《ボジューカの沼/Bojuka Bog》
2011年5月16日 MTG/Coverage 一昨日の「Hareruya Open Tournament」で、没稿が1つ出来てしまったんで、編集長の許可をもらって、こっちに載せようと思います。他のカバレッジについては、公式ページ(http://www.happymtg.com/category/coverage/archive2011/hot2nd/)をご覧ください。この記事に関する全ての責任は筆者にあるんで、問題点などがありましたら、コメント欄からご指摘よろしくお願いします。
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
「準決勝:林 将人(埼玉) vs. 工藤 耕一(東京)」
優勝まで、あと2勝。『リアニメイト』の林と『バント』の工藤が火花を散らす。
Game1
ダブルマリガンながら後手2ターン目に《核の占い師、ジン=ギタクシアス/Jin-Gitaxias, Core Augur》を釣りあげる林。工藤は7枚ドローこそ許してしまうが、自分のターンには冷静にこれを《剣を鍬に/Swords to Plowshares》で追放。《タルモゴイフ/Tarmogoyf》で着実なクロックを刻んでゆく。
林の2枚目の《核の占い師、ジン=ギタクシアス/Jin-Gitaxias, Core Augur》も《剣を鍬に/Swords to Plowshares》し、2体目の《タルモゴイフ/Tarmogoyf》を場に追加。《渦まく知識/Brainstorm》を連打し、手札を整えてゆく。
《鋼の風のスフィンクス/Sphinx of the Steel Wind》も《剣を鍬に/Swords to Plowshares》し、万全の状態に見えた工藤だが、林が4度目の正直とばかりに釣りあげたのは《嵐潮のリバイアサン/Stormtide Leviathan》!
いかにマジック界最強の2マナクリーチャーといえど、水浸しとなった戦場を渡ることはできず、4枚目の《剣を鍬に/Swords to Plowshares》を見つけられなかった工藤のライフは一気になくなった。
林 1-0 工藤
Game2
2ターン目の《翻弄する魔道士/Meddling Mage》で《納墓/Entomb》を指定し、《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》で安全確認をする工藤。林のトップデッキした《入念な研究/Careful Study》も《精神的つまづき/Mental Misstep》し、逆に《渦まく知識/Brainstorm》で手札を整理する。
林は現状5点のクロックを《残響する真実/Echoing Truth》で減らし、なんとか時間を作ろうとするが、《渦まく知識/Brainstorm》は《精神的つまづき/Mental Misstep》され、《動く死体/Animate Dead》も《Force of Will》されると、どうしようもなくなって投了に追い込まれた。
林 1-1 工藤
Game3
工藤がマリガンするスタート。林の先手1ターン目の《入念な研究/Careful Study》を《精神的つまづき/Mental Misstep》するかどうか悩むも、これを許可。《墓所のタイタン/Grave Titan》が墓地に送られるが、工藤は《ボジューカの沼/Bojuka Bog》でこれを処理した。
林が叩きつける《実物提示教育/Show and Tell》を工藤が《Force of Will》すると、林には弾丸が、工藤にはマナがなく、静かなターンが過ぎてゆく。
先にお望み物もを手に入れたのは工藤で、《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》をキャストするが、これを林は《Force of Will》し、返す刀の《動く死体/Animate Dead》で墓地から奪い取る。
苦しくなった工藤だが、《翻弄する魔道士/Meddling Mage》を場に送り、《貴族の教主/Noble Hierarch》の賛美で殴り始める。さらに《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》、2枚目の《翻弄する魔道士/Meddling Mage》と追加していくと、クロックは逆転する。
林は祈るようにカードをめくるが、どう足掻いても空を舞う3体の妖精のクロックが止まらないのだった。
林 1-2 工藤
Final Result:工藤 耕一 Win!
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
以上です。関係者の皆さん、ご協力どうもありがとうございました。
しーゆーねくすとたーん。
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
「準決勝:林 将人(埼玉) vs. 工藤 耕一(東京)」
優勝まで、あと2勝。『リアニメイト』の林と『バント』の工藤が火花を散らす。
Game1
ダブルマリガンながら後手2ターン目に《核の占い師、ジン=ギタクシアス/Jin-Gitaxias, Core Augur》を釣りあげる林。工藤は7枚ドローこそ許してしまうが、自分のターンには冷静にこれを《剣を鍬に/Swords to Plowshares》で追放。《タルモゴイフ/Tarmogoyf》で着実なクロックを刻んでゆく。
林の2枚目の《核の占い師、ジン=ギタクシアス/Jin-Gitaxias, Core Augur》も《剣を鍬に/Swords to Plowshares》し、2体目の《タルモゴイフ/Tarmogoyf》を場に追加。《渦まく知識/Brainstorm》を連打し、手札を整えてゆく。
《鋼の風のスフィンクス/Sphinx of the Steel Wind》も《剣を鍬に/Swords to Plowshares》し、万全の状態に見えた工藤だが、林が4度目の正直とばかりに釣りあげたのは《嵐潮のリバイアサン/Stormtide Leviathan》!
いかにマジック界最強の2マナクリーチャーといえど、水浸しとなった戦場を渡ることはできず、4枚目の《剣を鍬に/Swords to Plowshares》を見つけられなかった工藤のライフは一気になくなった。
林 1-0 工藤
Game2
2ターン目の《翻弄する魔道士/Meddling Mage》で《納墓/Entomb》を指定し、《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》で安全確認をする工藤。林のトップデッキした《入念な研究/Careful Study》も《精神的つまづき/Mental Misstep》し、逆に《渦まく知識/Brainstorm》で手札を整理する。
林は現状5点のクロックを《残響する真実/Echoing Truth》で減らし、なんとか時間を作ろうとするが、《渦まく知識/Brainstorm》は《精神的つまづき/Mental Misstep》され、《動く死体/Animate Dead》も《Force of Will》されると、どうしようもなくなって投了に追い込まれた。
林 1-1 工藤
Game3
工藤がマリガンするスタート。林の先手1ターン目の《入念な研究/Careful Study》を《精神的つまづき/Mental Misstep》するかどうか悩むも、これを許可。《墓所のタイタン/Grave Titan》が墓地に送られるが、工藤は《ボジューカの沼/Bojuka Bog》でこれを処理した。
林が叩きつける《実物提示教育/Show and Tell》を工藤が《Force of Will》すると、林には弾丸が、工藤にはマナがなく、静かなターンが過ぎてゆく。
先にお望み物もを手に入れたのは工藤で、《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》をキャストするが、これを林は《Force of Will》し、返す刀の《動く死体/Animate Dead》で墓地から奪い取る。
苦しくなった工藤だが、《翻弄する魔道士/Meddling Mage》を場に送り、《貴族の教主/Noble Hierarch》の賛美で殴り始める。さらに《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》、2枚目の《翻弄する魔道士/Meddling Mage》と追加していくと、クロックは逆転する。
林は祈るようにカードをめくるが、どう足掻いても空を舞う3体の妖精のクロックが止まらないのだった。
林 1-2 工藤
Final Result:工藤 耕一 Win!
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
以上です。関係者の皆さん、ご協力どうもありがとうございました。
しーゆーねくすとたーん。
《虹色の前兆/Prismatic Omen》
2011年4月4日 MTG/Coverage コメント (2) 昨日に引き続いて、PTQのカバレッジです。文中は敬称略です。何か問題がありましたら、責任はすべて筆者にありますので、コメント欄からご指摘ください。
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
「PTQ名古屋@神奈川2次 Finals 佐藤謙弐 vs 浅原晃」
新鋭 vs 古豪。こんなにも分かりやすいマッチアップはなかなかないだろう。
浅原晃。かつてのスタンダードの時と同じく《時間のねじれ/Time Warp》を切り札にしたフェアリーを駆り、その冷静かつ老獪なプレイングで、準決勝ではヴァラクートを下してこの決勝の舞台まで勝ち上がってきた。ちなみにデッキに《ボーラスの工作員、テゼレット/Tezzeret, Agent of Bolas》は入っていない。
佐藤謙弐。普段はGCCでプレイしている彼は、エクステンデッドでも赤緑ヴァラクートを使いこなし、今日は予選ラウンドから土つかずでカイザーロードを驀進。プレーオフでは赤単を2連続で叩き潰しての決勝進出だ。たとえ目の前を遮る壁が高かろうと、それすらも砕いて進んでしまいそうな勢いに溢れている。
今日という日を最高の1日で終えるために、最後の戦いが幕を開ける。
Game1
気付いた時には、浅原の初手は5枚になっていた。その中に土地は《地盤の際/Tectonic Edge》が1枚だけ。苦笑しながらこれをキープ。佐藤は7枚を力強くキープする。
《地盤の際》《沈んだ廃墟/Sunken Ruins》の2枚で土地が止まってしまった浅原に対し、《砕土/Harrow》の連打ののちに《原始のタイタン/Primeval Titan》をプレイする佐藤。能力で2枚の土地がサーチされる前に、浅原は眼前に並んだ2枚の土地を片づけた。
佐藤 1-0 浅原
Game2
今回、ダブルマリガンに襲われたのは佐藤。さらに追い打ちをかけられるように、浅原の《思考囲い/Thoughtseize》と《コジレックの審問/Inquisition of Kozilek》で容赦なく手札が切り刻まれる。
《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》の素出しから《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》に繋げる浅原。ここで佐藤はフェッチランドを起動せずに《霧縛りの徒党》の覇権能力を解決する。返すターン、浅原は佐藤の手札をハンデスで確認の後、《地盤の際》で、2枚目の緑マナへのアクセス手段となるフェッチランドを砕く。
佐藤の最後の希望の《虹色の前兆/Prismatic Omen》も《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》で封じ、勝負の決着は3本目へ。
佐藤 1-1 浅原
Game3
お互い、十分な7枚に恵まれ、泣いても笑ってもこれが最後となる試合が始まる。――もちろん二人とも、笑って終われることを望んでいるはずだが。
後手の浅原の《思考囲い》で佐藤の手札が明かされる立ち上がり。土地が2枚と《虹色の前兆》2枚、《焼却/Combust》と《風景の変容/Scapeshift》の中から《焼却》が抜かれる。2ターン目の佐藤、もちろんこの《虹色の前兆》を盤面に設置する。
ここからお互い、有効なアクションをとることができず、土地を並べるだけのターンが続く。5ターン目、佐藤は2枚目の《虹色の前兆》をキャスト。これを通す浅原。
ターンが帰ってきて、浅原は自分の前に並ぶ5枚の土地を眺めて長考する。手札には《マナ漏出/Mana Leak》が重なっているが、このまま待つだけではいつかは《風景の変容》は通ってしまう。浅原の出した結論は、2マナを残して《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine》をプレイ。場には《忍び寄るタール坑/Creeping Tar Pit》があり、次のターンに6マナ目を引けば、隙を見せずにアタックを開始することができる。
佐藤は深く深呼吸をし、6枚目の土地を置き、4マナを払い、《風景の変容》。浅原はもちろん《マナ漏出》する。
それを弾き飛ばす《余韻/Reverberate》!
Final Result:佐藤 2-1 浅原
優勝が決まり、目に涙を浮かべて仲間と抱き合う佐藤。GCC主催の伊藤に電話で報告をする声は、確かな喜びに溢れていた。おめでとう、佐藤謙弐!
佐藤謙弐 Win!
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
以上です。協力してくださったプレイヤーの皆さん、スタッフの皆さん、ありがとうございました。
来週は川崎でPTQが行われます。詳細は「New Expansion」を参照してください。
http://www.f2.dion.ne.jp/~nakajt08/
しーゆーねくすとたーん。
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
「PTQ名古屋@神奈川2次 Finals 佐藤謙弐 vs 浅原晃」
新鋭 vs 古豪。こんなにも分かりやすいマッチアップはなかなかないだろう。
浅原晃。かつてのスタンダードの時と同じく《時間のねじれ/Time Warp》を切り札にしたフェアリーを駆り、その冷静かつ老獪なプレイングで、準決勝ではヴァラクートを下してこの決勝の舞台まで勝ち上がってきた。ちなみにデッキに《ボーラスの工作員、テゼレット/Tezzeret, Agent of Bolas》は入っていない。
佐藤謙弐。普段はGCCでプレイしている彼は、エクステンデッドでも赤緑ヴァラクートを使いこなし、今日は予選ラウンドから土つかずでカイザーロードを驀進。プレーオフでは赤単を2連続で叩き潰しての決勝進出だ。たとえ目の前を遮る壁が高かろうと、それすらも砕いて進んでしまいそうな勢いに溢れている。
今日という日を最高の1日で終えるために、最後の戦いが幕を開ける。
Game1
気付いた時には、浅原の初手は5枚になっていた。その中に土地は《地盤の際/Tectonic Edge》が1枚だけ。苦笑しながらこれをキープ。佐藤は7枚を力強くキープする。
《地盤の際》《沈んだ廃墟/Sunken Ruins》の2枚で土地が止まってしまった浅原に対し、《砕土/Harrow》の連打ののちに《原始のタイタン/Primeval Titan》をプレイする佐藤。能力で2枚の土地がサーチされる前に、浅原は眼前に並んだ2枚の土地を片づけた。
佐藤 1-0 浅原
Game2
今回、ダブルマリガンに襲われたのは佐藤。さらに追い打ちをかけられるように、浅原の《思考囲い/Thoughtseize》と《コジレックの審問/Inquisition of Kozilek》で容赦なく手札が切り刻まれる。
《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》の素出しから《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》に繋げる浅原。ここで佐藤はフェッチランドを起動せずに《霧縛りの徒党》の覇権能力を解決する。返すターン、浅原は佐藤の手札をハンデスで確認の後、《地盤の際》で、2枚目の緑マナへのアクセス手段となるフェッチランドを砕く。
佐藤の最後の希望の《虹色の前兆/Prismatic Omen》も《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》で封じ、勝負の決着は3本目へ。
佐藤 1-1 浅原
Game3
お互い、十分な7枚に恵まれ、泣いても笑ってもこれが最後となる試合が始まる。――もちろん二人とも、笑って終われることを望んでいるはずだが。
後手の浅原の《思考囲い》で佐藤の手札が明かされる立ち上がり。土地が2枚と《虹色の前兆》2枚、《焼却/Combust》と《風景の変容/Scapeshift》の中から《焼却》が抜かれる。2ターン目の佐藤、もちろんこの《虹色の前兆》を盤面に設置する。
ここからお互い、有効なアクションをとることができず、土地を並べるだけのターンが続く。5ターン目、佐藤は2枚目の《虹色の前兆》をキャスト。これを通す浅原。
ターンが帰ってきて、浅原は自分の前に並ぶ5枚の土地を眺めて長考する。手札には《マナ漏出/Mana Leak》が重なっているが、このまま待つだけではいつかは《風景の変容》は通ってしまう。浅原の出した結論は、2マナを残して《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine》をプレイ。場には《忍び寄るタール坑/Creeping Tar Pit》があり、次のターンに6マナ目を引けば、隙を見せずにアタックを開始することができる。
佐藤は深く深呼吸をし、6枚目の土地を置き、4マナを払い、《風景の変容》。浅原はもちろん《マナ漏出》する。
それを弾き飛ばす《余韻/Reverberate》!
Final Result:佐藤 2-1 浅原
優勝が決まり、目に涙を浮かべて仲間と抱き合う佐藤。GCC主催の伊藤に電話で報告をする声は、確かな喜びに溢れていた。おめでとう、佐藤謙弐!
佐藤謙弐 Win!
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
以上です。協力してくださったプレイヤーの皆さん、スタッフの皆さん、ありがとうございました。
来週は川崎でPTQが行われます。詳細は「New Expansion」を参照してください。
http://www.f2.dion.ne.jp/~nakajt08/
しーゆーねくすとたーん。
今日は東神奈川まで行ってPTQのカバレッジ書いてました。準々決勝分は書きあがったんで、アップします。いつものごとく、文中は敬称略です。何か問題がありましたら、責任はすべて筆者にありますので、コメント欄からご指摘ください。
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
「PTQ名古屋@神奈川2次 Quarterfinals 荒井健一郎 vs 浅原晃」
昨年の世界選手権に続く、国内プロツアーであるPT名古屋。その権利を求め、この東神奈川に90人を超えるプレイヤーが集まった。
そのベスト8の試合の中から、荒井と浅原の試合をお送りしたい。デッキは、浅原が青黒フェアリー、荒井は青白の《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》デッキに黒をタッチしてハンデスを加えている。
Game1
先手の浅原が土地2枚に《時間のねじれ/Time Warp》2枚という何がしたいのかよく分からない手札をマリガンすると、それにつきあうように荒井もマリガン。6枚にはお互い納得したらしく、それぞれキープする。
開幕の2ターンはお互いが土地を置くだけの緩やかなスタート。荒井のターン終了時に浅原は《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》を素出ししてクロックをかけ始める。
3ターン目にも何もアクションがなかった荒井に対して、ターン終了時に浅原の《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》がプレイされる。荒井はこれに《流刑への道/Path to Exile》を撃ちこみクロックの増強を許さない。暴かれた荒井の手札から、《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》がライブラリーの一番下へと送られる。確認された手札に残るのは《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine》と《謎めいた命令/Cryptic Command》。
荒井の4ターン目、今度はドロー後に《ヴェンディリオン三人衆》。先程のハンドから《思考囲い/Thoughtseize》が増えた手札を前に長考し、そのままを選択する。荒井はこの《思考囲い》を唱え、浅原の手札から《謎めいた命令》を奪ったうえで《饗宴と飢餓の剣》を着地させる。
《変わり谷/Mutavault》を含めた6点クロックをレッドゾーンに送り込む浅原。これに対し、荒井は有効なアクションをとることができない。4マナを立ててターンを返した荒井に対し、浅原は《呪文づまりのスプライト》と《ヴェンディリオン三人衆》のみでアタックし、荒井の残りライフは6。5枚の土地を立ててターンを返す。このターン終了時に荒井は《地盤の際/Tectonic Edge》で《変わり谷》を割ろうとするが、浅原はこれを《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》の覇権でかわす。
荒井は《定業/Preordain》を連打し《流刑への道/Path to Exile》を見つけるのだが、どれを除去しても6点分のクロックが存在するため、荒井投了。
荒井 0-1 浅原
浅原は単体除去と《マナ漏出/Mana Leak》を抜き、《思考囲い》と《コジレックの審問/Inquisition of Kozilek》、そして4枚の《誘惑蒔き/Sower of Temptation》をサイドインした。
Game2
先手荒井の《コジレックの審問》が浅原の《苦花/Bitterblossom》を奪う開幕の1ターン目。その後はゆったりとした展開となり、4ターン目に荒井がプレイした《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》を浅原が《誘惑蒔き/Sower of Temptation》で奪うのが最初のやり取りとなる。
ターンが返ってきた荒井、《謎めいた命令》を自分の《石鍛冶の神秘家》にバウンス+ドローでプレイ、回収する。浅原は《コジレックの審問》でこれを叩き落し、《誘惑蒔き》でアタックの後、4マナを立ててターンを終了する。
荒井は少考ののち、《誘惑蒔き》をプレイするが、これは浅原が《謎めいた命令》で拒否する。荒井はここで《見栄え損ない/Disfigure》で《誘惑蒔き》を除去し、盤面はいったんまっさらに。
浅原は《変わり谷》をセットし、荒井のアップキープに《霧縛りの徒党》でマナを奪う。荒井はドローで《流刑への道》を手に入れたので、《平地/Plains》をセットしてから白マナを出して《霧縛りの徒党》を追放する。
荒井の残るハンドを全て確認している浅原は《忍び寄るタール坑/Creeping Tar Pit》と《変わり谷》をレッドゾーンに送り込み、荒井のライフを削りにかかる。荒井は残された《コーの奉納者/Kor Sanctifiers》と《饗宴と飢餓の剣》を並べて逆転を目論むが、浅原は《誘惑蒔き》で《コーの奉納者》を奪い、《忍び寄るタール坑》でのアタックを続行。荒井の残りライフは10となる。
荒井も《忍び寄るタール坑》に《饗宴と飢餓の剣》を纏わせ浅原の手札とライフを削り、《テューンの戦僧/War Priest of Thune》に装備し直してターン返す。
しかし、浅原は冷静に《忍び寄るタール坑》と《誘惑蒔き》のみでアタック。荒井のドローステップに《ヴェンディリオン三人衆》で反撃の可能性を摘み、ゲームを締めくくった。
Final Result:荒井 0-2 浅原
浅原晃 Win!
