Win!
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以上です。ご協力いただいたプレイヤーのお二人、カバレッジを許可してくださったナカジマさん、本当にありがとうございました。
さて、今週の土曜日は横浜で3人チームスタンダードが行われます。是非お友達とチームを組んでご参加ください。Limits地区予選も併催されます。こちらは参加権利が必要になります。
詳しい内容やそれ以降のイベントにつきましては、↓のアドレスからどうぞ。
http://www.f2.dion.ne.jp/~nakajt08/
しーゆーねくすとたーん。
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