意外とやる気ももったので、今週もPauper Challengeの結果を見ていこう。
じわじわと勢力を伸ばしつつある《不屈の部族/Tireless Tribe》シュートデッキは、いよいよ各プレイヤーのオリジナリティが発揮されるフェーズに移ってきたようだ。このリストは一般的な《ボーラスの占い師/Augur of Bolas》ではなく、《戦隊の鷹/Squadron Hawk》が採用されている。デッキ最強のインチキカードである《噴出/Gush》(0マナ16点火力!)を探しにいける占い師との比較は難しいところだが、安定して手札を増やせるというメリットは明確だし、《渦まく知識/Brainstorm》とのシナジーは語るまでもないだろう。《虹色の断片/Prismatic Strands》のコストにできるのも見逃せない。と、思った以上に多才なカードかもしれない。サイドボードも独特なチョイスが多く、初見で使いこなすのは難しいだろう。
この他にも、《目くらましの呪文/Dizzy Spell》を1枚忍ばせたリストがリーグで5-0していたりと、まだまだ改良の余地のあるデッキなので、これからどんどんデッキが進化していくかもしれないね。
《炎樹族の使者/Burning-Tree Emissary》の登場以降、メタゲームに食い込みそうで食い込まないもどかしい立ち位置が続いている赤単だが、このデッキはおもしろいカードチョイスでトップ32を達成した。それが《死亡+退場/Dead+Gone》だ。このPauper唯一の分割カードは軽い除去として使える上に、デッキの天敵の《グルマグのアンコウ/Gurmag Angler》にも抵抗できる。《変異原性の成長/Mutagenic Growth》がフル投入されているのも珍しく、とにかくテンポで押し切ってしまおうという意思が強く現れているね。このタイプが今後主流になるかどうかはわからないが、頭の片隅には置いておいた方がよさそうだ。
青黒フリッカー・コントロールの勢力は弱まりつつある。同じコンセプトでより強力なディンローヴァ・トロンに使用者が流れていっているのだろうか。このグリクシス・コントロールも、《騒がしいネズミ/Chittering Rats》を1枚に抑えて、自分のドローにつながるカードを多く採用し、《ディンローヴァの恐怖/Dinrova Horror》がゲームの蓋の代わりを務めている。赤が加わったことで軽い除去が増え、クリーチャー偏重な今のメタゲームにハマったこのデッキは、見事2位に入賞した。
http://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/pauper-challenge-2017-07-03
決勝戦でこのグリクシス・コントロールを打ち破ったのは青単デルバーだ。やはりこのデッキは最強なんだろうか?
それではまた来週。
WU Tireless Tribe Shoot
D_MACHINE (15TH PLACE)
4《戦隊の鷹/Squadron Hawk》
4《不屈の部族/Tireless Tribe》
1《軍旗の旗手/Standard Bearer》
4《渦まく知識/Brainstorm》
4《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》
4《裏返し/Inside Out》
4《シャドーの裂け目/Shadow Rift》
3《堂々巡り/Circular Logic》
3《噴出/Gush》
3《思案/Ponder》
2《目くらまし/Daze》
2《虹色の断片/Prismatic Strands》
1《払拭/Dispel》
1《空間の擦り抜け/Slip Through Space》
1《禁制/Prohibit》
9《島/Island》
4《平地/Plains》
3《灰のやせ地/Ash Barrens》
3《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse》
4《ジェイスの消去/Jace’s Erasure》
2《はらわた撃ち/Gut Shot》
1《黒の防御円/Circle of Protection: Black》
1《青の防御円/Circle of Protection: Blue》
1《赤の防御円/Circle of Protection: Red》
1《解呪/Disenchant》
1《払拭/Dispel》
1《万の眠り/Gigadrowse》
1《未達への旅/Journey to Nowhere》
1《虹色の断片/Prismatic Strands》
1《軍旗の旗手/Standard Bearer》
じわじわと勢力を伸ばしつつある《不屈の部族/Tireless Tribe》シュートデッキは、いよいよ各プレイヤーのオリジナリティが発揮されるフェーズに移ってきたようだ。このリストは一般的な《ボーラスの占い師/Augur of Bolas》ではなく、《戦隊の鷹/Squadron Hawk》が採用されている。デッキ最強のインチキカードである《噴出/Gush》(0マナ16点火力!)を探しにいける占い師との比較は難しいところだが、安定して手札を増やせるというメリットは明確だし、《渦まく知識/Brainstorm》とのシナジーは語るまでもないだろう。《虹色の断片/Prismatic Strands》のコストにできるのも見逃せない。と、思った以上に多才なカードかもしれない。サイドボードも独特なチョイスが多く、初見で使いこなすのは難しいだろう。