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
準々決勝分は以上です。準決勝のはないので、次は決勝分です。
しーゆーねくすとたーん。
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
「PTQ名古屋@神奈川2次 Quarterfinals 荒井健一郎 vs 浅原晃」
昨年の世界選手権に続く、国内プロツアーであるPT名古屋。その権利を求め、この東神奈川に90人を超えるプレイヤーが集まった。
そのベスト8の試合の中から、荒井と浅原の試合をお送りしたい。デッキは、浅原が青黒フェアリー、荒井は青白の《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》デッキに黒をタッチしてハンデスを加えている。
Game1
先手の浅原が土地2枚に《時間のねじれ/Time Warp》2枚という何がしたいのかよく分からない手札をマリガンすると、それにつきあうように荒井もマリガン。6枚にはお互い納得したらしく、それぞれキープする。
開幕の2ターンはお互いが土地を置くだけの緩やかなスタート。荒井のターン終了時に浅原は《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》を素出ししてクロックをかけ始める。
3ターン目にも何もアクションがなかった荒井に対して、ターン終了時に浅原の《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》がプレイされる。荒井はこれに《流刑への道/Path to Exile》を撃ちこみクロックの増強を許さない。暴かれた荒井の手札から、《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》がライブラリーの一番下へと送られる。確認された手札に残るのは《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine》と《謎めいた命令/Cryptic Command》。
荒井の4ターン目、今度はドロー後に《ヴェンディリオン三人衆》。先程のハンドから《思考囲い/Thoughtseize》が増えた手札を前に長考し、そのままを選択する。荒井はこの《思考囲い》を唱え、浅原の手札から《謎めいた命令》を奪ったうえで《饗宴と飢餓の剣》を着地させる。
《変わり谷/Mutavault》を含めた6点クロックをレッドゾーンに送り込む浅原。これに対し、荒井は有効なアクションをとることができない。4マナを立ててターンを返した荒井に対し、浅原は《呪文づまりのスプライト》と《ヴェンディリオン三人衆》のみでアタックし、荒井の残りライフは6。5枚の土地を立ててターンを返す。このターン終了時に荒井は《地盤の際/Tectonic Edge》で《変わり谷》を割ろうとするが、浅原はこれを《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》の覇権でかわす。
荒井は《定業/Preordain》を連打し《流刑への道/Path to Exile》を見つけるのだが、どれを除去しても6点分のクロックが存在するため、荒井投了。
荒井 0-1 浅原
浅原は単体除去と《マナ漏出/Mana Leak》を抜き、《思考囲い》と《コジレックの審問/Inquisition of Kozilek》、そして4枚の《誘惑蒔き/Sower of Temptation》をサイドインした。
Game2
先手荒井の《コジレックの審問》が浅原の《苦花/Bitterblossom》を奪う開幕の1ターン目。その後はゆったりとした展開となり、4ターン目に荒井がプレイした《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》を浅原が《誘惑蒔き/Sower of Temptation》で奪うのが最初のやり取りとなる。
ターンが返ってきた荒井、《謎めいた命令》を自分の《石鍛冶の神秘家》にバウンス+ドローでプレイ、回収する。浅原は《コジレックの審問》でこれを叩き落し、《誘惑蒔き》でアタックの後、4マナを立ててターンを終了する。
荒井は少考ののち、《誘惑蒔き》をプレイするが、これは浅原が《謎めいた命令》で拒否する。荒井はここで《見栄え損ない/Disfigure》で《誘惑蒔き》を除去し、盤面はいったんまっさらに。
浅原は《変わり谷》をセットし、荒井のアップキープに《霧縛りの徒党》でマナを奪う。荒井はドローで《流刑への道》を手に入れたので、《平地/Plains》をセットしてから白マナを出して《霧縛りの徒党》を追放する。
荒井の残るハンドを全て確認している浅原は《忍び寄るタール坑/Creeping Tar Pit》と《変わり谷》をレッドゾーンに送り込み、荒井のライフを削りにかかる。荒井は残された《コーの奉納者/Kor Sanctifiers》と《饗宴と飢餓の剣》を並べて逆転を目論むが、浅原は《誘惑蒔き》で《コーの奉納者》を奪い、《忍び寄るタール坑》でのアタックを続行。荒井の残りライフは10となる。
荒井も《忍び寄るタール坑》に《饗宴と飢餓の剣》を纏わせ浅原の手札とライフを削り、《テューンの戦僧/War Priest of Thune》に装備し直してターン返す。
しかし、浅原は冷静に《忍び寄るタール坑》と《誘惑蒔き》のみでアタック。荒井のドローステップに《ヴェンディリオン三人衆》で反撃の可能性を摘み、ゲームを締めくくった。
Final Result:荒井 0-2 浅原
浅原晃 Win!
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
準々決勝分は以上です。準決勝のはないので、次は決勝分です。
しーゆーねくすとたーん。
《集団意識/Hive Mind》
2010年8月31日 MTG/Coverage 昨日に引き続いて、鴨葱杯(レガシー)の準決勝のカバレッジです。いつものごとく、文中は敬称略です。何か問題がありましたら、責任はすべて筆者にありますので、コメント欄からご指摘ください。
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
「第11回鴨葱杯@板橋 Semifinals 瓜田庸平 vs 礒田祐介」
準決勝まで駒を進めた二人。礒田は最近メジャーな《適者生存/Survival of the Fittest》入りのZOO、一方の瓜田は《実物提示教育/Show and Tell》と《集団意識/Hive Mind》を絡めたオリジナルデッキでここまで勝ち上がってきた。
顔見知りらしく、和やかな会話の中、試合が始まる。
Game1
7枚でキープした先手礒田に対し、一方の瓜田は後手の上にトリプルマリガンに追い込まれる。
礒田は1ターン目に《野生のナカティル/Wild Nacatl》。2ターン目には《Chain Lightning》でライフを詰める。が、追加のクリーチャーは送れない。
瓜田は2枚目の土地から《厳かなモノリス/Grim Monolith》でマナ加速するが、残りの手札が心もとない。攻め立てる礒田は《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》を盤面に加えて、体制が整うまでに押し切ろうという作戦だ。
瓜田は少考した後、セットランドもせずにターンを返す。
《野生のナカティル/Wild Nacatl》と《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》のアタックで瓜田のライフは2。だが、これは逆に言うと最後のターンを前に2残ってしまったということである。
しかし、瓜田は最後のドローを見届けたのち、カードを畳んだ。
瓜田 0-1 礒田
Game2
今度はお互い7枚でキープ。瓜田はまずは《思案/Ponder》で準備を整える。対する礒田の1ターン目は土地を置くのみ。
瓜田は《裏切り者の都/City of Traitors》から《虚空の杯/Chalice of the Void》をX=1でキャスト。これにスタックで礒田は《稲妻/Lightning Bolt》を本体。返すターンで《タルモゴイフ/Tarmogoyf》を送り込む。
自分のアップキープに《直観/Intuition》から《実物提示教育/Show and Tell》3枚を探し、そのうちの1枚が手札に加えられる。
《タルモゴイフ/Tarmogoyf》2号機を送り出した礒田に対して、瓜田は《実物提示教育/Show and Tell》から《集団意識/Hive Mind》、《タイタンの契約/Pact of the Titan》とつなげて、礒田をあっさりと契約死に追い込んだ。
瓜田 1-1 礒田
Game3
最終戦、まずはお互い仲良くマリガン。礒田は長考後、6枚になった手札をキープ。対する瓜田は再びのマリガンののち、更なるマリガンで初手は4枚に。
まずは礒田は《稲妻/Lightning Bolt》をエンドに本体に撃ちこんだのち、《ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg》をプレイ。《集団意識/Hive Mind》を封じる。
土地を置くだけの瓜田に対し、土地が止まってしまった礒田は《適者生存/Survival of the Fittest》を着地させ、次のターンには《貴族の教主/Noble Hierarch》をサーチ、なんとかマナを伸ばそうとする。
ここまで瓜田はセットランドしかしておらず、礒田は一気に勝負を決めるため、《悪斬の天使/Baneslayer Angel》を捨て、《憤怒/Anger》をサーチする。
返しのターンで待望の3枚目の土地を引いた礒田は、《憤怒/Anger》をディスカードして《タルモゴイフ/Tarmogoyf》をサーチ。これが速攻を持って踊り込み、瓜田の残りライフは10。
瓜田は最後のドローに望みをかけるも……《ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg》がどうにもならないのだった。
Final Result:瓜田 1-2 礒田
礒田祐介 Win!
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
なお、決勝戦は、Team Americaを使用した佐藤が礒田を下し、9月20日に行われる「Eternal Festival Tokyo」の1Byeを獲得した。おめでとう、佐藤慎也!
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
今回のカバレッジは以上です。カバレッジを書かせてくれたスタッフの皆さん、ご協力してくださったプレイヤーの皆さん、本当にありがとうございました。
しーゆーねくすとたーん。
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
「第11回鴨葱杯@板橋 Semifinals 瓜田庸平 vs 礒田祐介」
準決勝まで駒を進めた二人。礒田は最近メジャーな《適者生存/Survival of the Fittest》入りのZOO、一方の瓜田は《実物提示教育/Show and Tell》と《集団意識/Hive Mind》を絡めたオリジナルデッキでここまで勝ち上がってきた。
顔見知りらしく、和やかな会話の中、試合が始まる。
Game1
7枚でキープした先手礒田に対し、一方の瓜田は後手の上にトリプルマリガンに追い込まれる。
礒田は1ターン目に《野生のナカティル/Wild Nacatl》。2ターン目には《Chain Lightning》でライフを詰める。が、追加のクリーチャーは送れない。
瓜田は2枚目の土地から《厳かなモノリス/Grim Monolith》でマナ加速するが、残りの手札が心もとない。攻め立てる礒田は《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》を盤面に加えて、体制が整うまでに押し切ろうという作戦だ。
瓜田は少考した後、セットランドもせずにターンを返す。
《野生のナカティル/Wild Nacatl》と《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》のアタックで瓜田のライフは2。だが、これは逆に言うと最後のターンを前に2残ってしまったということである。
しかし、瓜田は最後のドローを見届けたのち、カードを畳んだ。
瓜田 0-1 礒田
Game2
今度はお互い7枚でキープ。瓜田はまずは《思案/Ponder》で準備を整える。対する礒田の1ターン目は土地を置くのみ。
瓜田は《裏切り者の都/City of Traitors》から《虚空の杯/Chalice of the Void》をX=1でキャスト。これにスタックで礒田は《稲妻/Lightning Bolt》を本体。返すターンで《タルモゴイフ/Tarmogoyf》を送り込む。
自分のアップキープに《直観/Intuition》から《実物提示教育/Show and Tell》3枚を探し、そのうちの1枚が手札に加えられる。
《タルモゴイフ/Tarmogoyf》2号機を送り出した礒田に対して、瓜田は《実物提示教育/Show and Tell》から《集団意識/Hive Mind》、《タイタンの契約/Pact of the Titan》とつなげて、礒田をあっさりと契約死に追い込んだ。
瓜田 1-1 礒田
Game3
最終戦、まずはお互い仲良くマリガン。礒田は長考後、6枚になった手札をキープ。対する瓜田は再びのマリガンののち、更なるマリガンで初手は4枚に。
まずは礒田は《稲妻/Lightning Bolt》をエンドに本体に撃ちこんだのち、《ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg》をプレイ。《集団意識/Hive Mind》を封じる。
土地を置くだけの瓜田に対し、土地が止まってしまった礒田は《適者生存/Survival of the Fittest》を着地させ、次のターンには《貴族の教主/Noble Hierarch》をサーチ、なんとかマナを伸ばそうとする。
ここまで瓜田はセットランドしかしておらず、礒田は一気に勝負を決めるため、《悪斬の天使/Baneslayer Angel》を捨て、《憤怒/Anger》をサーチする。
返しのターンで待望の3枚目の土地を引いた礒田は、《憤怒/Anger》をディスカードして《タルモゴイフ/Tarmogoyf》をサーチ。これが速攻を持って踊り込み、瓜田の残りライフは10。
瓜田は最後のドローに望みをかけるも……《ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg》がどうにもならないのだった。
Final Result:瓜田 1-2 礒田
礒田祐介 Win!
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
なお、決勝戦は、Team Americaを使用した佐藤が礒田を下し、9月20日に行われる「Eternal Festival Tokyo」の1Byeを獲得した。おめでとう、佐藤慎也!
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
今回のカバレッジは以上です。カバレッジを書かせてくれたスタッフの皆さん、ご協力してくださったプレイヤーの皆さん、本当にありがとうございました。
しーゆーねくすとたーん。
《墓忍び/Tombstalker》
2010年8月30日 MTG/Coverage 先日行われた、鴨葱杯(レガシー)の決勝ラウンドのカバレッジです。今回は時間の都合上、準々決勝と準決勝分のみです。いつものごとく、文中は敬称略です。何か問題がありましたら、責任はすべて筆者にありますので、コメント欄からご指摘ください。
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
「第11回鴨葱杯@板橋 Quarterfinals 佐藤慎也 vs 竹石宏治」
65人の参加者が集まった鴨葱杯。予選ラウンドを勝ちあがった8名の試合の中から、ゴブリンの竹石と、Team Americaを駆る佐藤の試合をお送りしたい。
ダイスロールで5のゾロ目を出した竹石に対して、6のゾロ目で快勝した佐藤の先手でゲーム開始。
Game1
7枚でキープした佐藤に対し、竹石は土地3枚のハンドながら、序盤の展開が少ないハンドをマリガン。次の6枚には《ゴブリンの従僕/Goblin Lackey》があり、これを1ターン目に場に送る。
一方の佐藤の立ち上がりは2ターン目の《タルモゴイフ/Tarmogoyf》。竹石はこれを《棘鞭使い/Stingscourger》でバウンスし、《ゴブリンの従僕/Goblin Lackey》のアタックを通す。《ゴブリンの女看守/Goblin Matron》が飛び出して、《ゴブリンの首謀者/Goblin Ringleader》がハンドに加えられる。
佐藤は《思案/Ponder》を挟み、再びの《タルモゴイフ/Tarmogoyf》。竹石は《棘鞭使い/Stingscourger》のエコーを払わず、2枚目の《ゴブリンの女看守/Goblin Matron》からさらなる《ゴブリンの首謀者/Goblin Ringleader》を手札に加える。
佐藤は勇躍《タルモゴイフ/Tarmogoyf》で殴りかかり、2体目の《タルモゴイフ/Tarmogoyf》を場に加える。竹石は《ゴブリンの戦長/Goblin Warchief》を場に加えるも、3つ目の赤マナがないためこのターンのアタックはない。
2体の《タルモゴイフ/Tarmogoyf》をレッドゾーンに送り込んだ佐藤の次の手は3体目の《タルモゴイフ/Tarmogoyf》。このターン終了時に、《Underground Sea》が《不毛の大地/Wasteland》で割られ、佐藤の場には青マナがなくなる。
竹石はアドバンテージを稼ぐべく《ゴブリンの首謀者/Goblin Ringleader》をプレイするが、これは《Force of Will》の的に。
《タルモゴイフ/Tarmogoyf》が3体で殴りかかり、竹石は2体を《ゴブリンの女看守/Goblin Matron》でチャンプブロック。残りライフは7となる。そして佐藤が苦笑いとともにプレイしたのは4枚目となる《タルモゴイフ/Tarmogoyf》。竹石は2枚目の《ゴブリンの首謀者/Goblin Ringleader》をプレイし、これが通ると、4枚ともHit!《ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver》を場に加えるも、アタックにはいけない。
佐藤は《タルモゴイフ/Tarmogoyf》を1体残して3体でアタック。これを《ゴブリンの首謀者/Goblin Ringleader》と《ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver》でチャンプブロックし、残りライフは3。《Hymn to Tourach》でハンドを攻撃されるも、返すターンで竹石は《棘鞭使い/Stingscourger》で残った《タルモゴイフ/Tarmogoyf》をバウンスし、《ゴブリンの従僕/Goblin Lackey》だけでアタック、《ゴブリンの首謀者/Goblin Ringleader》が《宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator》を与え、もう一体の《タルモゴイフ/Tarmogoyf》を焼き殺す。
しかし、佐藤が止めとばかりにキャストしたのは《墓忍び/Tombstalker》。
竹石のトップデッキは《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander》!……だが、場にロードがいない状況では、佐藤のライフを削りきるには至らなかった。
佐藤 1-0 竹石
Game2
開幕の7枚に《ゴブリンの従僕/Goblin Lackey》を見つけた竹石は文句なしにキープ。一方の佐藤は1マリガンのスタートとなる。
《ゴブリンの従僕/Goblin Lackey》と《思案/Ponder》がお互いの第1ターン。竹石は《不毛の大地/Wasteland》で《Underground Sea》を割り、1点のダメージと《ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver》をプレゼント。続けて2枚目の《ゴブリンの従僕/Goblin Lackey》が場に送り出される。
次のターンは3体で殴りかかり、佐藤のライフを一気に7点削るも、ゴブリンは弾切れ。佐藤は2枚目のランドを置くと、《燻し/Smother》で《ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver》を除去する。
だが、返すターンの竹石の《ゴブリンの従僕/Goblin Lackey》が呼びだしたのは《ゴブリンの女看守/Goblin Matron》からの《鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker》。まさかの一挙展開で場を一気に盛り返す。
佐藤は《仕組まれた疫病/Engineered Plague》で勢いを押しとどめようとするが、竹石は《ゴブリンの女看守/Goblin Matron》を《鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker》でコピーし、《猪牙のしもべ/Boartusk Liege》を手札に加える。
竹石は自分のターンでこれをプレイし、《鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker》から生み出されたトークンが佐藤に襲い掛かる。佐藤に残されたライフは少ない。
しかし、佐藤は《渦まく知識/Brainstorm》から《仕組まれた疫病/Engineered Plague》の2枚目を見つけ出し、《殺し/Snuff Out》で《猪牙のしもべ/Boartusk Liege》を除去。竹石の場はまっさらになるが、佐藤の残りライフは1に。
ここから佐藤は《タルモゴイフ/Tarmogoyf》、《墓忍び/Tombstalker》と順々に展開。竹石も《棘鞭使い/Stingscourger》で延命するも、所詮は延命にしかならないのだった。
Final Result:佐藤 2-0 竹石
佐藤慎也 Win!
