《粗石の魔道士/Trinket Mage》
2010年2月22日 MTG/Coverage コメント (5) 土曜日に東神奈川で行われた、PTQのシングルエリミのカバレッジです。文中はいつものごとく敬称略です。何らかの指摘、ご質問などがございましたら、コメント欄からお願いします。
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「PTQサンファン@神奈川1次 Quarterfinals 村松大輔 vs 大野勇雄」
グランプリ横浜に向けて高まるエクステンデッド熱。プロツアー・サンディエゴが地球の裏側で開催される中、ここ東神奈川には70人以上のプレイヤーが集まり、たった一つのプロツアー・サンファンへの切符を奪い合う。
そんな戦いもいよいよ佳境、チャンスが残されたプレイヤーはわずか8名。その中から、静岡から遠征してきた村松大輔と、大野勇雄の試合をお送りしたい。デッキは、村松が純正の『Hexmage Depths』。大野は、GPオークランドでの活躍が記憶に新しい『上陸ボロスビートダウン』を使用している。
ダイス2個のロールでお互い2を出し合う茶番を繰り広げつつ、先手は村松。戦いの火蓋が、切って落とされた。
Game1
《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage》《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》《暗黒の深部/Dark Depths》の揃った3キルハンドを村松、文句なくキープ。対する大野も7枚をキープする。
まずは後手の大野が《沸騰する小湖/Scalding Tarn》から《聖なる鋳造所/Sacred Foundry》をアンタップインして《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx》のスタート。一方の村松は《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》《沈んだ廃墟》と並べて《闇の腹心/Dark Confidant》を場に送る。《流刑への道/Path to Exile》を考えてマリット・レイジ様の誕生は先送りだ。
大野は《ゴブリンの先達/Goblin Guide》を盤面に追加、《幽霊街/Ghost Quarter》で上陸して2体でアタック。村松は《闇の腹心》で《ゴブリンの先達》と相討ちをとってライフを守り、《粗石の魔道士/Trinket Mage》から《虚空の杯/Chalice of the Void》をハンドに加える。
《虚空の杯》を張られるとほぼ動けなくなってしまう大野は、《マグマの噴流/Magma Jet》でブロッカーを除去、2枚目の《幽霊街》で上陸を達成してライフを攻め続ける。
返す村松は、《流刑への道》を完封できる《虚空の杯》をX=1でプレイ、一気に防御を固める。逆に大野は《ヨツンの兵卒/Jotun Grunt》プレイするも、土地が置けず、《ステップのオオヤマネコ》はアタックできない。
更に村松は《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》をX=2で設置。盤面をさらに盤石にする。大野は2体でアタックし、村松はこれをスルー。盤面への新たな脅威は追加されない。だが、村松も大野の2枚の《幽霊街》がネックで何もできずターンを返す。大野はエンドに《流刑への道》をプレイ、もちろん《虚空の杯》によって打ち消されるのだが、《ヨツンの兵卒》の為に墓地を増やす。
大野はようやく4枚目の土地《乾燥台地/Arid Mesa》を引き込み、セットランドして2体でアタック。村松は《仕組まれた爆薬》を起動してダメージを抑える。大野は《乾燥台地》を起動せず、《ゼクター祭殿の探検/Zektar Shrine Expedition》をプレイする。
《吸血鬼の呪詛術士》を戦場に送る村松。これを大野は《乾燥台地》起動からの《焼尽の猛火/Searing Blaze》で除去しようとするも、村松の《交錯の混乱/Muddle the Mixture》によって阻まれてしまう。
ここで完全に息切れしてしまった大野。一方の村松は《女王への懇願/Beseech the Queen》から2枚目の《吸血鬼の呪詛術士》をサーチ、更に《粗石の魔道士》で《真髄の針/Pithing Needle》をサーチ。これで対抗手段をすべて封じられてしまった大野は次のゲームへ気持ちを切り替えた。
村松 1-0 大野
Game2
先攻は大野に移り、2ターン目に《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx》を送り出す立ち上がり。返す村松は《闇の腹心/Dark Confidant》と上々な立ち上がりだ。
