今回のPauper Challengeはおもしろいデッキが結果を残した。さっそくそれを見ていこう。

The Spy
airfarmer (17th Place)

4《欄干のスパイ/Balustrade Spy》
4《死の一撃のミノタウルス/Deadshot Minotaur》
4《通りの悪霊/Street Wraith》
4《ほくちの壁/Tinder Wall》
4《野生の朗詠者/Wild Cantor》
1《血の執行司祭/Blood Celebrant》
1《レオニンの従者/Leonin Squire》

4《陰謀団の儀式/Cabal Ritual》
4《自然との融和/Commune with Nature》
4《妖術師のガラクタ/Conjurer’s Bauble》
4《暗黒の儀式/Dark Ritual》
4《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》
4《土地譲渡/Land Grant》
4《水蓮の花びら/Lotus Petal》
4《Songs of the Damned》
2《一瞬の瞬き/Momentary Blink》
2《モルグの窃盗/Morgue Theft》
1《ケアヴェクの火吹き/Kaervek’s Torch》

1《森/Forest》

4《鋳塊かじり/Ingot Chewer》
4《紅蓮破/Pyroblast》
2《一瞬の瞬き/Momentary Blink》
1《生命吸収/Drain Life》
1《鋭い痛み/Flaring Pain》
1《惨劇の記憶/Haunting Misery》
1《とどろく雷鳴/Rolling Thunder》

 知名度の高さは十分なローグ・デッキ、『The Spy』が勝ち越しの成績を挙げた。ライブラリーを全て墓地に落としてからの勝ちパターンに改良が加えられており、2枚の《モルグの窃盗/Morgue Theft》で回収するのは《血の執行司祭/Blood Celebrant》と《レオニンの従者/Leonin Squire》だ。レオニンで《妖術師のガラクタ/Conjurer’s Bauble》を回収し、ガラクタで《Songs of the Damned》を再利用しマナを増幅。《一瞬の瞬き/Momentary Blink》のフラッシュバックでレオニンを明滅させ、同じ手順で今度は《ケアヴェクの火吹き/Kaervek’s Torch》でこんがり、という訳だ。

 サイドボードの尖り方は、それだけこのデッキのサイド後の試合が厳しいということを物語っているね。14枚しかないのも、インアウトで許容できる枚数の都合でこれ以上何かを入れても仕方がないということだろう(ひょっとしたら単なるミスの可能性もあるけど)。《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》や《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》といった天敵で溢れかえるこの環境で結果を残した作者に最大の賛辞を!

4C Familiar
420dragon (18th Place)

4《熟考漂い/Mulldrifter》
4《夜景学院の使い魔/Nightscape Familiar》
3《王神の信者/God-Pharaoh’s Faithful》
3《海門の神官/Sea Gate Oracle》
2《記憶の壁/Mnemonic Wall》
1《陽景学院の使い魔/Sunscape Familiar》

4《強迫的な研究/Compulsive Research》
4《綿密な分析/Deep Analysis》
4《断絶/Snap》
2《炎の稲妻/Firebolt》
2《幽霊のゆらめき/Ghostly Flicker》
2《最後の儀式/Last Rites》
2《予言のプリズム/Prophetic Prism》
1《ケアヴェクの火吹き/Kaervek’s Torch》

2《冠雪の島/Snow-Covered Island》
3《崩壊する痕跡/Crumbling Vestige》
3《ディミーアの水路/Dimir Aqueduct》
3《イゼットの煮沸場/Izzet Boilerworks》
3《光輝の泉/Radiant Fountain》
2《亡骸のぬかるみ/Mortuary Mire》
2《ゆらめく岩屋/Shimmering Grotto》
2《未知の岸/Unknown Shores》
1《アゾリウスの大法官庁/Azorius Chancery》
1《ボジューカの沼/Bojuka Bog》

4《紅蓮破/Pyroblast》
2《電謀/Electrickery》
2《ゴリラのシャーマン/Gorilla Shaman》
2《水流破/Hydroblast》
2《虚無の呪文爆弾/Nihil Spellbomb》
1《青の防御円/Circle of Protection: Blue》
1《王神の信者/God-Pharaoh’s Faithful》
1《石角の高官/Stonehorn Dignitary》

 『破滅の刻』からの新顔《王神の信者/God-Pharaoh’s Faithful》を組み込んだ4色ファミリアだね。信者は序盤の弱さを緩和しつつ、無限ライフのパーツにもなるナイスカードかもしれない。アドバンテージは無限に稼げるデッキなので、《最後の儀式/Last Rites》で相手の手札を吹き飛ばすのも爽快だろう。ごちゃごちゃしたデッキ好きにはたまらない構成だ。

Stompy
Hrymfaxe (1st Place)

4《炎樹族の使者/Burning-Tree Emissary》
4《巣の侵略者/Nest Invader》
4《クウィリーオン・レインジャー/Quirion Ranger》
4《スカルガンの穴潜み/Skarrgan Pit-Skulk》
4《若き狼/Young Wolf》
3《リバー・ボア/River Boa》
3《安寧砦の精鋭/Safehold Elite》
3《大霊堂のスカージ/Vault Skirge》

4《吠え群れの飢え/Hunger of the Howlpack》
4《怨恨/Rancor》
4《巨森の蔦/Vines of Vastwood》
1《骨断ちの矛槍/Bonesplitter》
1《勇壮な対決/Epic Confrontation》
1《ヴィリジアンの長弓/Viridian Longbow》

16《森/Forest》

4《上機嫌の破壊/Gleeful Sabotage》
4《散弾の射手/Scattershot Archer》
3《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》
2《勇壮な対決/Epic Confrontation》
2《はらわた撃ち/Gut Shot》

 デッキリストは進化し続ける。《炎樹族の使者/Burning-Tree Emissary》を得て以降、トップメタに居座るストンピィも例外ではない。ここ最近のストンピィは、とあるかつてのレギュラー選手がスタメン落ちしていることが多い――粘り強いバッデイングで《安寧砦の精鋭/Safehold Elite》がレギュラーを勝ち取った裏側で、最強の1番バッターだった《イラクサの歩哨/Nettle Sentinel》がいなくなったんだ。メタられる側に回ったということは、自分の動きだけでなく相手の動きも考えていかなければいけないということだろう。最新のメタゲームに対応したこのストンピィが見事今回のPauper Challengeを制した。

http://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/pauper-challenge-2017-07-31

 トップ8にはもう1人ストンピィがいたけど、こちらも精鋭を採用していた。果たしてこのまま精鋭がレギュラーの座を死守するのか、それとも歩哨が意地を見せるのか、注目だね。

 それではまた来週。

コメント

nophoto
通りすがり
2017年8月8日20:37

血の信徒/Initiate of Blood の部分は 血の執行司祭/Blood Celebrant ではないですか?

京河
2017年8月8日23:10

ご指摘ありがとうございます。訂正しました。

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