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
以上が準々決勝分です。明日の準決勝分に続きます。
しーゆーねくすとたーん。
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
「第11回鴨葱杯@板橋 Quarterfinals 佐藤慎也 vs 竹石宏治」
65人の参加者が集まった鴨葱杯。予選ラウンドを勝ちあがった8名の試合の中から、ゴブリンの竹石と、Team Americaを駆る佐藤の試合をお送りしたい。
ダイスロールで5のゾロ目を出した竹石に対して、6のゾロ目で快勝した佐藤の先手でゲーム開始。
Game1
7枚でキープした佐藤に対し、竹石は土地3枚のハンドながら、序盤の展開が少ないハンドをマリガン。次の6枚には《ゴブリンの従僕/Goblin Lackey》があり、これを1ターン目に場に送る。
一方の佐藤の立ち上がりは2ターン目の《タルモゴイフ/Tarmogoyf》。竹石はこれを《棘鞭使い/Stingscourger》でバウンスし、《ゴブリンの従僕/Goblin Lackey》のアタックを通す。《ゴブリンの女看守/Goblin Matron》が飛び出して、《ゴブリンの首謀者/Goblin Ringleader》がハンドに加えられる。
佐藤は《思案/Ponder》を挟み、再びの《タルモゴイフ/Tarmogoyf》。竹石は《棘鞭使い/Stingscourger》のエコーを払わず、2枚目の《ゴブリンの女看守/Goblin Matron》からさらなる《ゴブリンの首謀者/Goblin Ringleader》を手札に加える。
佐藤は勇躍《タルモゴイフ/Tarmogoyf》で殴りかかり、2体目の《タルモゴイフ/Tarmogoyf》を場に加える。竹石は《ゴブリンの戦長/Goblin Warchief》を場に加えるも、3つ目の赤マナがないためこのターンのアタックはない。
2体の《タルモゴイフ/Tarmogoyf》をレッドゾーンに送り込んだ佐藤の次の手は3体目の《タルモゴイフ/Tarmogoyf》。このターン終了時に、《Underground Sea》が《不毛の大地/Wasteland》で割られ、佐藤の場には青マナがなくなる。
竹石はアドバンテージを稼ぐべく《ゴブリンの首謀者/Goblin Ringleader》をプレイするが、これは《Force of Will》の的に。
《タルモゴイフ/Tarmogoyf》が3体で殴りかかり、竹石は2体を《ゴブリンの女看守/Goblin Matron》でチャンプブロック。残りライフは7となる。そして佐藤が苦笑いとともにプレイしたのは4枚目となる《タルモゴイフ/Tarmogoyf》。竹石は2枚目の《ゴブリンの首謀者/Goblin Ringleader》をプレイし、これが通ると、4枚ともHit!《ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver》を場に加えるも、アタックにはいけない。
佐藤は《タルモゴイフ/Tarmogoyf》を1体残して3体でアタック。これを《ゴブリンの首謀者/Goblin Ringleader》と《ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver》でチャンプブロックし、残りライフは3。《Hymn to Tourach》でハンドを攻撃されるも、返すターンで竹石は《棘鞭使い/Stingscourger》で残った《タルモゴイフ/Tarmogoyf》をバウンスし、《ゴブリンの従僕/Goblin Lackey》だけでアタック、《ゴブリンの首謀者/Goblin Ringleader》が《宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator》を与え、もう一体の《タルモゴイフ/Tarmogoyf》を焼き殺す。
しかし、佐藤が止めとばかりにキャストしたのは《墓忍び/Tombstalker》。
竹石のトップデッキは《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander》!……だが、場にロードがいない状況では、佐藤のライフを削りきるには至らなかった。
佐藤 1-0 竹石
Game2
開幕の7枚に《ゴブリンの従僕/Goblin Lackey》を見つけた竹石は文句なしにキープ。一方の佐藤は1マリガンのスタートとなる。
《ゴブリンの従僕/Goblin Lackey》と《思案/Ponder》がお互いの第1ターン。竹石は《不毛の大地/Wasteland》で《Underground Sea》を割り、1点のダメージと《ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver》をプレゼント。続けて2枚目の《ゴブリンの従僕/Goblin Lackey》が場に送り出される。
次のターンは3体で殴りかかり、佐藤のライフを一気に7点削るも、ゴブリンは弾切れ。佐藤は2枚目のランドを置くと、《燻し/Smother》で《ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver》を除去する。
だが、返すターンの竹石の《ゴブリンの従僕/Goblin Lackey》が呼びだしたのは《ゴブリンの女看守/Goblin Matron》からの《鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker》。まさかの一挙展開で場を一気に盛り返す。
佐藤は《仕組まれた疫病/Engineered Plague》で勢いを押しとどめようとするが、竹石は《ゴブリンの女看守/Goblin Matron》を《鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker》でコピーし、《猪牙のしもべ/Boartusk Liege》を手札に加える。
竹石は自分のターンでこれをプレイし、《鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker》から生み出されたトークンが佐藤に襲い掛かる。佐藤に残されたライフは少ない。
しかし、佐藤は《渦まく知識/Brainstorm》から《仕組まれた疫病/Engineered Plague》の2枚目を見つけ出し、《殺し/Snuff Out》で《猪牙のしもべ/Boartusk Liege》を除去。竹石の場はまっさらになるが、佐藤の残りライフは1に。
ここから佐藤は《タルモゴイフ/Tarmogoyf》、《墓忍び/Tombstalker》と順々に展開。竹石も《棘鞭使い/Stingscourger》で延命するも、所詮は延命にしかならないのだった。
Final Result:佐藤 2-0 竹石
佐藤慎也 Win!
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
以上が準々決勝分です。明日の準決勝分に続きます。
しーゆーねくすとたーん。
《珊瑚兜の司令官/Coralhelm Commander》
2010年8月25日 MTG/Coverage MTG Today Cup(レガシー)のカバレッジの3つ目です。お楽しみいただけると幸いです。文中は敬称略です。何か問題がありましたら、責任はすべて筆者にありますので、コメント欄からご指摘ください。
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
「MTG Today Cup 6th@代々木 Finals 渡辺竜二 vs 吉森奨」
決勝まで残ったのは、2つのマーフォーク。どちらも慣れないデッキながら、ここまで勝ち上がってきた。
渡辺と吉森。今日の最強のマーフォーク使いは一体どちらなのか。
先手がかなり有利であろうこのマッチ。貴重な先手は渡辺の手に。
Game1
まずは1ターン目、渡辺の《霊気の薬瓶/AEther Vial》が通る。が、返しの吉森の《霊気の薬瓶/AEther Vial》も通り、早くも泥仕合の予感。
渡辺は更に《行き詰まり/Standstill》。吉森は《目くらまし/Daze》しようとするが、渡辺は《霊気の薬瓶/AEther Vial》から《呪い捕らえ/Cursecatcher》を場に送ってこれを打ち消し、着地させる。
ここからお互い、《霊気の薬瓶/AEther Vial》からのクリーチャーの出し合いを展開していく。吉森は《銀エラの達人/Silvergill Adept》を多く引いて優位に立つが、渡辺の場には飛行戦力である《珊瑚兜の司令官/Coralhelm Commander》が登場。吉森は《不毛の大地/Wasteland》を使って渡辺の土地を縛りつけようとするが、なんとか2枚目の土地を引いた渡辺は《珊瑚兜の司令官/Coralhelm Commander》をレベル4に昇格させ、一気に吉森を追い詰める。
吉森も《珊瑚兜の司令官/Coralhelm Commander》を遅まきながら盤面に追加するが、渡辺はすでに《メロウの騎兵/Merrow Reejerey》を盤面に加え、詰めのモードに入っている。吉森は、ずっとカウンターが2つのままで我慢していた《霊気の薬瓶/AEther Vial》に3つ目を乗せるとともに《変わり谷/Mutavault》を加え、《メロウの騎兵/Merrow Reejerey》のブラフを仕掛け、渡辺を迂闊に殴れなくする。
数ターンののちに、しびれを切らした渡辺がアタックすると……吉森のハンドには、カウンター「しか」ないのだった。
渡辺 1-0 吉森
Game2
後手の渡辺が1マリガン。1ターン目にはお互い何もなく、2ターン目の吉森の《珊瑚兜の司令官/Coralhelm Commander》を渡辺が《目くらまし/Daze》する立ち上がり。
土地を置きなおすだけの渡辺に対し、吉森は2マナ浮かして《霊気の薬瓶/AEther Vial》。これには《珊瑚兜の司令官/Coralhelm Commander》を切っての《Force of Will》で対抗する。吉森は残った2マナから《銀エラの達人/Silvergill Adept》。これの公開が《珊瑚兜の司令官/Coralhelm Commander》で、渡辺げんなり。
渡辺は《不毛の大地/Wasteland》で《Underground Sea》を壊して時間を稼ごうとするも、吉森の場には《島/Island》はきちんと2枚あり、当然キャストされる《珊瑚兜の司令官/Coralhelm Commander》。
渡辺は《変わり谷/Mutavault》で《銀エラの達人/Silvergill Adept》を相討ちに持ち込み、必死に時間を作るのだが、最後までレベル4になった《珊瑚兜の司令官/Coralhelm Commander》への対抗手段は見つからなかった。
渡辺 1-1 吉森
Game3
渡辺はワンマリガン後、《変わり谷/Mutavault》2枚を含む土地5枚と《メロウの騎兵/Merrow Reejerey》でキープ。一方の吉森はダブルマリガンの苦しいスタート。
1ターン目の《変わり谷/Mutavault》は予定調和的に《不毛の大地/Wasteland》されるが、渡辺は2枚目の《変わり谷/Mutavault》を置き、アタックを開始する。吉森は土地を置けない。
渡辺は3枚になった土地から《メロウの騎兵/Merrow Reejerey》。これを吉森は《Force of Will》2枚で強引に打ち消す。が、これで吉森は息切れ気味。
渡辺は悠々と《メロウの騎兵/Merrow Reejerey》2枚目を通す。更に2枚目の《変わり谷/Mutavault》、《不毛の大地/Wasteland》で吉森の《変わり谷/Mutavault》を破壊し、勢いのまま吉森のライフを削りきった。
Final Result:渡辺 2-1 吉森
渡辺竜二 Win!
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
以上です。カバレッジの許可をくれた運営の皆様、ご協力いただいたプレイヤーの皆さん、本当にありがとうございました。
今週末は、鴨葱杯にもカバレッジを書きに行く……かも?
しーゆーねくすとたーん。
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
「MTG Today Cup 6th@代々木 Finals 渡辺竜二 vs 吉森奨」
決勝まで残ったのは、2つのマーフォーク。どちらも慣れないデッキながら、ここまで勝ち上がってきた。
渡辺と吉森。今日の最強のマーフォーク使いは一体どちらなのか。
先手がかなり有利であろうこのマッチ。貴重な先手は渡辺の手に。
Game1
まずは1ターン目、渡辺の《霊気の薬瓶/AEther Vial》が通る。が、返しの吉森の《霊気の薬瓶/AEther Vial》も通り、早くも泥仕合の予感。
渡辺は更に《行き詰まり/Standstill》。吉森は《目くらまし/Daze》しようとするが、渡辺は《霊気の薬瓶/AEther Vial》から《呪い捕らえ/Cursecatcher》を場に送ってこれを打ち消し、着地させる。
ここからお互い、《霊気の薬瓶/AEther Vial》からのクリーチャーの出し合いを展開していく。吉森は《銀エラの達人/Silvergill Adept》を多く引いて優位に立つが、渡辺の場には飛行戦力である《珊瑚兜の司令官/Coralhelm Commander》が登場。吉森は《不毛の大地/Wasteland》を使って渡辺の土地を縛りつけようとするが、なんとか2枚目の土地を引いた渡辺は《珊瑚兜の司令官/Coralhelm Commander》をレベル4に昇格させ、一気に吉森を追い詰める。
吉森も《珊瑚兜の司令官/Coralhelm Commander》を遅まきながら盤面に追加するが、渡辺はすでに《メロウの騎兵/Merrow Reejerey》を盤面に加え、詰めのモードに入っている。吉森は、ずっとカウンターが2つのままで我慢していた《霊気の薬瓶/AEther Vial》に3つ目を乗せるとともに《変わり谷/Mutavault》を加え、《メロウの騎兵/Merrow Reejerey》のブラフを仕掛け、渡辺を迂闊に殴れなくする。
数ターンののちに、しびれを切らした渡辺がアタックすると……吉森のハンドには、カウンター「しか」ないのだった。
渡辺 1-0 吉森
Game2
後手の渡辺が1マリガン。1ターン目にはお互い何もなく、2ターン目の吉森の《珊瑚兜の司令官/Coralhelm Commander》を渡辺が《目くらまし/Daze》する立ち上がり。
土地を置きなおすだけの渡辺に対し、吉森は2マナ浮かして《霊気の薬瓶/AEther Vial》。これには《珊瑚兜の司令官/Coralhelm Commander》を切っての《Force of Will》で対抗する。吉森は残った2マナから《銀エラの達人/Silvergill Adept》。これの公開が《珊瑚兜の司令官/Coralhelm Commander》で、渡辺げんなり。
渡辺は《不毛の大地/Wasteland》で《Underground Sea》を壊して時間を稼ごうとするも、吉森の場には《島/Island》はきちんと2枚あり、当然キャストされる《珊瑚兜の司令官/Coralhelm Commander》。
渡辺は《変わり谷/Mutavault》で《銀エラの達人/Silvergill Adept》を相討ちに持ち込み、必死に時間を作るのだが、最後までレベル4になった《珊瑚兜の司令官/Coralhelm Commander》への対抗手段は見つからなかった。
渡辺 1-1 吉森
Game3
渡辺はワンマリガン後、《変わり谷/Mutavault》2枚を含む土地5枚と《メロウの騎兵/Merrow Reejerey》でキープ。一方の吉森はダブルマリガンの苦しいスタート。
1ターン目の《変わり谷/Mutavault》は予定調和的に《不毛の大地/Wasteland》されるが、渡辺は2枚目の《変わり谷/Mutavault》を置き、アタックを開始する。吉森は土地を置けない。
渡辺は3枚になった土地から《メロウの騎兵/Merrow Reejerey》。これを吉森は《Force of Will》2枚で強引に打ち消す。が、これで吉森は息切れ気味。
渡辺は悠々と《メロウの騎兵/Merrow Reejerey》2枚目を通す。更に2枚目の《変わり谷/Mutavault》、《不毛の大地/Wasteland》で吉森の《変わり谷/Mutavault》を破壊し、勢いのまま吉森のライフを削りきった。
Final Result:渡辺 2-1 吉森
渡辺竜二 Win!
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
以上です。カバレッジの許可をくれた運営の皆様、ご協力いただいたプレイヤーの皆さん、本当にありがとうございました。
今週末は、鴨葱杯にもカバレッジを書きに行く……かも?
しーゆーねくすとたーん。
《行き詰まり/Standstill》
2010年8月24日 MTG/Coverage コメント (2) 昨日に続いて、MTG Today Cup(レガシー)のカバレッジです。いつものごとく、文中は敬称略です。何か問題がありましたら、責任はすべて筆者にありますので、コメント欄からご指摘ください。
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
「MTG Today Cup 6th@代々木 Semifinals 槙島孝昭 vs 渡辺竜二」
準決勝のもう一つのテーブルでは、吉森対工藤の試合が繰り広げられているが、もう一つのテーブルの槙島と渡辺の試合をお送りしたい。《適者生存/Survival of the Fittest》入りのZOO対コロンバス以降ブームのタッチ黒マーフォークとあって、開始前から相性の悪さを嘆く渡辺だが、果たして試合の行方は。
Game1
先手は渡辺。土地の多めのハンドだがこれをキープ。槙島も7枚をキープする。
渡辺は《島/Island》から《霊気の薬瓶/AEther Vial》スタート。一方の槙島も《平地/Plains》から《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx》と、どちらも好調のにおいを感じさせるスタートだ。
渡辺の最初のクリーチャーは《珊瑚兜の司令官/Coralhelm Commander》。槙島はフェッチランドを起動し、《森/Forest》をサーチ。《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx》を4/5にして攻撃する。続けて《タルモゴイフ/Tarmogoyf》をキャスト。
《変わり谷/Mutavault》をセットし、《珊瑚兜の司令官/Coralhelm Commander》をレベル2にあげ、《霊気の薬瓶/AEther Vial》から《アトランティスの王/Lord of Atlantis》を場に送り込み、渡辺も4点で殴り返す。
槙島は更にフェッチランドで《山/Mountain》をサーチ。《Chain Lightning》で《アトランティスの王/Lord of Atlantis》を墓地に送り、フルアタック。渡辺に残されたライフは7になり、《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx》と《野生のナカティル/Wild Nacatl》を追加する。渡辺は負けないプランをしっかりと考え、《珊瑚兜の司令官/Coralhelm Commander》の2体目を場に送り、それぞれレベル4とレベル1にしてターン終了。
槙島のフェッチランドは止まらない。が、アタック前に長考する。現在《霊気の薬瓶/AEther Vial》にはカウンターが3つのっており、《メロウの騎兵/Merrow Reejerey》を持たれているとなると、中途半端なアタックは返しで負けてしまう可能性がある。
熟考ののち、《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx》2体でアタックする。渡辺は《霊気の薬瓶/AEther Vial》から《メロウの騎兵/Merrow Reejerey》をだし、レベル4の《珊瑚兜の司令官/Coralhelm Commander》(現時点で5/5)で片方の《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx》を、《メロウの騎兵/Merrow Reejerey》とレベル1の《珊瑚兜の司令官/Coralhelm Commander》でもう片方の《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx》をブロックする。槙島はフェッチランドを起動ののち、レベル1の《珊瑚兜の司令官/Coralhelm Commander》と2体の《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx》が墓地に送られる。槙島は《タルモゴイフ/Tarmogoyf》追加。
渡辺は《アトランティスの王/Lord of Atlantis》を引きこみ、これを場に送っての《変わり谷/Mutavault》を含めたフルアタック。《メロウの騎兵/Merrow Reejerey》の能力で《タルモゴイフ/Tarmogoyf》の片割れは寝かされたので、《野生のナカティル/Wild Nacatl》と《タルモゴイフ/Tarmogoyf》の2体で《メロウの騎兵/Merrow Reejerey》を止め、槙島の残りライフは1。
火力か除去を引けばというところだが……ライブラリーのトップは応えてはくれなかった。
槙島 0-1 渡辺
Game2
槙島に先手が移り、お互いに1マリガンしてゲームが始まる。
まずは槙島の《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》。マーフォーク相手には効果覿面のこのカードを前に、渡辺は苦い顔をしながら、《霊気の薬瓶/AEther Vial》をプレイする。
槙島の2ターン目は、デッキの顔ともいえる《適者生存/Survival of the Fittest》。これが通ってしまうとゲームにならない渡辺は《目くらまし/Daze》で捌き、自分のターンでは2枚目の《霊気の薬瓶/AEther Vial》を場に送る。
槙島はフェッチランドをセットし、即起動。渡辺はこれにスタックして《水没/Submerge》を《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》に撃ちこむが、槙島はこれを《赤霊破/Red Elemental Blast》でカウンター。釣りだした形だ。そのまま何もプレイせずにターンを追える。
《銀エラの達人/Silvergill Adept》が《霊気の薬瓶/AEther Vial》から飛び出すが、これは1枚カードを与えただけで《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》に焼かれる。槙島の場には《ゴブリンの太守スクイー/Squee, Goblin Nabob》が追加される。
まったく槙島の場に脅威が展開されないこともあり、渡辺は《行き詰まり/Standstill》からアドバンテージ勝負を仕掛けてゆく。まずは《霊気の薬瓶/AEther Vial》から《珊瑚兜の司令官/Coralhelm Commander》を場に出し、これをレベル2にしようとする。槙島は当然《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》の能力で2点を与えようとするのだが、これにスタックでもう1枚の《霊気の薬瓶/AEther Vial》から《メロウの騎兵/Merrow Reejerey》。これに槙島は《稲妻/Lightning Bolt》を浴びせかけ、渡辺は3枚引くも特になにもなく、2匹の魚は墓地へと送られる。
しかし、槙島は場に脅威を展開できない。渡辺の2枚目となる《珊瑚兜の司令官/Coralhelm Commander》も《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》で葬り、2枚目の《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》を場に出すが、アタックしているのが《ゴブリンの太守スクイー/Squee, Goblin Nabob》では何とも心もとない。
この槙島の墓地のないタイミングで、渡辺は3枚目の《珊瑚兜の司令官/Coralhelm Commander》を《霊気の薬瓶/AEther Vial》から送り込み、一気にレベル4まで昇格させる。3点火力でも落ちないサイズとなったのだが、槙島は冷静に《赤霊破/Red Elemental Blast》でこれを退ける。
しかし、槙島はまだ攻め手を引けない。渡辺はチャンスと《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》と《行き詰まり/Standstill》を並べる。《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》の能力は現状では2ターンに1回使うのが限界のため、数で押し切ろうというプランだ。
だが、ここでの槙島のトップデッキが《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage》!《行き詰まり/Standstill》が渡辺に3枚を与えるも、カウンターもなくこれが場に出る。渡辺は《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》を引きこんだ《銀エラの達人/Silvergill Adept》に装備させるも、《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》に焼かれ、渡辺の場には何も残らない。
そして槙島の場に《タルモゴイフ/Tarmogoyf》が追加される。渡辺はこれを《非業の死/Perish》し、《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage》は《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》を道連れにする。
渡辺はこのマッチ4枚目となる《珊瑚兜の司令官/Coralhelm Commander》をトップデッキ。《霊気の薬瓶/AEther Vial》からこれを場に送り、《行き詰まり/Standstill》で蓋をする。
槙島は《野生のナカティル/Wild Nacatl》をプレイし、渡辺は3枚のドローののち、これを許可。続けて《Chain Lightning》で《珊瑚兜の司令官/Coralhelm Commander》を除去し、《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》でアタックを仕掛けてゆく。
渡辺はまずは《アトランティスの王/Lord of Atlantis》と《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》をプレイ。槙島はこの動きをいぶかしむも、トップデッキした《Chain Lightning》を撃ちこむ。予定調和的に《Force of Will》され、墓地に2枚のカードがたまったので、《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》が《アトランティスの王/Lord of Atlantis》に火を撒くも、これを渡辺は《霊気の薬瓶/AEther Vial》からの2枚目の《アトランティスの王/Lord of Atlantis》でかわす!