この他にも、《目くらましの呪文/Dizzy Spell》を1枚忍ばせたリストがリーグで5-0していたりと、まだまだ改良の余地のあるデッキなので、これからどんどんデッキが進化していくかもしれないね。
Mono Red Sligh
LANDOCARDS (28TH PLACE)
4《炎樹族の使者/Burning-Tree Emissary》
4《ゴブリンの奇襲隊/Goblin Bushwhacker》
4《ゴブリンの群勢/Goblin Cohort》
4《ジャッカルの使い魔/Jackal Familiar》
4《モグの徴集兵部隊/Mogg Conscripts》
4《泥騒ぎの群勢/Mudbrawler Cohort》
4《谷を駆ける者/Valley Dasher》
1《ゴブリンの踵裂き/Goblin Heelcutter》
4《死亡+退場/Dead+Gone》
4《稲妻/Lightning Bolt》
4《変異原性の成長/Mutagenic Growth》
1《火炎破/Fireblast》
18《山/Mountain》
4《紅蓮破/Pyroblast》
3《ゴリラのシャーマン/Gorilla Shaman》
3《溶鉄の雨/Molten Rain》
3《火花鍛冶/Sparksmith》
2《鋭い痛み/Flaring Pain》
《炎樹族の使者/Burning-Tree Emissary》の登場以降、メタゲームに食い込みそうで食い込まないもどかしい立ち位置が続いている赤単だが、このデッキはおもしろいカードチョイスでトップ32を達成した。それが《死亡+退場/Dead+Gone》だ。このPauper唯一の分割カードは軽い除去として使える上に、デッキの天敵の《グルマグのアンコウ/Gurmag Angler》にも抵抗できる。《変異原性の成長/Mutagenic Growth》がフル投入されているのも珍しく、とにかくテンポで押し切ってしまおうという意思が強く現れているね。このタイプが今後主流になるかどうかはわからないが、頭の片隅には置いておいた方がよさそうだ。
UBR Flicker Control
JANICESTONE (2ND PLACE)
4《ボーラスの占い師/Augur of Bolas》
4《熟考漂い/Mulldrifter》
2《古術師/Archaeomancer》
2《海門の神官/Sea Gate Oracle》
1《騒がしいネズミ/Chittering Rats》
1《ディンローヴァの恐怖/Dinrova Horror》
4《チェイナーの布告/Chainer’s Edict》
4《対抗呪文/Counterspell》
4《炎の斬りつけ/Flame Slash》
4《定業/Preordain》
3《渦まく知識/Brainstorm》
2《幽霊のゆらめき/Ghostly Flicker》
1《残響する破滅/Echoing Ruin》
1《墓の刈り取り/Reaping the Graves》
1《終止/Terminate》
4《島/Island》
1《山/Mountain》
1《沼/Swamp》
4《進化する未開地/Evolving Wilds》
3《ディミーアの水路/Dimir Aqueduct》
3《イゼットの煮沸場/Izzet Boilerworks》
2《血溜まりの洞窟/Bloodfell Caves》
2《急流の崖/Swiftwater Cliffs》
1《灰のやせ地/Ash Barrens》
1《陰鬱な僻地/Dismal Backwater》
4《紅蓮破/Pyroblast》
3《水流破/Hydroblast》
2《電謀/Electrickery》
2《ゴリラのシャーマン/Gorilla Shaman》
2《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》
1《払拭/Dispel》
1《嵐縛りの霊/Stormbound Geist》
青黒フリッカー・コントロールの勢力は弱まりつつある。同じコンセプトでより強力なディンローヴァ・トロンに使用者が流れていっているのだろうか。このグリクシス・コントロールも、《騒がしいネズミ/Chittering Rats》を1枚に抑えて、自分のドローにつながるカードを多く採用し、《ディンローヴァの恐怖/Dinrova Horror》がゲームの蓋の代わりを務めている。赤が加わったことで軽い除去が増え、クリーチャー偏重な今のメタゲームにハマったこのデッキは、見事2位に入賞した。
http://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/pauper-challenge-2017-07-03
決勝戦でこのグリクシス・コントロールを打ち破ったのは青単デルバーだ。やはりこのデッキは最強なんだろうか?
それではまた来週。
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