大野は3枚目の土地として《幽霊街/Ghost Quarter》をセットして、2/3となった《オオヤマネコ》でアタック。村松も《闇の腹心》で殴り返す。アップキープにめくれた《粗石の魔道士/Trinket Mage》はハンドに温存。《ゼクター祭殿の探検/Zektar Shrine Expedition》がプレイされるもこれはスルー、2枚目の《幽霊街》で大きくなった《ステップのオオヤマネコ》に《撤廃/Repeal》を打ち込み、ライフを守る。大野はこれを出し直してターンを返す。
村松のアップキープにライブラリートップからめくれたのは《強迫/Duress》でこれをそのままプレイ。《稲妻のらせん/Lightning Helix》、2枚の《火山の流弾/Volcanic Fallout》から《火山の流弾》を1枚減らす。見えている《火山の流弾》を考慮して、《闇の腹心》は《ステップのオオヤマネコ》へのチャンプブロックに捧げられる。
準備の整ってきた村松は《粗石の魔道士》で《真髄の針/Pithing Needle》を探す。ターン終了時に《稲妻のらせん/Lightning Helix》が本体に撃ちこまれ、残りライフは10。
一気に決めるべく、大野は《沸騰する小湖/Scalding Tarn》プレイののち、《火山の流弾》でブロッカーを排除。《幽霊街》を自身の《山/Mountain》に起動し、《ゼクター祭殿の探検》のクエストを達成して、トークンと《オオヤマネコ》の2体でアタック。村松は《撤廃》を《オオヤマネコ》に撃ちこみ、ライフを1残す。大野のハンドに止めの火力はない。
なんとかターンの帰ってきた村松は《真髄の針》で《幽霊街》を指定して防御を固めて、《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage》をプレイ。即座に生贄に捧げられ、氷河に閉じ込められた女神が解き放たれる。
無粋な《流刑への道/Path to Exile》が《交錯の混乱/Muddle the Mixture》されると、怒れる女神の眼前を遮るものは何もないのだった。
村松 2-0 大野
村松大輔 Win!
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準々決勝分は以上です。明日は準決勝分をお送りします。
しーゆーねくすとたーん。
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「PTQサンファン@神奈川1次 Quarterfinals 村松大輔 vs 大野勇雄」
グランプリ横浜に向けて高まるエクステンデッド熱。プロツアー・サンディエゴが地球の裏側で開催される中、ここ東神奈川には70人以上のプレイヤーが集まり、たった一つのプロツアー・サンファンへの切符を奪い合う。
そんな戦いもいよいよ佳境、チャンスが残されたプレイヤーはわずか8名。その中から、静岡から遠征してきた村松大輔と、大野勇雄の試合をお送りしたい。デッキは、村松が純正の『Hexmage Depths』。大野は、GPオークランドでの活躍が記憶に新しい『上陸ボロスビートダウン』を使用している。
ダイス2個のロールでお互い2を出し合う茶番を繰り広げつつ、先手は村松。戦いの火蓋が、切って落とされた。
Game1
《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage》《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》《暗黒の深部/Dark Depths》の揃った3キルハンドを村松、文句なくキープ。対する大野も7枚をキープする。
まずは後手の大野が《沸騰する小湖/Scalding Tarn》から《聖なる鋳造所/Sacred Foundry》をアンタップインして《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx》のスタート。一方の村松は《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》《沈んだ廃墟》と並べて《闇の腹心/Dark Confidant》を場に送る。《流刑への道/Path to Exile》を考えてマリット・レイジ様の誕生は先送りだ。
大野は《ゴブリンの先達/Goblin Guide》を盤面に追加、《幽霊街/Ghost Quarter》で上陸して2体でアタック。村松は《闇の腹心》で《ゴブリンの先達》と相討ちをとってライフを守り、《粗石の魔道士/Trinket Mage》から《虚空の杯/Chalice of the Void》をハンドに加える。
《虚空の杯》を張られるとほぼ動けなくなってしまう大野は、《マグマの噴流/Magma Jet》でブロッカーを除去、2枚目の《幽霊街》で上陸を達成してライフを攻め続ける。