遂にロードを生き残らせることに成功した渡辺は、4/4となった《変わり谷/Mutavault》2体のうち片方に《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》を纏わせ攻め立てる。槙島は一方を《野生のナカティル/Wild Nacatl》と《ゴブリンの太守スクイー/Squee, Goblin Nabob》でブロックして相討ちにとるも、《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》の上にカウンターが載せられ、《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》は墓地へと送られる。
《Chain Lightning》で片方の《アトランティスの王/Lord of Atlantis》を除去した槙島だが、《霊気の薬瓶/AEther Vial》から出てきた《銀エラの達人/Silvergill Adept》を除去できず、《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》の上にカウンターがたまってゆく。
なんとか《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage》を引きこむが、ブロッカーが足りないため、自分のターンに生贄に捧げることができない。渡辺は《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》の能力で《銀エラの達人/Silvergill Adept》をパンプアップした後、最後のブロッカーを《水没/Submerge》させ、長かった試合に決着をつけた。
Final Result:槙島 0-2 渡辺
渡辺竜二 Win!
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
以上です。明日の決勝分に続きます。
しーゆーねくすとたーん。
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
「MTG Today Cup 6th@代々木 Semifinals 槙島孝昭 vs 渡辺竜二」
準決勝のもう一つのテーブルでは、吉森対工藤の試合が繰り広げられているが、もう一つのテーブルの槙島と渡辺の試合をお送りしたい。《適者生存/Survival of the Fittest》入りのZOO対コロンバス以降ブームのタッチ黒マーフォークとあって、開始前から相性の悪さを嘆く渡辺だが、果たして試合の行方は。
Game1
先手は渡辺。土地の多めのハンドだがこれをキープ。槙島も7枚をキープする。
渡辺は《島/Island》から《霊気の薬瓶/AEther Vial》スタート。一方の槙島も《平地/Plains》から《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx》と、どちらも好調のにおいを感じさせるスタートだ。
渡辺の最初のクリーチャーは《珊瑚兜の司令官/Coralhelm Commander》。槙島はフェッチランドを起動し、《森/Forest》をサーチ。《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx》を4/5にして攻撃する。続けて《タルモゴイフ/Tarmogoyf》をキャスト。
《変わり谷/Mutavault》をセットし、《珊瑚兜の司令官/Coralhelm Commander》をレベル2にあげ、《霊気の薬瓶/AEther Vial》から《アトランティスの王/Lord of Atlantis》を場に送り込み、渡辺も4点で殴り返す。
槙島は更にフェッチランドで《山/Mountain》をサーチ。《Chain Lightning》で《アトランティスの王/Lord of Atlantis》を墓地に送り、フルアタック。渡辺に残されたライフは7になり、《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx》と《野生のナカティル/Wild Nacatl》を追加する。渡辺は負けないプランをしっかりと考え、《珊瑚兜の司令官/Coralhelm Commander》の2体目を場に送り、それぞれレベル4とレベル1にしてターン終了。
槙島のフェッチランドは止まらない。が、アタック前に長考する。現在《霊気の薬瓶/AEther Vial》にはカウンターが3つのっており、《メロウの騎兵/Merrow Reejerey》を持たれているとなると、中途半端なアタックは返しで負けてしまう可能性がある。
熟考ののち、《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx》2体でアタックする。渡辺は《霊気の薬瓶/AEther Vial》から《メロウの騎兵/Merrow Reejerey》をだし、レベル4の《珊瑚兜の司令官/Coralhelm Commander》(現時点で5/5)で片方の《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx》を、《メロウの騎兵/Merrow Reejerey》とレベル1の《珊瑚兜の司令官/Coralhelm Commander》でもう片方の《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx》をブロックする。槙島はフェッチランドを起動ののち、レベル1の《珊瑚兜の司令官/Coralhelm Commander》と2体の《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx》が墓地に送られる。槙島は《タルモゴイフ/Tarmogoyf》追加。
渡辺は《アトランティスの王/Lord of Atlantis》を引きこみ、これを場に送っての《変わり谷/Mutavault》を含めたフルアタック。《メロウの騎兵/Merrow Reejerey》の能力で《タルモゴイフ/Tarmogoyf》の片割れは寝かされたので、《野生のナカティル/Wild Nacatl》と《タルモゴイフ/Tarmogoyf》の2体で《メロウの騎兵/Merrow Reejerey》を止め、槙島の残りライフは1。
火力か除去を引けばというところだが……ライブラリーのトップは応えてはくれなかった。
槙島 0-1 渡辺
Game2
槙島に先手が移り、お互いに1マリガンしてゲームが始まる。
まずは槙島の《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》。マーフォーク相手には効果覿面のこのカードを前に、渡辺は苦い顔をしながら、《霊気の薬瓶/AEther Vial》をプレイする。
槙島の2ターン目は、デッキの顔ともいえる《適者生存/Survival of the Fittest》。これが通ってしまうとゲームにならない渡辺は《目くらまし/Daze》で捌き、自分のターンでは2枚目の《霊気の薬瓶/AEther Vial》を場に送る。
槙島はフェッチランドをセットし、即起動。渡辺はこれにスタックして《水没/Submerge》を《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》に撃ちこむが、槙島はこれを《赤霊破/Red Elemental Blast》でカウンター。釣りだした形だ。そのまま何もプレイせずにターンを追える。
《銀エラの達人/Silvergill Adept》が《霊気の薬瓶/AEther Vial》から飛び出すが、これは1枚カードを与えただけで《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》に焼かれる。槙島の場には《ゴブリンの太守スクイー/Squee, Goblin Nabob》が追加される。
まったく槙島の場に脅威が展開されないこともあり、渡辺は《行き詰まり/Standstill》からアドバンテージ勝負を仕掛けてゆく。まずは《霊気の薬瓶/AEther Vial》から《珊瑚兜の司令官/Coralhelm Commander》を場に出し、これをレベル2にしようとする。槙島は当然《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》の能力で2点を与えようとするのだが、これにスタックでもう1枚の《霊気の薬瓶/AEther Vial》から《メロウの騎兵/Merrow Reejerey》。これに槙島は《稲妻/Lightning Bolt》を浴びせかけ、渡辺は3枚引くも特になにもなく、2匹の魚は墓地へと送られる。
しかし、槙島は場に脅威を展開できない。渡辺の2枚目となる《珊瑚兜の司令官/Coralhelm Commander》も《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》で葬り、2枚目の《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》を場に出すが、アタックしているのが《ゴブリンの太守スクイー/Squee, Goblin Nabob》では何とも心もとない。
この槙島の墓地のないタイミングで、渡辺は3枚目の《珊瑚兜の司令官/Coralhelm Commander》を《霊気の薬瓶/AEther Vial》から送り込み、一気にレベル4まで昇格させる。3点火力でも落ちないサイズとなったのだが、槙島は冷静に《赤霊破/Red Elemental Blast》でこれを退ける。
しかし、槙島はまだ攻め手を引けない。渡辺はチャンスと《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》と《行き詰まり/Standstill》を並べる。《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》の能力は現状では2ターンに1回使うのが限界のため、数で押し切ろうというプランだ。
だが、ここでの槙島のトップデッキが《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage》!《行き詰まり/Standstill》が渡辺に3枚を与えるも、カウンターもなくこれが場に出る。渡辺は《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》を引きこんだ《銀エラの達人/Silvergill Adept》に装備させるも、《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》に焼かれ、渡辺の場には何も残らない。
そして槙島の場に《タルモゴイフ/Tarmogoyf》が追加される。渡辺はこれを《非業の死/Perish》し、《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage》は《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》を道連れにする。
渡辺はこのマッチ4枚目となる《珊瑚兜の司令官/Coralhelm Commander》をトップデッキ。《霊気の薬瓶/AEther Vial》からこれを場に送り、《行き詰まり/Standstill》で蓋をする。
槙島は《野生のナカティル/Wild Nacatl》をプレイし、渡辺は3枚のドローののち、これを許可。続けて《Chain Lightning》で《珊瑚兜の司令官/Coralhelm Commander》を除去し、《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》でアタックを仕掛けてゆく。
渡辺はまずは《アトランティスの王/Lord of Atlantis》と《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》をプレイ。槙島はこの動きをいぶかしむも、トップデッキした《Chain Lightning》を撃ちこむ。予定調和的に《Force of Will》され、墓地に2枚のカードがたまったので、《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》が《アトランティスの王/Lord of Atlantis》に火を撒くも、これを渡辺は《霊気の薬瓶/AEther Vial》からの2枚目の《アトランティスの王/Lord of Atlantis》でかわす!
遂にロードを生き残らせることに成功した渡辺は、4/4となった《変わり谷/Mutavault》2体のうち片方に《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》を纏わせ攻め立てる。槙島は一方を《野生のナカティル/Wild Nacatl》と《ゴブリンの太守スクイー/Squee, Goblin Nabob》でブロックして相討ちにとるも、《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》の上にカウンターが載せられ、《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》は墓地へと送られる。
《Chain Lightning》で片方の《アトランティスの王/Lord of Atlantis》を除去した槙島だが、《霊気の薬瓶/AEther Vial》から出てきた《銀エラの達人/Silvergill Adept》を除去できず、《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》の上にカウンターがたまってゆく。
なんとか《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage》を引きこむが、ブロッカーが足りないため、自分のターンに生贄に捧げることができない。渡辺は《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》の能力で《銀エラの達人/Silvergill Adept》をパンプアップした後、最後のブロッカーを《水没/Submerge》させ、長かった試合に決着をつけた。
Final Result:槙島 0-2 渡辺
渡辺竜二 Win!
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
以上です。明日の決勝分に続きます。
しーゆーねくすとたーん。
土曜日に行われた、MTG Today Cup(レガシー)のカバレッジです。いつものごとく、文中は敬称略です。何か問題がありましたら、責任はすべて筆者にありますので、コメント欄からご指摘ください。
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
「MTG Today Cup 6th@代々木 Quarterfinals 工藤耕一 vs 萩原紀幸」
準々決勝の4つのマッチから、MTG Today Cupの3連覇がかかった、萩原紀幸の試合をお送りしたい。萩原は予選ラウンドも余裕の1位通過であり、3連覇への期待がかかる。
対する工藤は、ご存じ五竜杯の主催者であり、第一回日本レガシー選手権でもトップ8に入っている。レガシーの実力者同士のマッチとなった。
デッキは萩原がZOO、工藤がバントである。
Game1
先手の萩原はダブルマリガン。「一没の帝王の本領発揮か」とこぼし、1ターン目には土地を置くだけでターンを渡す。
工藤は土地1枚ながら《貴族の教主/Noble Hierarch》のあるハンドをキープ。1ターン目にしっかりと土地を引きこみ、《貴族の教主/Noble Hierarch》からスタート。萩原はこれを《稲妻/Lightning Bolt》で即除去。しかし、自分のターンには《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》をプレイするだけで、クリーチャーを場に出せない。
一方の工藤は《タルモゴイフ/Tarmogoyf》プレイで、一歩早く場にクロックを送り出す。萩原はなにもできずにターンを返す。よく見るとランドは2枚とも《Plateau》だ。
工藤は《タルモゴイフ/Tarmogoyf》でアタックののち、《渦まく知識/Brainstorm》プレイ。これにスタックして萩原は《流刑への道/Path to Exile》を《タルモゴイフ/Tarmogoyf》に撃ちこむ。工藤はこれを了承し、手札を整える。
そして再びの《タルモゴイフ/Tarmogoyf》。これにも萩原は《流刑への道/Path to Exile》を合わせる。
だが、萩原はこれでガス切れ。《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》の+2能力でドローが止まり、《不毛の大地/Wasteland》で土地は壊滅。工藤の《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》を見届けてカードを畳んだ。
工藤 1-0 萩原
Game2
萩原の1ターン目は《樹上の村/Treetop Village》セット。どこか懐かしい動きだ。対する工藤は《思案/Ponder》でこの先のプランを練る。
萩原がこのマッチで初めて場に送るクリーチャーは《タルモゴイフ/Tarmogoyf》。3ターン目には《樹上の村/Treetop Village》と2体で工藤に襲い掛かり、工藤は《タルモゴイフ/Tarmogoyf》を《剣を鍬に/Swords to Plowshares》で追放する。
エンドに《渦まく知識/Brainstorm》で更にハンドを整えた工藤は《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》を場に送る。
この騎士は3/3なので、萩原は自らのメインで《稲妻/Lightning Bolt》を撃ちこみ、《樹上の村/Treetop Village》での攻撃を続ける。
工藤は《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》をプレイ、+2能力で忠誠値をあげてターンを渡す。萩原はこれを《紅蓮破/Pyroblast》で退け、《樹上の村/Treetop Village》で追い詰める。更に盤面には《密林の猿人/Kird Ape》を加えた。
《不毛の大地/Wasteland》でガンとなっていた《樹上の村/Treetop Village》を破壊し、《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》でなんとか盤面を食い止めた工藤。萩原は《忘却の輪/Oblivion Ring》でこれを追放しようとするが、工藤はこれのプレイにスタックで《剣を鍬に/Swords to Plowshares》を自らの《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》に。ライフを安全圏内に送り込むとともに、萩原は自分の《密林の猿人/Kird Ape》を追放する羽目に。これで萩原の攻め手は途絶えてしまう。
ここから工藤は、《地平線の梢/Horizon Canopy》と《渦まく知識/Brainstorm》でハンドを充実させ、次のターンには《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》。萩原の手札は《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》と《バジリスクの首輪/Basilisk Collar》であり、工藤はこれをそのままにしておく。
そして《思案/Ponder》から《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》を見つけ出し、《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》の能力で萩原の《流刑への道/Path to Exile》をライブラリーの底に送る。
萩原も2枚目の《流刑への道/Path to Exile》を引きこんで抵抗を見せるが、最後まで《ジェイス》に守られた《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》が止まらないのだった。
Final Result:工藤 2-0 萩原
工藤耕一 Win!
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
以上です。明日の準決勝分に続きます。
しーゆーねくすとたーん。
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
「MTG Today Cup 6th@代々木 Quarterfinals 工藤耕一 vs 萩原紀幸」
準々決勝の4つのマッチから、MTG Today Cupの3連覇がかかった、萩原紀幸の試合をお送りしたい。萩原は予選ラウンドも余裕の1位通過であり、3連覇への期待がかかる。
対する工藤は、ご存じ五竜杯の主催者であり、第一回日本レガシー選手権でもトップ8に入っている。レガシーの実力者同士のマッチとなった。
デッキは萩原がZOO、工藤がバントである。
Game1
先手の萩原はダブルマリガン。「一没の帝王の本領発揮か」とこぼし、1ターン目には土地を置くだけでターンを渡す。
工藤は土地1枚ながら《貴族の教主/Noble Hierarch》のあるハンドをキープ。1ターン目にしっかりと土地を引きこみ、《貴族の教主/Noble Hierarch》からスタート。萩原はこれを《稲妻/Lightning Bolt》で即除去。しかし、自分のターンには《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》をプレイするだけで、クリーチャーを場に出せない。
一方の工藤は《タルモゴイフ/Tarmogoyf》プレイで、一歩早く場にクロックを送り出す。萩原はなにもできずにターンを返す。よく見るとランドは2枚とも《Plateau》だ。
工藤は《タルモゴイフ/Tarmogoyf》でアタックののち、《渦まく知識/Brainstorm》プレイ。これにスタックして萩原は《流刑への道/Path to Exile》を《タルモゴイフ/Tarmogoyf》に撃ちこむ。工藤はこれを了承し、手札を整える。
そして再びの《タルモゴイフ/Tarmogoyf》。これにも萩原は《流刑への道/Path to Exile》を合わせる。
だが、萩原はこれでガス切れ。《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》の+2能力でドローが止まり、《不毛の大地/Wasteland》で土地は壊滅。工藤の《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》を見届けてカードを畳んだ。
工藤 1-0 萩原
Game2
萩原の1ターン目は《樹上の村/Treetop Village》セット。どこか懐かしい動きだ。対する工藤は《思案/Ponder》でこの先のプランを練る。
萩原がこのマッチで初めて場に送るクリーチャーは《タルモゴイフ/Tarmogoyf》。3ターン目には《樹上の村/Treetop Village》と2体で工藤に襲い掛かり、工藤は《タルモゴイフ/Tarmogoyf》を《剣を鍬に/Swords to Plowshares》で追放する。
エンドに《渦まく知識/Brainstorm》で更にハンドを整えた工藤は《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》を場に送る。
この騎士は3/3なので、萩原は自らのメインで《稲妻/Lightning Bolt》を撃ちこみ、《樹上の村/Treetop Village》での攻撃を続ける。
工藤は《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》をプレイ、+2能力で忠誠値をあげてターンを渡す。萩原はこれを《紅蓮破/Pyroblast》で退け、《樹上の村/Treetop Village》で追い詰める。更に盤面には《密林の猿人/Kird Ape》を加えた。
《不毛の大地/Wasteland》でガンとなっていた《樹上の村/Treetop Village》を破壊し、《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》でなんとか盤面を食い止めた工藤。萩原は《忘却の輪/Oblivion Ring》でこれを追放しようとするが、工藤はこれのプレイにスタックで《剣を鍬に/Swords to Plowshares》を自らの《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》に。ライフを安全圏内に送り込むとともに、萩原は自分の《密林の猿人/Kird Ape》を追放する羽目に。これで萩原の攻め手は途絶えてしまう。
ここから工藤は、《地平線の梢/Horizon Canopy》と《渦まく知識/Brainstorm》でハンドを充実させ、次のターンには《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》。萩原の手札は《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》と《バジリスクの首輪/Basilisk Collar》であり、工藤はこれをそのままにしておく。
そして《思案/Ponder》から《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》を見つけ出し、《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》の能力で萩原の《流刑への道/Path to Exile》をライブラリーの底に送る。
萩原も2枚目の《流刑への道/Path to Exile》を引きこんで抵抗を見せるが、最後まで《ジェイス》に守られた《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》が止まらないのだった。
Final Result:工藤 2-0 萩原
工藤耕一 Win!
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
以上です。明日の準決勝分に続きます。
しーゆーねくすとたーん。
昨日に引き続いて、PTQのシングルエリミのカバレッジです。文中はいつものごとく敬称略です。何らかの指摘、ご質問などがございましたら、コメント欄からお願いします。
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
「PTQサンファン@神奈川1次 Semifinals 後藤浩介 vs 大橋俊也」
もう手を伸ばせば権利に手が届くPTQ準決勝。バントアグロを駆る後藤浩介に対して、大橋俊也が操るのは黒緑コントロール。《悔恨の泣き声/Cry of Contrition》や《小悪疫/Smallpox》など、一昔前の『ゴイフラック』を思わせる構成だ。
Game1
後手の後藤が1ターン目に《貴族の教主/Noble Hierarch》を場に送るのがファーストアクション。一方の大橋はターン終了時に《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》から、デッキに1枚の白マナ《神無き祭殿/Godless Shrine》をフェッチして、2ターン目に《闇の腹心/Dark Confidant》と、こちらもなかなかのスタートだ。
この《闇の腹心》は《バントの魔除け/Bant Charm》で即退場するも、大橋は2枚目をハンドに抱えており、《樹上の村/Treetop Village》をセットしつつ、すぐさまこれを盤面に追加する。
後藤は4マナから《タルモゴイフ/Tarmogoyf》《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》と一気に並べる。「爆薬だけは勘弁!」と祈りつつ。
その《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》こそないものの、大橋は《悔恨の泣き声/Cry of Contrition》をプレイ、後藤は2枚目の《梅澤の十手》をディスカード。更に続けて《強迫/Duress》を撃つが、残された2枚のハンドは《悪斬の天使/Baneslayer Angel》と《野生のナカティル/Wild Nacatl》だけで空振りに終わってしまう。少しうなだれながら、こちらも《タルモゴイフ》を戦場に。
後藤は《梅澤の十手》を《タルモゴイフ》に装備してアタック。大橋はこれを《闇の腹心》《タルモゴイフ》2体でブロックし、《タルモゴイフ》が相討ちとなる。《梅澤の十手》の能力で《闇の腹心》が除去され、《悔恨の泣き声》の憑依能力で《悪斬の天使》が墓地に。盤面が綺麗となったところで後藤は《野生のナカティル/Wild Nacatl》をプレイする。
ここでハンドをほとんど使い切った後藤を襲う2ターン連続の《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》。一気に盤面が壊滅してしまう。なんとか《野生のナカティル》を引き込むも、大橋は《永遠の証人/Eternal Witness》で《闇の腹心》を回収して即プレイ。まだ大橋のライフは十分残っており、アドヴァンテージの差が一気に開いてしまう。
後藤は《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》をトップデッキするものの、大橋のアップキープにめくれたのはこのゲーム3枚目となる《仕組まれた爆薬》。白マナを合わせたX=3で爆薬が炸裂し、この騎士は即退場となる。
後藤は更に《ロウクスの戦修道士/Rhox War Monk》をトップデッキするのだが、《タルモゴイフ》と《梅澤の十手》が揃えられた大橋の前には焼け石に水だった。
後藤 0-1 大橋
Game2
もう一本も落とせない後藤を無情にもダブルマリガンが襲う。土地1枚のキープだが、《貴族の教主/Noble Hierarch》から2ターン目に《翻弄する魔道士/Meddling Mage》(指定は《死の印/Deathmark》)、3ターン目には《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》と展開してゆく。
これに対して大橋は、2ターン目の《闇の腹心/Dark Confidant》でスタート。続けて、《悔恨の泣き声/Cry of Contrition》をプレイ、《翻弄する魔道士》に憑依させて《破滅の刃/Doom Blade》でこれを除去、と執拗に手札を攻め立てる。
後藤は2枚目の《翻弄する魔道士》で再び除去を封じ、《聖遺の騎士》でアタックする。だが、大橋がプレイしたのはX=2の《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》。《貴族の教主》を追加した後藤の《聖遺の騎士》のアタックを《闇の腹心》でチャンプブロック、自分のターンにはこの爆薬で《翻弄する魔道士》を戦場から追い出し、《死の印》で《聖遺の騎士》も除去。
それでも後藤の場には《樹上の村/Treetop Village》が残っており、《貴族の教主》2体のバックアップで5点のアタックは続く。《闇の腹心》によって大橋の残りライフも余裕がなくなっており、ここまま削りきりたいところだが、大橋の盤面への攻勢はさらに続き、2枚目の《仕組まれた爆薬》X=1!
場が《樹上の村》と《神聖なる泉》だけになってしまった後藤。《沸騰する小湖/Scalding Tarn》を引くも、起動せずにターンを返す。訝しみながらも、大橋は《タルモゴイフ/Tarmogoyf》を連打。《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》も場に加えられ、無抵抗の後藤のライフは一瞬で0となった。
後藤 0-2 大橋
《沸騰する小湖/Scalding Tarn》を引いた際に、緑マナを持って来て《樹上の村/Treetop Village》でアタックすれば後藤にも勝機はあったように思えたのだが、実はデッキ登録ミスで、後藤のデッキには《繁殖池/Breeding Pool》が入っていなかったのだった。
大橋俊也 Win!
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
さて、決勝戦だが、大橋はサンファンに行けないため、プロツアーの参加権利はもう一人の決勝進出者、村松大輔が獲得。おめでとう、村松大輔!
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
以上です。協力してくださったプレイヤーの皆さん、許可をくれた中嶋さん、本当にありがとうございました。
しーゆーねくすとたーん。
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
「PTQサンファン@神奈川1次 Semifinals 後藤浩介 vs 大橋俊也」
もう手を伸ばせば権利に手が届くPTQ準決勝。バントアグロを駆る後藤浩介に対して、大橋俊也が操るのは黒緑コントロール。《悔恨の泣き声/Cry of Contrition》や《小悪疫/Smallpox》など、一昔前の『ゴイフラック』を思わせる構成だ。
Game1
後手の後藤が1ターン目に《貴族の教主/Noble Hierarch》を場に送るのがファーストアクション。一方の大橋はターン終了時に《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》から、デッキに1枚の白マナ《神無き祭殿/Godless Shrine》をフェッチして、2ターン目に《闇の腹心/Dark Confidant》と、こちらもなかなかのスタートだ。
この《闇の腹心》は《バントの魔除け/Bant Charm》で即退場するも、大橋は2枚目をハンドに抱えており、《樹上の村/Treetop Village》をセットしつつ、すぐさまこれを盤面に追加する。
後藤は4マナから《タルモゴイフ/Tarmogoyf》《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》と一気に並べる。「爆薬だけは勘弁!」と祈りつつ。
その《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》こそないものの、大橋は《悔恨の泣き声/Cry of Contrition》をプレイ、後藤は2枚目の《梅澤の十手》をディスカード。更に続けて《強迫/Duress》を撃つが、残された2枚のハンドは《悪斬の天使/Baneslayer Angel》と《野生のナカティル/Wild Nacatl》だけで空振りに終わってしまう。少しうなだれながら、こちらも《タルモゴイフ》を戦場に。
後藤は《梅澤の十手》を《タルモゴイフ》に装備してアタック。大橋はこれを《闇の腹心》《タルモゴイフ》2体でブロックし、《タルモゴイフ》が相討ちとなる。《梅澤の十手》の能力で《闇の腹心》が除去され、《悔恨の泣き声》の憑依能力で《悪斬の天使》が墓地に。盤面が綺麗となったところで後藤は《野生のナカティル/Wild Nacatl》をプレイする。
ここでハンドをほとんど使い切った後藤を襲う2ターン連続の《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》。一気に盤面が壊滅してしまう。なんとか《野生のナカティル》を引き込むも、大橋は《永遠の証人/Eternal Witness》で《闇の腹心》を回収して即プレイ。まだ大橋のライフは十分残っており、アドヴァンテージの差が一気に開いてしまう。
後藤は《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》をトップデッキするものの、大橋のアップキープにめくれたのはこのゲーム3枚目となる《仕組まれた爆薬》。白マナを合わせたX=3で爆薬が炸裂し、この騎士は即退場となる。
後藤は更に《ロウクスの戦修道士/Rhox War Monk》をトップデッキするのだが、《タルモゴイフ》と《梅澤の十手》が揃えられた大橋の前には焼け石に水だった。
後藤 0-1 大橋
Game2
もう一本も落とせない後藤を無情にもダブルマリガンが襲う。土地1枚のキープだが、《貴族の教主/Noble Hierarch》から2ターン目に《翻弄する魔道士/Meddling Mage》(指定は《死の印/Deathmark》)、3ターン目には《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》と展開してゆく。
これに対して大橋は、2ターン目の《闇の腹心/Dark Confidant》でスタート。続けて、《悔恨の泣き声/Cry of Contrition》をプレイ、《翻弄する魔道士》に憑依させて《破滅の刃/Doom Blade》でこれを除去、と執拗に手札を攻め立てる。
後藤は2枚目の《翻弄する魔道士》で再び除去を封じ、《聖遺の騎士》でアタックする。だが、大橋がプレイしたのはX=2の《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》。《貴族の教主》を追加した後藤の《聖遺の騎士》のアタックを《闇の腹心》でチャンプブロック、自分のターンにはこの爆薬で《翻弄する魔道士》を戦場から追い出し、《死の印》で《聖遺の騎士》も除去。
それでも後藤の場には《樹上の村/Treetop Village》が残っており、《貴族の教主》2体のバックアップで5点のアタックは続く。《闇の腹心》によって大橋の残りライフも余裕がなくなっており、ここまま削りきりたいところだが、大橋の盤面への攻勢はさらに続き、2枚目の《仕組まれた爆薬》X=1!
場が《樹上の村》と《神聖なる泉》だけになってしまった後藤。《沸騰する小湖/Scalding Tarn》を引くも、起動せずにターンを返す。訝しみながらも、大橋は《タルモゴイフ/Tarmogoyf》を連打。《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》も場に加えられ、無抵抗の後藤のライフは一瞬で0となった。
後藤 0-2 大橋
《沸騰する小湖/Scalding Tarn》を引いた際に、緑マナを持って来て《樹上の村/Treetop Village》でアタックすれば後藤にも勝機はあったように思えたのだが、実はデッキ登録ミスで、後藤のデッキには《繁殖池/Breeding Pool》が入っていなかったのだった。
大橋俊也 Win!
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
さて、決勝戦だが、大橋はサンファンに行けないため、プロツアーの参加権利はもう一人の決勝進出者、村松大輔が獲得。おめでとう、村松大輔!
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
以上です。協力してくださったプレイヤーの皆さん、許可をくれた中嶋さん、本当にありがとうございました。
しーゆーねくすとたーん。
《粗石の魔道士/Trinket Mage》
2010年2月22日 MTG/Coverage コメント (5) 土曜日に東神奈川で行われた、PTQのシングルエリミのカバレッジです。文中はいつものごとく敬称略です。何らかの指摘、ご質問などがございましたら、コメント欄からお願いします。
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
「PTQサンファン@神奈川1次 Quarterfinals 村松大輔 vs 大野勇雄」
グランプリ横浜に向けて高まるエクステンデッド熱。プロツアー・サンディエゴが地球の裏側で開催される中、ここ東神奈川には70人以上のプレイヤーが集まり、たった一つのプロツアー・サンファンへの切符を奪い合う。
そんな戦いもいよいよ佳境、チャンスが残されたプレイヤーはわずか8名。その中から、静岡から遠征してきた村松大輔と、大野勇雄の試合をお送りしたい。デッキは、村松が純正の『Hexmage Depths』。大野は、GPオークランドでの活躍が記憶に新しい『上陸ボロスビートダウン』を使用している。
ダイス2個のロールでお互い2を出し合う茶番を繰り広げつつ、先手は村松。戦いの火蓋が、切って落とされた。
Game1
《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage》《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》《暗黒の深部/Dark Depths》の揃った3キルハンドを村松、文句なくキープ。対する大野も7枚をキープする。
まずは後手の大野が《沸騰する小湖/Scalding Tarn》から《聖なる鋳造所/Sacred Foundry》をアンタップインして《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx》のスタート。一方の村松は《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》《沈んだ廃墟》と並べて《闇の腹心/Dark Confidant》を場に送る。《流刑への道/Path to Exile》を考えてマリット・レイジ様の誕生は先送りだ。
大野は《ゴブリンの先達/Goblin Guide》を盤面に追加、《幽霊街/Ghost Quarter》で上陸して2体でアタック。村松は《闇の腹心》で《ゴブリンの先達》と相討ちをとってライフを守り、《粗石の魔道士/Trinket Mage》から《虚空の杯/Chalice of the Void》をハンドに加える。
《虚空の杯》を張られるとほぼ動けなくなってしまう大野は、《マグマの噴流/Magma Jet》でブロッカーを除去、2枚目の《幽霊街》で上陸を達成してライフを攻め続ける。
返す村松は、《流刑への道》を完封できる《虚空の杯》をX=1でプレイ、一気に防御を固める。逆に大野は《ヨツンの兵卒/Jotun Grunt》プレイするも、土地が置けず、《ステップのオオヤマネコ》はアタックできない。
更に村松は《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》をX=2で設置。盤面をさらに盤石にする。大野は2体でアタックし、村松はこれをスルー。盤面への新たな脅威は追加されない。だが、村松も大野の2枚の《幽霊街》がネックで何もできずターンを返す。大野はエンドに《流刑への道》をプレイ、もちろん《虚空の杯》によって打ち消されるのだが、《ヨツンの兵卒》の為に墓地を増やす。
大野はようやく4枚目の土地《乾燥台地/Arid Mesa》を引き込み、セットランドして2体でアタック。村松は《仕組まれた爆薬》を起動してダメージを抑える。大野は《乾燥台地》を起動せず、《ゼクター祭殿の探検/Zektar Shrine Expedition》をプレイする。
《吸血鬼の呪詛術士》を戦場に送る村松。これを大野は《乾燥台地》起動からの《焼尽の猛火/Searing Blaze》で除去しようとするも、村松の《交錯の混乱/Muddle the Mixture》によって阻まれてしまう。
ここで完全に息切れしてしまった大野。一方の村松は《女王への懇願/Beseech the Queen》から2枚目の《吸血鬼の呪詛術士》をサーチ、更に《粗石の魔道士》で《真髄の針/Pithing Needle》をサーチ。これで対抗手段をすべて封じられてしまった大野は次のゲームへ気持ちを切り替えた。
村松 1-0 大野
Game2
先攻は大野に移り、2ターン目に《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx》を送り出す立ち上がり。返す村松は《闇の腹心/Dark Confidant》と上々な立ち上がりだ。
大野は3枚目の土地として《幽霊街/Ghost Quarter》をセットして、2/3となった《オオヤマネコ》でアタック。村松も《闇の腹心》で殴り返す。アップキープにめくれた《粗石の魔道士/Trinket Mage》はハンドに温存。《ゼクター祭殿の探検/Zektar Shrine Expedition》がプレイされるもこれはスルー、2枚目の《幽霊街》で大きくなった《ステップのオオヤマネコ》に《撤廃/Repeal》を打ち込み、ライフを守る。大野はこれを出し直してターンを返す。
村松のアップキープにライブラリートップからめくれたのは《強迫/Duress》でこれをそのままプレイ。《稲妻のらせん/Lightning Helix》、2枚の《火山の流弾/Volcanic Fallout》から《火山の流弾》を1枚減らす。見えている《火山の流弾》を考慮して、《闇の腹心》は《ステップのオオヤマネコ》へのチャンプブロックに捧げられる。
準備の整ってきた村松は《粗石の魔道士》で《真髄の針/Pithing Needle》を探す。ターン終了時に《稲妻のらせん/Lightning Helix》が本体に撃ちこまれ、残りライフは10。
一気に決めるべく、大野は《沸騰する小湖/Scalding Tarn》プレイののち、《火山の流弾》でブロッカーを排除。《幽霊街》を自身の《山/Mountain》に起動し、《ゼクター祭殿の探検》のクエストを達成して、トークンと《オオヤマネコ》の2体でアタック。村松は《撤廃》を《オオヤマネコ》に撃ちこみ、ライフを1残す。大野のハンドに止めの火力はない。
なんとかターンの帰ってきた村松は《真髄の針》で《幽霊街》を指定して防御を固めて、《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage》をプレイ。即座に生贄に捧げられ、氷河に閉じ込められた女神が解き放たれる。
無粋な《流刑への道/Path to Exile》が《交錯の混乱/Muddle the Mixture》されると、怒れる女神の眼前を遮るものは何もないのだった。
村松 2-0 大野
村松大輔 Win!
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
準々決勝分は以上です。明日は準決勝分をお送りします。
しーゆーねくすとたーん。
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
「PTQサンファン@神奈川1次 Quarterfinals 村松大輔 vs 大野勇雄」
グランプリ横浜に向けて高まるエクステンデッド熱。プロツアー・サンディエゴが地球の裏側で開催される中、ここ東神奈川には70人以上のプレイヤーが集まり、たった一つのプロツアー・サンファンへの切符を奪い合う。
そんな戦いもいよいよ佳境、チャンスが残されたプレイヤーはわずか8名。その中から、静岡から遠征してきた村松大輔と、大野勇雄の試合をお送りしたい。デッキは、村松が純正の『Hexmage Depths』。大野は、GPオークランドでの活躍が記憶に新しい『上陸ボロスビートダウン』を使用している。
ダイス2個のロールでお互い2を出し合う茶番を繰り広げつつ、先手は村松。戦いの火蓋が、切って落とされた。
Game1
《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage》《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》《暗黒の深部/Dark Depths》の揃った3キルハンドを村松、文句なくキープ。対する大野も7枚をキープする。
まずは後手の大野が《沸騰する小湖/Scalding Tarn》から《聖なる鋳造所/Sacred Foundry》をアンタップインして《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx》のスタート。一方の村松は《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》《沈んだ廃墟》と並べて《闇の腹心/Dark Confidant》を場に送る。《流刑への道/Path to Exile》を考えてマリット・レイジ様の誕生は先送りだ。
大野は《ゴブリンの先達/Goblin Guide》を盤面に追加、《幽霊街/Ghost Quarter》で上陸して2体でアタック。村松は《闇の腹心》で《ゴブリンの先達》と相討ちをとってライフを守り、《粗石の魔道士/Trinket Mage》から《虚空の杯/Chalice of the Void》をハンドに加える。
《虚空の杯》を張られるとほぼ動けなくなってしまう大野は、《マグマの噴流/Magma Jet》でブロッカーを除去、2枚目の《幽霊街》で上陸を達成してライフを攻め続ける。
返す村松は、《流刑への道》を完封できる《虚空の杯》をX=1でプレイ、一気に防御を固める。逆に大野は《ヨツンの兵卒/Jotun Grunt》プレイするも、土地が置けず、《ステップのオオヤマネコ》はアタックできない。
更に村松は《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》をX=2で設置。盤面をさらに盤石にする。大野は2体でアタックし、村松はこれをスルー。盤面への新たな脅威は追加されない。だが、村松も大野の2枚の《幽霊街》がネックで何もできずターンを返す。大野はエンドに《流刑への道》をプレイ、もちろん《虚空の杯》によって打ち消されるのだが、《ヨツンの兵卒》の為に墓地を増やす。
大野はようやく4枚目の土地《乾燥台地/Arid Mesa》を引き込み、セットランドして2体でアタック。村松は《仕組まれた爆薬》を起動してダメージを抑える。大野は《乾燥台地》を起動せず、《ゼクター祭殿の探検/Zektar Shrine Expedition》をプレイする。
《吸血鬼の呪詛術士》を戦場に送る村松。これを大野は《乾燥台地》起動からの《焼尽の猛火/Searing Blaze》で除去しようとするも、村松の《交錯の混乱/Muddle the Mixture》によって阻まれてしまう。
ここで完全に息切れしてしまった大野。一方の村松は《女王への懇願/Beseech the Queen》から2枚目の《吸血鬼の呪詛術士》をサーチ、更に《粗石の魔道士》で《真髄の針/Pithing Needle》をサーチ。これで対抗手段をすべて封じられてしまった大野は次のゲームへ気持ちを切り替えた。
村松 1-0 大野
Game2
先攻は大野に移り、2ターン目に《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx》を送り出す立ち上がり。返す村松は《闇の腹心/Dark Confidant》と上々な立ち上がりだ。
大野は3枚目の土地として《幽霊街/Ghost Quarter》をセットして、2/3となった《オオヤマネコ》でアタック。村松も《闇の腹心》で殴り返す。アップキープにめくれた《粗石の魔道士/Trinket Mage》はハンドに温存。《ゼクター祭殿の探検/Zektar Shrine Expedition》がプレイされるもこれはスルー、2枚目の《幽霊街》で大きくなった《ステップのオオヤマネコ》に《撤廃/Repeal》を打ち込み、ライフを守る。大野はこれを出し直してターンを返す。
村松のアップキープにライブラリートップからめくれたのは《強迫/Duress》でこれをそのままプレイ。《稲妻のらせん/Lightning Helix》、2枚の《火山の流弾/Volcanic Fallout》から《火山の流弾》を1枚減らす。見えている《火山の流弾》を考慮して、《闇の腹心》は《ステップのオオヤマネコ》へのチャンプブロックに捧げられる。
準備の整ってきた村松は《粗石の魔道士》で《真髄の針/Pithing Needle》を探す。ターン終了時に《稲妻のらせん/Lightning Helix》が本体に撃ちこまれ、残りライフは10。
一気に決めるべく、大野は《沸騰する小湖/Scalding Tarn》プレイののち、《火山の流弾》でブロッカーを排除。《幽霊街》を自身の《山/Mountain》に起動し、《ゼクター祭殿の探検》のクエストを達成して、トークンと《オオヤマネコ》の2体でアタック。村松は《撤廃》を《オオヤマネコ》に撃ちこみ、ライフを1残す。大野のハンドに止めの火力はない。
なんとかターンの帰ってきた村松は《真髄の針》で《幽霊街》を指定して防御を固めて、《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage》をプレイ。即座に生贄に捧げられ、氷河に閉じ込められた女神が解き放たれる。
無粋な《流刑への道/Path to Exile》が《交錯の混乱/Muddle the Mixture》されると、怒れる女神の眼前を遮るものは何もないのだった。
村松 2-0 大野
村松大輔 Win!