返す村松は、《流刑への道》を完封できる《虚空の杯》をX=1でプレイ、一気に防御を固める。逆に大野は《ヨツンの兵卒/Jotun Grunt》プレイするも、土地が置けず、《ステップのオオヤマネコ》はアタックできない。
更に村松は《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》をX=2で設置。盤面をさらに盤石にする。大野は2体でアタックし、村松はこれをスルー。盤面への新たな脅威は追加されない。だが、村松も大野の2枚の《幽霊街》がネックで何もできずターンを返す。大野はエンドに《流刑への道》をプレイ、もちろん《虚空の杯》によって打ち消されるのだが、《ヨツンの兵卒》の為に墓地を増やす。
大野はようやく4枚目の土地《乾燥台地/Arid Mesa》を引き込み、セットランドして2体でアタック。村松は《仕組まれた爆薬》を起動してダメージを抑える。大野は《乾燥台地》を起動せず、《ゼクター祭殿の探検/Zektar Shrine Expedition》をプレイする。
《吸血鬼の呪詛術士》を戦場に送る村松。これを大野は《乾燥台地》起動からの《焼尽の猛火/Searing Blaze》で除去しようとするも、村松の《交錯の混乱/Muddle the Mixture》によって阻まれてしまう。
ここで完全に息切れしてしまった大野。一方の村松は《女王への懇願/Beseech the Queen》から2枚目の《吸血鬼の呪詛術士》をサーチ、更に《粗石の魔道士》で《真髄の針/Pithing Needle》をサーチ。これで対抗手段をすべて封じられてしまった大野は次のゲームへ気持ちを切り替えた。
村松 1-0 大野
Game2
先攻は大野に移り、2ターン目に《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx》を送り出す立ち上がり。返す村松は《闇の腹心/Dark Confidant》と上々な立ち上がりだ。
大野は3枚目の土地として《幽霊街/Ghost Quarter》をセットして、2/3となった《オオヤマネコ》でアタック。村松も《闇の腹心》で殴り返す。アップキープにめくれた《粗石の魔道士/Trinket Mage》はハンドに温存。《ゼクター祭殿の探検/Zektar Shrine Expedition》がプレイされるもこれはスルー、2枚目の《幽霊街》で大きくなった《ステップのオオヤマネコ》に《撤廃/Repeal》を打ち込み、ライフを守る。大野はこれを出し直してターンを返す。
村松のアップキープにライブラリートップからめくれたのは《強迫/Duress》でこれをそのままプレイ。《稲妻のらせん/Lightning Helix》、2枚の《火山の流弾/Volcanic Fallout》から《火山の流弾》を1枚減らす。見えている《火山の流弾》を考慮して、《闇の腹心》は《ステップのオオヤマネコ》へのチャンプブロックに捧げられる。
準備の整ってきた村松は《粗石の魔道士》で《真髄の針/Pithing Needle》を探す。ターン終了時に《稲妻のらせん/Lightning Helix》が本体に撃ちこまれ、残りライフは10。
一気に決めるべく、大野は《沸騰する小湖/Scalding Tarn》プレイののち、《火山の流弾》でブロッカーを排除。《幽霊街》を自身の《山/Mountain》に起動し、《ゼクター祭殿の探検》のクエストを達成して、トークンと《オオヤマネコ》の2体でアタック。村松は《撤廃》を《オオヤマネコ》に撃ちこみ、ライフを1残す。大野のハンドに止めの火力はない。
なんとかターンの帰ってきた村松は《真髄の針》で《幽霊街》を指定して防御を固めて、《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage》をプレイ。即座に生贄に捧げられ、氷河に閉じ込められた女神が解き放たれる。
無粋な《流刑への道/Path to Exile》が《交錯の混乱/Muddle the Mixture》されると、怒れる女神の眼前を遮るものは何もないのだった。
村松 2-0 大野
村松大輔 Win!
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準々決勝分は以上です。明日は準決勝分をお送りします。
しーゆーねくすとたーん。
コメント
NGワード:血清の幻視
チャリス1があるんでは?
特定のカードを探したいデッキだから、2枚より3枚見れるほうが強くない?
>>通りすがりさん
試合後に聞いたところ、お二人ともチャリスの存在を失念していたそうです。
瞬殺コンボデッキなんだから、そのターンに多く見れるほうが良くない?あと、分かってるドロー(《思案/Ponder》操作分)と何引くか分からないドローは比べられないと思う。それでゲームプラン立てられるわけだし。