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
準々決勝分は以上です。明日は準決勝分をお送りします。
しーゆーねくすとたーん。
《荒廃稲妻/Blightning》
2009年11月9日 MTG/Coverage 久しぶりですが、PWCのカバレッジです。今回はトップ卓ではなく、2番卓の試合をお送りします。文中はいつものごとく敬称略です。何らかの指摘、ご質問などがございましたら、コメント欄からお願いします。
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
「PWC -218th-@川崎 Round7 斎藤友晴 vs 鈴木明由」
世界選手権が2週間後に迫り、プロプレイヤーたちがスタンダードの最終調整のために、ここPWCに顔を見せ始めている。
その中から、前日のLMCに続いて快進撃を続ける、プロプレイヤー・斎藤友晴の試合をお届けしたい。使用するデッキは非常にオーソドックスな『ジャンド続唱ビートダウン』のようだが、完全な一般形ではないようで、特にメインボードの《不屈の自然/Rampant Growth》が目を引くところだ。
対するのは、現在Mr.PWCレースの2位を走る鈴木明由。デッキは『ジャンド』に対抗するために白をスプラッシュしたいわゆる『白ジャンド』だが、メインから《悪斬の天使/Baneslayer Angel》を4枚採用した、もはや『タッチ黒ナヤ』とも言えるデッキだ。本人いわく「ゆとりデッキです」とのことだが、デッキパワーの高さは折り紙つきであり、なおかつきちんとマナを伸ばすためのギミックも仕組まれており、安定感も失っていない。
ちなみに、このラウンド7の1~3番卓までの6人のうち5人が『ジャンド』と呼べるデッキを使用している。5勝1敗同士、1番卓の結果次第では優勝も見えるこの試合、果たして《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》に愛されるのはどちらだ?
Game1
斎藤のダイスを二人が振り、先手は鈴木。「今日ほとんどダイス勝ってないよ」と少しおどける斎藤。初手はスペルが十分の7枚。土地が2枚というところが不安要素だが、問題なしと判断してキープ。鈴木も7枚でキープ。
お互いタップインを続ける序盤戦。懸念材料の3枚目の土地を斎藤は3ターン目にトップするのだが、これが場の《根縛りの岩山/Rootbound Crag》と《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》と噛み合わない2枚目の《根縛りの岩山》。ここで《森/Forest》を持って来てアンタップインしても黒マナが出ないため、タップインでプレイしてターンを返す。
一方の鈴木は《野蛮な地/Savage Lands》《断ち割る尖塔/Rupture Spire》から3ターン目に《国境地帯のレインジャー/Borderland Ranger》。安定してマナを伸ばしていく。そして4ターン目に《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》をキャスト。
この続唱で《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》が盤面に追加され、エルフの攻撃は斎藤《稲妻/Lightning Bolt》で捌く。
斎藤はフェッチランドを起動し、こちらも《芽吹くトリナクス》を戦場に送りだす。が、鈴木は2枚目の《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》から《荒廃稲妻/Blightning》と、攻撃の手を緩めてくれない。《芽吹くトリナクス》は相討ちになる。
返しで斎藤も《荒廃稲妻/Blightning》で対抗するのだが、唱えた呪文の数は同じなのに、解決された呪文の数は倍近く違うという劣勢は覆せない。4枚目の土地として引いてきたのも《根縛りの岩山/Rootbound Crag》とどうにもちぐはぐだ。
対する鈴木は《不気味な発見/Grim Discovery》でフェッチランドと《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》を回収して再びプレイ、とまさにやりたい放題。この続唱では《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》がめくれ、お互いの苗木トークンが吹き飛ばされる。全ての攻撃が通り、斎藤の残りライフは一気に8に。
《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》で2体の《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》をまとめて対処してみるが、鈴木は《徴兵されたワーム/Enlisted Wurm》から《悪斬の天使/Baneslayer Angel》。
斎藤は一縷の望みを《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》に託すのだが、めくれた《不屈の自然/Rampant Growth》がゲームの終了を告げた。
斎藤 0-1 鈴木
Game2
先手が斎藤に移っての2本目。《野蛮な地/Savage Lands》から《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》と続けるが、土地が2枚で止まってしまう。
鈴木が《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》、《荒廃稲妻/Blightning》と連打し始めたころにようやく3枚目の土地を引き当て、《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》で防衛線を張ろうとするが、これが相討ちになったところで鈴木《荒廃稲妻/Blightning》おかわり。
斎藤も《荒廃稲妻/Blightning》でなんとか失ったアドバンテージを取り返そうとするのだが……鈴木の場に《悪斬の天使/Baneslayer Angel》が舞い降りたところでゲームは決着。
実はサイドボード後の斎藤のデッキには、《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》も《終止/Terminate》も入ってなかったのだった。
Final Result:斎藤 0-2 鈴木
鈴木明由 Win!
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
以上です。ご協力いただいたプレイヤーのお二人、カバレッジを許可してくださったナカジマさん、本当にありがとうございました。
さて、今週の土曜日は横浜で3人チームスタンダードが行われます。是非お友達とチームを組んでご参加ください。Limits地区予選も併催されます。こちらは参加権利が必要になります。
詳しい内容やそれ以降のイベントにつきましては、↓のアドレスからどうぞ。
http://www.f2.dion.ne.jp/~nakajt08/
しーゆーねくすとたーん。
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
「PWC -218th-@川崎 Round7 斎藤友晴 vs 鈴木明由」
世界選手権が2週間後に迫り、プロプレイヤーたちがスタンダードの最終調整のために、ここPWCに顔を見せ始めている。
その中から、前日のLMCに続いて快進撃を続ける、プロプレイヤー・斎藤友晴の試合をお届けしたい。使用するデッキは非常にオーソドックスな『ジャンド続唱ビートダウン』のようだが、完全な一般形ではないようで、特にメインボードの《不屈の自然/Rampant Growth》が目を引くところだ。
対するのは、現在Mr.PWCレースの2位を走る鈴木明由。デッキは『ジャンド』に対抗するために白をスプラッシュしたいわゆる『白ジャンド』だが、メインから《悪斬の天使/Baneslayer Angel》を4枚採用した、もはや『タッチ黒ナヤ』とも言えるデッキだ。本人いわく「ゆとりデッキです」とのことだが、デッキパワーの高さは折り紙つきであり、なおかつきちんとマナを伸ばすためのギミックも仕組まれており、安定感も失っていない。
ちなみに、このラウンド7の1~3番卓までの6人のうち5人が『ジャンド』と呼べるデッキを使用している。5勝1敗同士、1番卓の結果次第では優勝も見えるこの試合、果たして《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》に愛されるのはどちらだ?
Game1
斎藤のダイスを二人が振り、先手は鈴木。「今日ほとんどダイス勝ってないよ」と少しおどける斎藤。初手はスペルが十分の7枚。土地が2枚というところが不安要素だが、問題なしと判断してキープ。鈴木も7枚でキープ。
お互いタップインを続ける序盤戦。懸念材料の3枚目の土地を斎藤は3ターン目にトップするのだが、これが場の《根縛りの岩山/Rootbound Crag》と《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》と噛み合わない2枚目の《根縛りの岩山》。ここで《森/Forest》を持って来てアンタップインしても黒マナが出ないため、タップインでプレイしてターンを返す。
一方の鈴木は《野蛮な地/Savage Lands》《断ち割る尖塔/Rupture Spire》から3ターン目に《国境地帯のレインジャー/Borderland Ranger》。安定してマナを伸ばしていく。そして4ターン目に《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》をキャスト。
この続唱で《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》が盤面に追加され、エルフの攻撃は斎藤《稲妻/Lightning Bolt》で捌く。
斎藤はフェッチランドを起動し、こちらも《芽吹くトリナクス》を戦場に送りだす。が、鈴木は2枚目の《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》から《荒廃稲妻/Blightning》と、攻撃の手を緩めてくれない。《芽吹くトリナクス》は相討ちになる。
返しで斎藤も《荒廃稲妻/Blightning》で対抗するのだが、唱えた呪文の数は同じなのに、解決された呪文の数は倍近く違うという劣勢は覆せない。4枚目の土地として引いてきたのも《根縛りの岩山/Rootbound Crag》とどうにもちぐはぐだ。
対する鈴木は《不気味な発見/Grim Discovery》でフェッチランドと《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》を回収して再びプレイ、とまさにやりたい放題。この続唱では《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》がめくれ、お互いの苗木トークンが吹き飛ばされる。全ての攻撃が通り、斎藤の残りライフは一気に8に。
《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》で2体の《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》をまとめて対処してみるが、鈴木は《徴兵されたワーム/Enlisted Wurm》から《悪斬の天使/Baneslayer Angel》。
斎藤は一縷の望みを《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》に託すのだが、めくれた《不屈の自然/Rampant Growth》がゲームの終了を告げた。
斎藤 0-1 鈴木
Game2
先手が斎藤に移っての2本目。《野蛮な地/Savage Lands》から《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》と続けるが、土地が2枚で止まってしまう。
鈴木が《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》、《荒廃稲妻/Blightning》と連打し始めたころにようやく3枚目の土地を引き当て、《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》で防衛線を張ろうとするが、これが相討ちになったところで鈴木《荒廃稲妻/Blightning》おかわり。
斎藤も《荒廃稲妻/Blightning》でなんとか失ったアドバンテージを取り返そうとするのだが……鈴木の場に《悪斬の天使/Baneslayer Angel》が舞い降りたところでゲームは決着。
実はサイドボード後の斎藤のデッキには、《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》も《終止/Terminate》も入ってなかったのだった。
Final Result:斎藤 0-2 鈴木
鈴木明由 Win!
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
以上です。ご協力いただいたプレイヤーのお二人、カバレッジを許可してくださったナカジマさん、本当にありがとうございました。
さて、今週の土曜日は横浜で3人チームスタンダードが行われます。是非お友達とチームを組んでご参加ください。Limits地区予選も併催されます。こちらは参加権利が必要になります。
詳しい内容やそれ以降のイベントにつきましては、↓のアドレスからどうぞ。
http://www.f2.dion.ne.jp/~nakajt08/
しーゆーねくすとたーん。
《蔓延/Infest》
2009年8月24日 MTG/Coverage 昨日に引き続いて、PTQの決勝卓のカバレッジです。いつものごとく文中では敬称略です。問題などがありましたらコメント欄の方からお願いします。
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
「PTQオースティン@神奈川1次 Finals 石川錬 vs 樽元気」
あと1勝でオースティン。参加者69人のトップを決めるための戦いも、この決勝戦によって終了となる。
片側のテーブルに座るのは石川錬。日本選手権で使い込んだ『青黒フェアリー』トップ8に入り、先週行われた草の根大会でも無敗で優勝と、好調な勢いそのまま、ここまで勝ち上がってきた。デッキはもちろん純正の『青黒フェアリー』だ。
対するのは樽元気。デッキは『白単キスキン』だが、今までのメジャーなタイプとは違い、《雲山羊のレインジャー/Cloudgoat Ranger》がメインボードに0枚、代わりに採用されたのは《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》だ。ベスト8では、平林和哉、八十岡翔太といった名だたるフェアリー使いを破っており、こちらも勢いという意味では十分である。
ダイスロールで先手は樽に。
Game1
樽が1マリガンからのスタート。フェアリー相手には1ターン目の動きが重要となるのだが、初動は2ターン目の《メドウグレインの騎士/Knight of Meadowgrain》。対する石川は《苦花/Bitterblossom》を戦場に送りだす。
樽が新《十字軍/Crusade》こと《清浄の名誉/Honor of the Pure》をキャストして《メドウグレインの騎士/Knight of Meadowgrain》による3点のアタック。続けて《ブレンタンの炉の世話人/Burrenton Forge-Tender》を追加。
石川はドローセットランドゴー。
樽は2体でのアタックを続ける。石川はトークンで《メドウグレインの騎士/Knight of Meadowgrain》をチャンプブロック。続けて《皺だらけの主/Wizened Cenn》を追加しようとするが、これは《砕けた野望/Broken Ambitions》されてしまう。めくれたのは《ウーナの末裔/Scion of Oona》と《幽体の行列/Spectral Procession》で、どちらとも上に置かれる。
石川はドローセットランドゴー。樽のアップキープにようやく動いて《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》。
ここで樽はトークンが覇権されるのを確認してから《流刑への道/Path to Exile》。これでこのターンにマナは使えないが、ブロッカーがいなくなり、石川のライフは8。
石川はドローセットランドゴー。
継続される樽の2体のキスキンによるアタックを《苦悶のねじれ/Agony Warp》と《変わり谷/Mutavault》とフェアリートークンの合わせ技で捌こうとする石川。樽も《ひなびた小村/Rustic Clachan》で《メドウグレインの騎士/Knight of Meadowgrain》を生き残らせようと画策するのだが、石川は《ウーナの末裔/Scion of Oona》で、アドバンテージを全く失わず盤面を掃除してみせた。
盤面の脅威を取り除いたうえでアタックを開始する石川。《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》も盤面に追加し、30あった樽のライフを僅か3ターンで削りきってしまった。
石川 1-0 樽
石川:「《ウーナの末裔/Scion of Oona》(激突で)見てたでしょ!」
樽:「あ、そうだ」
Game2
《運命の大立者/Figure of Destiny》から《清浄の名誉/Honor of the Pure》と猛烈なスタートを切る樽。だが、後続が続かず、《苦悶のねじれ/Agony Warp》で《運命の大立者/Figure of Destiny》が除去されると、《ひなびた小村/Rustic Clachan》タップインでターンを返すなど、不本意な動き。《メドウグレインの騎士/Knight of Meadowgrain》を引き込むも、これは《謎めいた命令/Cryptic Command》で戦場に出ることさえ許されない。
石川は《時間のねじれ/Time Warp》で土地を伸ばしつつ《変わり谷/Mutavault》でアタック。対する樽は《風立ての高地/Windbrisk Heights》を戦場に追加するのみ。端的に言うと土地しか引いていないのだ。
《苦花/Bitterblossom》を咲かせる石川。一方の樽はようやく有効牌《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》を引いてきてこれをキャスト。石川は《砕けた野望/Broken Ambitions》で打ち消そうとするのだが、樽は《確実性の欠落/Lapse of Certainty》で強引に通し、《運命の大立者/Figure of Destiny》を2枚手札に加える。
《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》のアタックを石川はトークンで受け止め、ダメージ前に《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》。覇権前に《流刑への道/Path to Exile》がキャストされる。これを《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》で打ち消したが、樽は《損ない/Unmake》で改めて《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》を追放。《運命の大立者/Figure of Destiny》を2体追加する。
これで盤面はかなり樽有利に……と思われたのもつかの間、石川は《謎めいた命令/Cryptic Command》で《清浄の名誉/Honor of the Pure》をバウンスし、《蔓延/Infest》で場のクリーチャーを一掃。
だが樽も返しに土地を4枚タップして……《ゴールドメドウの重鎮/Goldmeadow Stalwart》をプレイ。2枚の《清浄の名誉/Honor of the Pure》も追加して攻め立てるが、これを石川は《変わり谷/Mutavault》2枚と《コショウ煙/Peppersmoke》でいなす。
こうなるともう《苦花/Bitterblossom》によって生み出されるトークンで殴るだけの石川。樽も何とか反撃しようと再びの4マナの《ゴールドメドウの重鎮/Goldmeadow Stalwart》をプレイするのだが、石川はそれさえも《砕けた野望/Broken Ambitions》で打ち消す。
樽に最後に残された希望の《幽体の行列/Spectral Procession》を《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》でライブラリーの底に追いやると、石川のフェアリー軍団が優雅に空を舞い踊った。
Final Result:石川 2-0 樽
オースティンへの参加権は石川錬が獲得!おめでとう、石川錬!
石川錬 Win!
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
以上です。協力してくださったプレイヤーの皆さん、いつもこんなカバレッジをとることを許可してくださっている中嶋さん、本当にありがとうございました。
今週末はGP新潟ですが、参加しないよという方も、29日の新宿、30日の東神奈川とPWCは開催中です。是非ご参加ください。
しーゆーねくすとたーん。
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
「PTQオースティン@神奈川1次 Finals 石川錬 vs 樽元気」
あと1勝でオースティン。参加者69人のトップを決めるための戦いも、この決勝戦によって終了となる。
片側のテーブルに座るのは石川錬。日本選手権で使い込んだ『青黒フェアリー』トップ8に入り、先週行われた草の根大会でも無敗で優勝と、好調な勢いそのまま、ここまで勝ち上がってきた。デッキはもちろん純正の『青黒フェアリー』だ。
対するのは樽元気。デッキは『白単キスキン』だが、今までのメジャーなタイプとは違い、《雲山羊のレインジャー/Cloudgoat Ranger》がメインボードに0枚、代わりに採用されたのは《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》だ。ベスト8では、平林和哉、八十岡翔太といった名だたるフェアリー使いを破っており、こちらも勢いという意味では十分である。
ダイスロールで先手は樽に。
Game1
樽が1マリガンからのスタート。フェアリー相手には1ターン目の動きが重要となるのだが、初動は2ターン目の《メドウグレインの騎士/Knight of Meadowgrain》。対する石川は《苦花/Bitterblossom》を戦場に送りだす。
樽が新《十字軍/Crusade》こと《清浄の名誉/Honor of the Pure》をキャストして《メドウグレインの騎士/Knight of Meadowgrain》による3点のアタック。続けて《ブレンタンの炉の世話人/Burrenton Forge-Tender》を追加。
石川はドローセットランドゴー。
樽は2体でのアタックを続ける。石川はトークンで《メドウグレインの騎士/Knight of Meadowgrain》をチャンプブロック。続けて《皺だらけの主/Wizened Cenn》を追加しようとするが、これは《砕けた野望/Broken Ambitions》されてしまう。めくれたのは《ウーナの末裔/Scion of Oona》と《幽体の行列/Spectral Procession》で、どちらとも上に置かれる。
石川はドローセットランドゴー。樽のアップキープにようやく動いて《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》。
ここで樽はトークンが覇権されるのを確認してから《流刑への道/Path to Exile》。これでこのターンにマナは使えないが、ブロッカーがいなくなり、石川のライフは8。
石川はドローセットランドゴー。
継続される樽の2体のキスキンによるアタックを《苦悶のねじれ/Agony Warp》と《変わり谷/Mutavault》とフェアリートークンの合わせ技で捌こうとする石川。樽も《ひなびた小村/Rustic Clachan》で《メドウグレインの騎士/Knight of Meadowgrain》を生き残らせようと画策するのだが、石川は《ウーナの末裔/Scion of Oona》で、アドバンテージを全く失わず盤面を掃除してみせた。
盤面の脅威を取り除いたうえでアタックを開始する石川。《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》も盤面に追加し、30あった樽のライフを僅か3ターンで削りきってしまった。
石川 1-0 樽
石川:「《ウーナの末裔/Scion of Oona》(激突で)見てたでしょ!」
樽:「あ、そうだ」
Game2
《運命の大立者/Figure of Destiny》から《清浄の名誉/Honor of the Pure》と猛烈なスタートを切る樽。だが、後続が続かず、《苦悶のねじれ/Agony Warp》で《運命の大立者/Figure of Destiny》が除去されると、《ひなびた小村/Rustic Clachan》タップインでターンを返すなど、不本意な動き。《メドウグレインの騎士/Knight of Meadowgrain》を引き込むも、これは《謎めいた命令/Cryptic Command》で戦場に出ることさえ許されない。
石川は《時間のねじれ/Time Warp》で土地を伸ばしつつ《変わり谷/Mutavault》でアタック。対する樽は《風立ての高地/Windbrisk Heights》を戦場に追加するのみ。端的に言うと土地しか引いていないのだ。
《苦花/Bitterblossom》を咲かせる石川。一方の樽はようやく有効牌《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》を引いてきてこれをキャスト。石川は《砕けた野望/Broken Ambitions》で打ち消そうとするのだが、樽は《確実性の欠落/Lapse of Certainty》で強引に通し、《運命の大立者/Figure of Destiny》を2枚手札に加える。
《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》のアタックを石川はトークンで受け止め、ダメージ前に《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》。覇権前に《流刑への道/Path to Exile》がキャストされる。これを《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》で打ち消したが、樽は《損ない/Unmake》で改めて《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》を追放。《運命の大立者/Figure of Destiny》を2体追加する。
これで盤面はかなり樽有利に……と思われたのもつかの間、石川は《謎めいた命令/Cryptic Command》で《清浄の名誉/Honor of the Pure》をバウンスし、《蔓延/Infest》で場のクリーチャーを一掃。
だが樽も返しに土地を4枚タップして……《ゴールドメドウの重鎮/Goldmeadow Stalwart》をプレイ。2枚の《清浄の名誉/Honor of the Pure》も追加して攻め立てるが、これを石川は《変わり谷/Mutavault》2枚と《コショウ煙/Peppersmoke》でいなす。
こうなるともう《苦花/Bitterblossom》によって生み出されるトークンで殴るだけの石川。樽も何とか反撃しようと再びの4マナの《ゴールドメドウの重鎮/Goldmeadow Stalwart》をプレイするのだが、石川はそれさえも《砕けた野望/Broken Ambitions》で打ち消す。
樽に最後に残された希望の《幽体の行列/Spectral Procession》を《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》でライブラリーの底に追いやると、石川のフェアリー軍団が優雅に空を舞い踊った。
Final Result:石川 2-0 樽
オースティンへの参加権は石川錬が獲得!おめでとう、石川錬!
石川錬 Win!
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
以上です。協力してくださったプレイヤーの皆さん、いつもこんなカバレッジをとることを許可してくださっている中嶋さん、本当にありがとうございました。
今週末はGP新潟ですが、参加しないよという方も、29日の新宿、30日の東神奈川とPWCは開催中です。是非ご参加ください。
しーゆーねくすとたーん。
《ウーナの末裔/Scion of Oona》
2009年8月23日 MTG/Coverage コメント (2) 先日のPTQの準々決勝のカバレッジです。いつものごとく文中では敬称略です。問題などがありましたらコメント欄の方からお願いします。
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
「PTQオースティン@神奈川1次 Quarterfinals 八十岡翔太 vs 仙波恒太郎」
ベスト8のうち、5人がフェアリーという分布となったプロツアー予選。非常に「濃い」メンバーによるプレーオフとなっている。
そんな濃厚な準々決勝の中から、2006年度PoYの八十岡翔太と、2008年日本選手権ベスト8の仙波恒太郎の試合をお届けしたい。純正の『青黒フェアリー』対《稲妻/Lightning Bolt》などをタッチした『青黒t赤フェアリー』というミラーマッチ。果たして《苦花/Bitterblossom》を多く引けるのはどちらか。
Game1
先手の仙波がダブルマリガン。八十岡も《思考囲い/Thoughtseize》《コショウ煙/Peppersmoke》《謎めいた命令/Cryptic Command》×2に土地3枚というハンドをマリガン。《苦花/Bitterblossom》《砕けた野望/Broken Ambitions》《謎めいた命令/Cryptic Command》×2に土地という6枚をキープする。
ゲームの開始を告げるのは八十岡の2ターン目《苦花/Bitterblossom》。これを見て仙波はターン終了時に対象のない《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》を空出ししてダメージレースを仕掛けていく。
八十岡は1ターン土地が止まってしまうが、そんなことは関係なしに《苦花/Bitterblossom》がトークンを生み、戦線を強化する。仙波も《エレンドラ谷の大魔導師/Glen Elendra Archmage》で防御を固めようとするのだが、八十岡の《砕けた野望/Broken Ambitions》がそれを許さない。
八十岡が4マナに達したターンの終了時、仙波が《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》で仕掛ける。八十岡は《謎めいた命令/Cryptic Command》でドローしつつこれを退けるが、ここで土地はフルタップ。仙波はここしかないと自分の戦場にも《苦花/Bitterblossom》を咲かせる。
だが、ここで仙波が使えるマナが少なくなったところで、八十岡は自分のターンに《ウーナの末裔/Scion of Oona》を送り出し、一気にクロックを増大させる。
仙波もフェアリートークンでなんとか耐えきろうとするのだが、この状況での1/1と2/2の違いは如何ともし難いものなのだった。
八十岡 1-0 仙波
Game2
1ターン目に《強迫/Duress》を撃たれて「ゆとりキープがばれるー」と言いつつハンドを公開する八十岡。だが、《苦花/Bitterblossom》《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren》《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》《思考囲い/Thoughtseize》というハンドを見て「普通に強いじゃん」と仙波。もちろん墓地に落とすのは《苦花/Bitterblossom》なのだが、「《沼/Swamp》引かれるときついな……」とつぶやく。八十岡のハンドにはアンタップインできる黒マナはないが、もし引かれてしまうと、《思考囲い/Thoughtseize》で仙波の《苦花/Bitterblossom》も同じ運命を辿ることになってしまうからだ。
だが、八十岡の1ターン目のセットランドは《水没した地下墓地/Drowned Catacomb》。仙波は安心して《苦花/Bitterblossom》をプレイする。八十岡も1ターン遅い《思考囲い/Thoughtseize》で仙波のハンドを確認すると《強迫/Duress》と土地だけ。仙波にしてみると《苦花/Bitterblossom》はあるものの……といった状況だ。
八十岡はここで《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren》をプレイしてお互いドローを選択。アドバンテージでの勝負に持ち込む。仙波は《変わり谷/Mutavault》とフェアリートークンで忠誠値を減らしにかかるが、八十岡は《誘惑蒔き/Sower of Temptation》を引き当て、盤面を一瞬膠着させる。仙波も《誘惑蒔き/Sower of Temptation》で《誘惑蒔き/Sower of Temptation》を奪ってこの膠着状況を打開するのだが、八十岡の《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren》はすでに2つ目のモードによって忠誠から解き放たれている。ハンドの状況はかなり八十岡有利に。
仙波のターン終了時に、八十岡は仙波の《誘惑蒔き/Sower of Temptation》をバウンスしてドロー。仙波はこの《誘惑蒔き/Sower of Temptation》を出しなおさずに《変わり谷/Mutavault》でアタックするが、《苦悶のねじれ/Agony Warp》で打ち取られてしまう。
ここからお互い有効牌がなく、仙波の場にトークンが増えるだけのターンが過ぎる。5体のトークンがアクティブになったところで、仙波はこの5体のトークンでアタック。1体は《誘惑蒔き/Sower of Temptation》にブロックされるも、八十岡のライフは11に。ターン終了時に、八十岡はアンタップ状態のトークンを《謎めいた命令/Cryptic Command》でバウンス+ドロー。仙波はこれを許可。
返すターンに八十岡は《変わり谷/Mutavault》と《誘惑蒔き/Sower of Temptation》でアタック。仙波はこの《変わり谷/Mutavault》を自身の《変わり谷/Mutavault》で相討ちにとり、残りライフは10。続けて八十岡は《誘惑蒔き/Sower of Temptation》2号機を送り出そうとするが、《謎めいた命令/Cryptic Command》でドローのついでに打ち消されてしまう。
仙波は攻め手を緩めず、こちらも《誘惑蒔き/Sower of Temptation》を追加。八十岡は《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》で打ち消そうとするが、今回は仙波《砕けた野望/Broken Ambitions》で打ち消して、盤面を一方的なものにする。
八十岡は《変わり谷/Mutavault》のアタックでライフを攻めて制限時間を設けるのだが、仙波の《荒廃稲妻/Blightning》が一瞬にしてゲームを終わらせてしまった。
八十岡 1-1 仙波
Game3
お互いマリガンなしから《苦花/Bitterblossom》の鏡打ち。3ターン目に八十岡は《変わり谷/Mutavault》で定石通りライフを攻めに行く。一方の仙波は「《コショウ煙/Peppersmoke》だけはやめて!」と祈りながら2枚目の《苦花/Bitterblossom》。その《コショウ煙/Peppersmoke》はないのだが、返すターンで八十岡はほとんどな悩まず《変わり谷/Mutavault》2体でアタック。一気にライフを詰めに行く。
仙波は《誘惑蒔き/Sower of Temptation》でトークンを奪うが、このマナがないタイミングで八十岡は《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》。《稲妻/Lightning Bolt》《荒廃稲妻/Blightning》《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》の中から《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》をライブラリーの下に送る。
《荒廃稲妻/Blightning》を撃たれたところで4枚のハンドから何を残すかを少考。《謎めいた命令/Cryptic Command》と《砕けた野望/Broken Ambitions》の2枚を捨て、2枚の《ウーナの末裔/Scion of Oona》を残す。
八十岡は《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》でアタック。仙波はトークン1体でブロックするのだが、八十岡はダメージ前に《ウーナの末裔/Scion of Oona》をプレイ、戦闘を一方的なものにする。
こうなると、トークンのサイズが違う以上、仙波は攻めきれなくなってしまう。《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren》でドローを進めるが、解決策は見つからない。ここで八十岡は仙波のターンエンドに2体目の《ウーナの末裔/Scion of Oona》。《変わり谷/Mutavault》を多く引いてしまっている仙波に残された色マナは《崩れゆく死滅都市/Crumbling Necropolis》しかなく、これにスタックして行動を起こすことができない。
ハンドが1枚しかない八十岡は、クリーチャーの数では負けているものの攻めに転じて、2体のトークンと《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》でアタック。仙波はトークン3体で受け止め、エンドに本体に《稲妻/Lightning Bolt》を本体に打ち込み、八十岡のライフを4にする。
アップキープの《苦花/Bitterblossom》によるライフロスで仙波のライフは3。力強くたたきつけたライブラリートップは《稲妻/Lightning Bolt》!
八十岡の1枚の手札は《謎めいた命令/Cryptic Command》。
Final Result:八十岡 2-1 仙波
八十岡翔太 Win!
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
さて、隣のテーブルでは準々決勝を勝ち上がった浅原晃と石川錬による準決勝が始まろうとしているのだが……。
浅原:「権利持ってるんでトスします」
まずは決勝のテーブルに着くプレイヤーが、早々に一人決定。
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
本日分は以上です。明日の決勝分に続きます。
しーゆーねくすとたーん。
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
「PTQオースティン@神奈川1次 Quarterfinals 八十岡翔太 vs 仙波恒太郎」
ベスト8のうち、5人がフェアリーという分布となったプロツアー予選。非常に「濃い」メンバーによるプレーオフとなっている。
そんな濃厚な準々決勝の中から、2006年度PoYの八十岡翔太と、2008年日本選手権ベスト8の仙波恒太郎の試合をお届けしたい。純正の『青黒フェアリー』対《稲妻/Lightning Bolt》などをタッチした『青黒t赤フェアリー』というミラーマッチ。果たして《苦花/Bitterblossom》を多く引けるのはどちらか。
Game1
先手の仙波がダブルマリガン。八十岡も《思考囲い/Thoughtseize》《コショウ煙/Peppersmoke》《謎めいた命令/Cryptic Command》×2に土地3枚というハンドをマリガン。《苦花/Bitterblossom》《砕けた野望/Broken Ambitions》《謎めいた命令/Cryptic Command》×2に土地という6枚をキープする。
ゲームの開始を告げるのは八十岡の2ターン目《苦花/Bitterblossom》。これを見て仙波はターン終了時に対象のない《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》を空出ししてダメージレースを仕掛けていく。
八十岡は1ターン土地が止まってしまうが、そんなことは関係なしに《苦花/Bitterblossom》がトークンを生み、戦線を強化する。仙波も《エレンドラ谷の大魔導師/Glen Elendra Archmage》で防御を固めようとするのだが、八十岡の《砕けた野望/Broken Ambitions》がそれを許さない。
八十岡が4マナに達したターンの終了時、仙波が《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》で仕掛ける。八十岡は《謎めいた命令/Cryptic Command》でドローしつつこれを退けるが、ここで土地はフルタップ。仙波はここしかないと自分の戦場にも《苦花/Bitterblossom》を咲かせる。
だが、ここで仙波が使えるマナが少なくなったところで、八十岡は自分のターンに《ウーナの末裔/Scion of Oona》を送り出し、一気にクロックを増大させる。
仙波もフェアリートークンでなんとか耐えきろうとするのだが、この状況での1/1と2/2の違いは如何ともし難いものなのだった。
八十岡 1-0 仙波
Game2
1ターン目に《強迫/Duress》を撃たれて「ゆとりキープがばれるー」と言いつつハンドを公開する八十岡。だが、《苦花/Bitterblossom》《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren》《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》《思考囲い/Thoughtseize》というハンドを見て「普通に強いじゃん」と仙波。もちろん墓地に落とすのは《苦花/Bitterblossom》なのだが、「《沼/Swamp》引かれるときついな……」とつぶやく。八十岡のハンドにはアンタップインできる黒マナはないが、もし引かれてしまうと、《思考囲い/Thoughtseize》で仙波の《苦花/Bitterblossom》も同じ運命を辿ることになってしまうからだ。
だが、八十岡の1ターン目のセットランドは《水没した地下墓地/Drowned Catacomb》。仙波は安心して《苦花/Bitterblossom》をプレイする。八十岡も1ターン遅い《思考囲い/Thoughtseize》で仙波のハンドを確認すると《強迫/Duress》と土地だけ。仙波にしてみると《苦花/Bitterblossom》はあるものの……といった状況だ。
八十岡はここで《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren》をプレイしてお互いドローを選択。アドバンテージでの勝負に持ち込む。仙波は《変わり谷/Mutavault》とフェアリートークンで忠誠値を減らしにかかるが、八十岡は《誘惑蒔き/Sower of Temptation》を引き当て、盤面を一瞬膠着させる。仙波も《誘惑蒔き/Sower of Temptation》で《誘惑蒔き/Sower of Temptation》を奪ってこの膠着状況を打開するのだが、八十岡の《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren》はすでに2つ目のモードによって忠誠から解き放たれている。ハンドの状況はかなり八十岡有利に。
仙波のターン終了時に、八十岡は仙波の《誘惑蒔き/Sower of Temptation》をバウンスしてドロー。仙波はこの《誘惑蒔き/Sower of Temptation》を出しなおさずに《変わり谷/Mutavault》でアタックするが、《苦悶のねじれ/Agony Warp》で打ち取られてしまう。
ここからお互い有効牌がなく、仙波の場にトークンが増えるだけのターンが過ぎる。5体のトークンがアクティブになったところで、仙波はこの5体のトークンでアタック。1体は《誘惑蒔き/Sower of Temptation》にブロックされるも、八十岡のライフは11に。ターン終了時に、八十岡はアンタップ状態のトークンを《謎めいた命令/Cryptic Command》でバウンス+ドロー。仙波はこれを許可。
返すターンに八十岡は《変わり谷/Mutavault》と《誘惑蒔き/Sower of Temptation》でアタック。仙波はこの《変わり谷/Mutavault》を自身の《変わり谷/Mutavault》で相討ちにとり、残りライフは10。続けて八十岡は《誘惑蒔き/Sower of Temptation》2号機を送り出そうとするが、《謎めいた命令/Cryptic Command》でドローのついでに打ち消されてしまう。
仙波は攻め手を緩めず、こちらも《誘惑蒔き/Sower of Temptation》を追加。八十岡は《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》で打ち消そうとするが、今回は仙波《砕けた野望/Broken Ambitions》で打ち消して、盤面を一方的なものにする。
八十岡は《変わり谷/Mutavault》のアタックでライフを攻めて制限時間を設けるのだが、仙波の《荒廃稲妻/Blightning》が一瞬にしてゲームを終わらせてしまった。
八十岡 1-1 仙波
Game3
お互いマリガンなしから《苦花/Bitterblossom》の鏡打ち。3ターン目に八十岡は《変わり谷/Mutavault》で定石通りライフを攻めに行く。一方の仙波は「《コショウ煙/Peppersmoke》だけはやめて!」と祈りながら2枚目の《苦花/Bitterblossom》。その《コショウ煙/Peppersmoke》はないのだが、返すターンで八十岡はほとんどな悩まず《変わり谷/Mutavault》2体でアタック。一気にライフを詰めに行く。
仙波は《誘惑蒔き/Sower of Temptation》でトークンを奪うが、このマナがないタイミングで八十岡は《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》。《稲妻/Lightning Bolt》《荒廃稲妻/Blightning》《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》の中から《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》をライブラリーの下に送る。
《荒廃稲妻/Blightning》を撃たれたところで4枚のハンドから何を残すかを少考。《謎めいた命令/Cryptic Command》と《砕けた野望/Broken Ambitions》の2枚を捨て、2枚の《ウーナの末裔/Scion of Oona》を残す。
八十岡は《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》でアタック。仙波はトークン1体でブロックするのだが、八十岡はダメージ前に《ウーナの末裔/Scion of Oona》をプレイ、戦闘を一方的なものにする。
こうなると、トークンのサイズが違う以上、仙波は攻めきれなくなってしまう。《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren》でドローを進めるが、解決策は見つからない。ここで八十岡は仙波のターンエンドに2体目の《ウーナの末裔/Scion of Oona》。《変わり谷/Mutavault》を多く引いてしまっている仙波に残された色マナは《崩れゆく死滅都市/Crumbling Necropolis》しかなく、これにスタックして行動を起こすことができない。
ハンドが1枚しかない八十岡は、クリーチャーの数では負けているものの攻めに転じて、2体のトークンと《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》でアタック。仙波はトークン3体で受け止め、エンドに本体に《稲妻/Lightning Bolt》を本体に打ち込み、八十岡のライフを4にする。
アップキープの《苦花/Bitterblossom》によるライフロスで仙波のライフは3。力強くたたきつけたライブラリートップは《稲妻/Lightning Bolt》!
八十岡の1枚の手札は《謎めいた命令/Cryptic Command》。
Final Result:八十岡 2-1 仙波
八十岡翔太 Win!
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
さて、隣のテーブルでは準々決勝を勝ち上がった浅原晃と石川錬による準決勝が始まろうとしているのだが……。
浅原:「権利持ってるんでトスします」
まずは決勝のテーブルに着くプレイヤーが、早々に一人決定。
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
本日分は以上です。明日の決勝分に続きます。
しーゆーねくすとたーん。
《くぐつ師の徒党/Puppeteer Clique》
2009年8月10日 MTG/Coverage コメント (2) 先日のPWC最終ラウンド(先日のPWCは全6ラウンドです)の1番卓のカバレッジが書きあがりました。いつものごとく文中は敬称略です。何か問題などがありましたら、コメント欄からお願いします。
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
「PWC -205th-@東神奈川 Round6 相澤恵司 vs 大根田祥宏」
Magic 2010。
新たな基本セットとして生まれ変わったこのエキスパンションがスタンダード環境に加わって、早半月。日本選手権をはじめとする各国の選手権も終わり、さまざまなアーキタイプも確立されてきた。
そんな中、比較的新しく出てきたデッキが、本日「スタンダードの貴族」相沢恵司が操る、除去に《稲妻/Lightning Bolt》を採用した、青赤タッチ黒の『ライトニング・フェアリー』だ。「鹿は仕方ない」とまで言われた《大貂皮鹿/Great Sable Stag》をわずか1マナで対処でき、サイドボードからは《炎渦竜巻/Firespout》を加えることでビートダウンに対する耐性もつけることができるなど、従来の純正二色よりも幅広い戦略をとることができる。前日のPWCで優勝した仙波恒太郎と共に鍛えられてきた名刀だ。
対する大根田祥宏が操るのは、ここまでのスタンダードではあまり見かけないデッキの『《羽軸トゲ/Quillspike》シュート』だ。イーブンタイド発売当初は話題になった《羽軸トゲ/Quillspike》+《献身のドルイド/Devoted Druid》コンボだが、ほとんど日の目を見ないまま、スタンダード落ち寸前まで来てしまったが、大根田は黒緑の優秀な頑強クリーチャー二種類と《吸血鬼の貴族/Vampire Aristocrat》を組み合わせ、《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》や《カメレオンの巨像/Chameleon Colossus》によるビートダウンを主軸に置きつつ、コンボも狙えるデッキとして仕上げてきた。
全勝対決となった1番テーブル、果たして勝利を収めて全勝優勝を果たすのはどちらか。貴族お気に入りのダイスで相澤が先手を獲得してゲームスタート。
Game1
相澤がフィルター土地と《変わり谷/Mutavault》だけのハンドをマリガン。6枚になったハンドには十分な色マナがあったようでこれをキープ。大根田は十分なコンボパーツが与えられた7枚をキープする。
まずは相澤がフェアリーの必勝パターンである「2ターン目《苦花/Bitterblossom》」を咲かせる。対する大根田も《献身のドルイド/Devoted Druid》という絶好のスタート。このドルイドに不穏な気配を感じた相澤は自身のメインフェイズに《稲妻/Lightning Bolt》でこれを撃ち落とす。
ここで土地の止まってしまった大根田。《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》を戦場に送る。このヒルのアタックを相澤はフェアリートークンで受け止め、ダメージ前に《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》でトークンを覇権。擬似的に1ターンを稼ぎ出す。
《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》のアタックが1度通り、大根田のライフは14。そのライフをすり減らして《思考囲い/Thoughtseize》をキャスト。スタックで《稲妻/Lightning Bolt》を本体に撃たせた上で相澤のハンドがすべて土地であることを確認して、《叫び大口/Shriekmaw》を想起して《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》を除去。相澤の《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren》も《残忍なレッドキャップ/Murderous Redcap》で射殺して、なんとか盤面を掌握されるのを防いでゆく。
しかし、毎ターン増え続ける妖精への根本的な対処法がない以上、それは延命措置にすらならないのだった。
相澤 1-0 大根田
「サイドボードよーわからん!」と頭を捻りながら唸る相澤。《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren》と《ウーナの末裔/Scion of Oona》をサイドアウトし、《くぐつ師の徒党/Puppeteer Clique》と《荒廃稲妻/Blightning》をサイドインする。
Game2
またもマリガンに悩まされる相澤。1マリガン後の手札にも土地は《崩れゆく死滅都市/Crumbling Necropolis》1枚しかないが、《稲妻/Lightning Bolt》《砕けた野望/Broken Ambitions》とあるので、土地1枚引けば序盤は耐えられると踏んでキープする。
7枚のハンドをキープすることのできた大根田は再びの《献身のドルイド/Devoted Druid》スタート。相澤は2ターン目には何とか《鮮烈な小川/Vivid Creek》を引き込むことに成功し、《稲妻/Lightning Bolt》でドルイドを除去。
大根田はフェアリー対策である《掻き集める梢/Raking Canopy》をキャストする。これで相澤は殴れなくなったわけだが、土地が詰まっていて、殴る以前の問題を解決することが手いっぱい。《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks》《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》と連打されるも、ようやく揃えた4枚の土地から《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》をエンドに空出しすることしかできない。
この2体の《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》と《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks》がレッドゾーンに送られたところで相澤は《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》。《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》を覇権し、《台所の嫌がらせ屋》を打ち取る。
さらに続けて2体でのアタックが継続され、相澤のライフは10を切る。大根田は《残忍なレッドキャップ/Murderous Redcap》を戦場に送ろうとするが、これを相澤は《謎めいた命令/Cryptic Command》でカウンターし、《掻き集める梢/Raking Canopy》をバウンスする。
盤面がある程度処理できたところで相澤は攻めに転じるべく《誘惑蒔き/Sower of Temptation》で《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》のコントロールを奪うのだが、これは《残忍なレッドキャップ/Murderous Redcap》に即座に除去されてしまう。
そして大根田が勝負のターン。まずは《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》の二号機をキャスト。これは《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》で打ち消される。戦闘フェイズに入り、《朽ちゆくヒル》と《残忍なレッドキャップ/Murderous Redcap》が突っ込んでくる。相澤は《ヒル》をスルーして《レッドキャップ》を《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》でブロック。もちろん《ヒル》はパンプアップされ、相澤の残りライフは5となる。
ここで《残忍なレッドキャップ/Murderous Redcap》が頑強で場に戻ってくるのだが、大根田はその1点のダメージをプレイヤーに。《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》という絶好の的がいるのになぜ?と疑問に思う暇もなく大根田が唱えた呪文は《消耗の儀式/Rite of Consumption》!
これが通れば現在パワーが4の《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》の魂を犠牲に勝利が確定するわけなのだが……、相澤はこれをしっかりと《砕けた野望/Broken Ambitions》で打ち消す。これで大根田の盤面はほぼまっさらに。
相澤は返すドローで5枚目の土地を引き当て、《くぐつ師の徒党/Puppeteer Clique》で《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks》を釣り上げ、ライフを回復。このアタックは1/1になっている《残忍なレッドキャップ/Murderous Redcap》でチャンプブロックされるも、《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》のアタックは通り続けているため、一気に相澤のペースとなる。
大根田は6マナから《掻き集める梢/Raking Canopy》を2枚並べて、飛行クリーチャーでのアタックを完全にシャットアウト。残りライフは6ながらもこれで盤面は盤石かと思われたが、相澤はまず《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》で《くぐつ師の徒党/Puppeteer Clique》を覇権。さらに次のターンには3枚目の《霧縛りの徒党》で2体目の《霧縛りの徒党》を覇権、帰ってきた《くぐつ師の徒党》で大根田の墓地の《残忍なレッドキャップ/Murderous Redcap》を釣り上げて、地上からダメージを刻む。
大根田の最後の望みの《カメレオンの巨像/Chameleon Colossus》も《謎めいた命令/Cryptic Command》カウンター+《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》バウンスで捌くと、再び覇権ギミックを経由しての《くぐつ師の徒党/Puppeteer Clique》で打ち消したばかりの《カメレオンの巨像》を釣り上げて、最後に残った僅かのライフを一気に削りきってみせた。
Final Result:相澤 2-0 大根田
《くぐつ師の徒党/Puppeteer Clique》で《残忍なレッドキャップ/Murderous Redcap》を釣った際、2点のダメージを本体ではなく《くぐつ師の徒党》に与えていれば、頑強で《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》も同時に釣ることができたのでそのターンで勝っていたというギャラリーからの指摘を受け、「確かにその通りだった。どうやっても2点足りないと思っていたけど、それなら相手に最後の余分なターンを与えることもなかった。そういうプレイングも出来た、じゃなくて明らかなミスプレイだ」と振り返り、ミスから何かを学びとろうとする相澤。この勝利への飽くなき探求心こそが、「AKKA謹製」という名の銘刀となってゆくのだろう。
相澤恵司 Win!
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
以上です。ご協力してくださったプレイヤーのお二人、いつもいつも迷惑をかけてしまっている主催者の中嶋さん、本当にありがとうございました。
しーゆーねくすとたーん。
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
「PWC -205th-@東神奈川 Round6 相澤恵司 vs 大根田祥宏」
Magic 2010。
新たな基本セットとして生まれ変わったこのエキスパンションがスタンダード環境に加わって、早半月。日本選手権をはじめとする各国の選手権も終わり、さまざまなアーキタイプも確立されてきた。
そんな中、比較的新しく出てきたデッキが、本日「スタンダードの貴族」相沢恵司が操る、除去に《稲妻/Lightning Bolt》を採用した、青赤タッチ黒の『ライトニング・フェアリー』だ。「鹿は仕方ない」とまで言われた《大貂皮鹿/Great Sable Stag》をわずか1マナで対処でき、サイドボードからは《炎渦竜巻/Firespout》を加えることでビートダウンに対する耐性もつけることができるなど、従来の純正二色よりも幅広い戦略をとることができる。前日のPWCで優勝した仙波恒太郎と共に鍛えられてきた名刀だ。
対する大根田祥宏が操るのは、ここまでのスタンダードではあまり見かけないデッキの『《羽軸トゲ/Quillspike》シュート』だ。イーブンタイド発売当初は話題になった《羽軸トゲ/Quillspike》+《献身のドルイド/Devoted Druid》コンボだが、ほとんど日の目を見ないまま、スタンダード落ち寸前まで来てしまったが、大根田は黒緑の優秀な頑強クリーチャー二種類と《吸血鬼の貴族/Vampire Aristocrat》を組み合わせ、《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》や《カメレオンの巨像/Chameleon Colossus》によるビートダウンを主軸に置きつつ、コンボも狙えるデッキとして仕上げてきた。
全勝対決となった1番テーブル、果たして勝利を収めて全勝優勝を果たすのはどちらか。貴族お気に入りのダイスで相澤が先手を獲得してゲームスタート。
Game1
相澤がフィルター土地と《変わり谷/Mutavault》だけのハンドをマリガン。6枚になったハンドには十分な色マナがあったようでこれをキープ。大根田は十分なコンボパーツが与えられた7枚をキープする。
まずは相澤がフェアリーの必勝パターンである「2ターン目《苦花/Bitterblossom》」を咲かせる。対する大根田も《献身のドルイド/Devoted Druid》という絶好のスタート。このドルイドに不穏な気配を感じた相澤は自身のメインフェイズに《稲妻/Lightning Bolt》でこれを撃ち落とす。
ここで土地の止まってしまった大根田。《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》を戦場に送る。このヒルのアタックを相澤はフェアリートークンで受け止め、ダメージ前に《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》でトークンを覇権。擬似的に1ターンを稼ぎ出す。
《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》のアタックが1度通り、大根田のライフは14。そのライフをすり減らして《思考囲い/Thoughtseize》をキャスト。スタックで《稲妻/Lightning Bolt》を本体に撃たせた上で相澤のハンドがすべて土地であることを確認して、《叫び大口/Shriekmaw》を想起して《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》を除去。相澤の《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren》も《残忍なレッドキャップ/Murderous Redcap》で射殺して、なんとか盤面を掌握されるのを防いでゆく。
しかし、毎ターン増え続ける妖精への根本的な対処法がない以上、それは延命措置にすらならないのだった。
相澤 1-0 大根田
「サイドボードよーわからん!」と頭を捻りながら唸る相澤。《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren》と《ウーナの末裔/Scion of Oona》をサイドアウトし、《くぐつ師の徒党/Puppeteer Clique》と《荒廃稲妻/Blightning》をサイドインする。
Game2
またもマリガンに悩まされる相澤。1マリガン後の手札にも土地は《崩れゆく死滅都市/Crumbling Necropolis》1枚しかないが、《稲妻/Lightning Bolt》《砕けた野望/Broken Ambitions》とあるので、土地1枚引けば序盤は耐えられると踏んでキープする。
7枚のハンドをキープすることのできた大根田は再びの《献身のドルイド/Devoted Druid》スタート。相澤は2ターン目には何とか《鮮烈な小川/Vivid Creek》を引き込むことに成功し、《稲妻/Lightning Bolt》でドルイドを除去。
大根田はフェアリー対策である《掻き集める梢/Raking Canopy》をキャストする。これで相澤は殴れなくなったわけだが、土地が詰まっていて、殴る以前の問題を解決することが手いっぱい。《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks》《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》と連打されるも、ようやく揃えた4枚の土地から《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》をエンドに空出しすることしかできない。
この2体の《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》と《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks》がレッドゾーンに送られたところで相澤は《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》。《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》を覇権し、《台所の嫌がらせ屋》を打ち取る。
さらに続けて2体でのアタックが継続され、相澤のライフは10を切る。大根田は《残忍なレッドキャップ/Murderous Redcap》を戦場に送ろうとするが、これを相澤は《謎めいた命令/Cryptic Command》でカウンターし、《掻き集める梢/Raking Canopy》をバウンスする。
盤面がある程度処理できたところで相澤は攻めに転じるべく《誘惑蒔き/Sower of Temptation》で《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》のコントロールを奪うのだが、これは《残忍なレッドキャップ/Murderous Redcap》に即座に除去されてしまう。
そして大根田が勝負のターン。まずは《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》の二号機をキャスト。これは《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》で打ち消される。戦闘フェイズに入り、《朽ちゆくヒル》と《残忍なレッドキャップ/Murderous Redcap》が突っ込んでくる。相澤は《ヒル》をスルーして《レッドキャップ》を《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》でブロック。もちろん《ヒル》はパンプアップされ、相澤の残りライフは5となる。
ここで《残忍なレッドキャップ/Murderous Redcap》が頑強で場に戻ってくるのだが、大根田はその1点のダメージをプレイヤーに。《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》という絶好の的がいるのになぜ?と疑問に思う暇もなく大根田が唱えた呪文は《消耗の儀式/Rite of Consumption》!
これが通れば現在パワーが4の《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》の魂を犠牲に勝利が確定するわけなのだが……、相澤はこれをしっかりと《砕けた野望/Broken Ambitions》で打ち消す。これで大根田の盤面はほぼまっさらに。
相澤は返すドローで5枚目の土地を引き当て、《くぐつ師の徒党/Puppeteer Clique》で《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks》を釣り上げ、ライフを回復。このアタックは1/1になっている《残忍なレッドキャップ/Murderous Redcap》でチャンプブロックされるも、《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》のアタックは通り続けているため、一気に相澤のペースとなる。
大根田は6マナから《掻き集める梢/Raking Canopy》を2枚並べて、飛行クリーチャーでのアタックを完全にシャットアウト。残りライフは6ながらもこれで盤面は盤石かと思われたが、相澤はまず《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》で《くぐつ師の徒党/Puppeteer Clique》を覇権。さらに次のターンには3枚目の《霧縛りの徒党》で2体目の《霧縛りの徒党》を覇権、帰ってきた《くぐつ師の徒党》で大根田の墓地の《残忍なレッドキャップ/Murderous Redcap》を釣り上げて、地上からダメージを刻む。
大根田の最後の望みの《カメレオンの巨像/Chameleon Colossus》も《謎めいた命令/Cryptic Command》カウンター+《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》バウンスで捌くと、再び覇権ギミックを経由しての《くぐつ師の徒党/Puppeteer Clique》で打ち消したばかりの《カメレオンの巨像》を釣り上げて、最後に残った僅かのライフを一気に削りきってみせた。
Final Result:相澤 2-0 大根田
《くぐつ師の徒党/Puppeteer Clique》で《残忍なレッドキャップ/Murderous Redcap》を釣った際、2点のダメージを本体ではなく《くぐつ師の徒党》に与えていれば、頑強で《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》も同時に釣ることができたのでそのターンで勝っていたというギャラリーからの指摘を受け、「確かにその通りだった。どうやっても2点足りないと思っていたけど、それなら相手に最後の余分なターンを与えることもなかった。そういうプレイングも出来た、じゃなくて明らかなミスプレイだ」と振り返り、ミスから何かを学びとろうとする相澤。この勝利への飽くなき探求心こそが、「AKKA謹製」という名の銘刀となってゆくのだろう。
相澤恵司 Win!
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
以上です。ご協力してくださったプレイヤーのお二人、いつもいつも迷惑をかけてしまっている主催者の中嶋さん、本当にありがとうございました。
しーゆーねくすとたーん。
5月2日に開催されたPWC(個人戦)の決勝卓のカバレッジです。毎度のごとく文中は敬称略です。問題点などがありましたらコメント欄から指摘お願いします。
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
「PWC -192nd-@東神奈川 Round7 伊藤大明 vs 長島誠」
「アラーラ再誕」、解禁。
全てのカードが多色という虹色のカードセットが追加され、スタンダードは新たな局面を迎える。PTQオースティンや日本選手権予選を目の前にした今、誰もが避けて通れない新環境。
その中をここまで全勝で勝ち上がってきたのは『白黒トークン』を操る伊藤大明。上位卓を見渡してみると、かなりの数のプレイヤーがこのデッキタイプを使用している中、以前から使い続けているアドバンテージを生かし、見事1番テーブルまでたどり着いてきた。
向かいに座るのは5勝1敗の長島誠。デッキは『緑単t黒親和エルフ』。全てが多色のカードで構成されたカードセットの発売直後にほとんど単色で構成されたデッキが勝ち上がるというのも、これからのメタゲームを語るうえでは避けられない事実だろう。
ダイスロールの結果、先手は伊藤。お互い殴り合うデッキなだけに、かなり重要なファクターになりそうだ。
Game1
《風立ての高地/Windbrisk Heights》をタップインで置く立ち上がりの伊藤に対し、長島は《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》から《イラクサの歩哨/Nettle Sentinel》を2連打。一気に展開して押し切ろうと目論む。
伊藤はこの片方を《恐怖/Terror》で除去し、3ターン目には《幽体の行列/Spectral Procession》。盤面は一瞬にして白く染まる。
長島も《萎れ葉のしもべ/Wilt-Leaf Liege》をキャストし《イラクサの歩哨》でアタックするが、色マナが出る土地が《ラノワールの荒原/Llanowar Wastes》のみの為、自身の一気にライフが削れてゆく。
ここで土地が止まってしまった伊藤。3体のスピリット・トークンでアタックし、秘匿していた《メドウグレインの騎士/Knight of Meadowgrain》でとりあえず地上を固める。事故ってしまった伊藤を押し切るべく長島も攻めに転じたいところだが、こちらは土地を引き過ぎてしまっていて、なんと《イラクサの歩哨》をアンタップすることができない。仕方なく《萎れ葉のしもべ》だけでアタックする。
ターンが帰ってきて勢いよくカードを引くとアンタップで出せる《沼/Swamp》をトップデッキ。伊藤は4マナから《黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane》をプレイして、空飛ぶトークンは2/2に。警戒付きのアタックで長島の残りライフは6。
長島も伊藤のターン終了時に《光り葉の待ち伏せ/Gilt-Leaf Ambush》をキャストしてみるのだが、「激突」しても飛行に対する根本的な解決策は見つけられず、潔くカードを片付けた。
伊藤 1-0 長島
伊藤のサイドボーディング
In
2《神の怒り/Wrath of God》
3《妄信的迫害/Zealous Persecution》
Out
4《苦花/Bitterblossom》
1《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》
Game2
1ターン目《遺産のドルイド/Heritage Druid》、2ターン目《茨森の模範/Bramblewood Paragon》と綺麗なスタートを切った長島。これを放置していてはサイズ負けしてしまう伊藤は《恐怖》を自分のメインフェイズにキャストする。
さらに盤面に《レンの地の克服者/Wren’s Run Vanquisher》を追加する長島に対して、伊藤は再び《幽体の行列/Spectral Procession》でトークンをばら撒く。
返しのターンの長島の行動は《変わり谷/Mutavault》も含めたフルアタック。ライフに余裕のある伊藤は《遺産のドルイド》のみをスピリット・トークンでブロックする。長島は2体目の《レンの地の克服者》を場に追加。
《栄光の頌歌/Glorious Anthem》を貼る伊藤。だが攻めに転じることはできない。長島は《レンの地の克服者》2体と《変わり谷》でアタックと攻撃の手を緩めない。我慢の伊藤は2/2となったスピリット・トークンで《変わり谷》をブロックするだけで2体の3/3は通し、残りライフは7になる。
だがしかし。伊藤は5マナをそろえると《雲山羊のレインジャー/Cloudgoat Ranger》をキャスト。さらなるトークンが場に溢れてゆく。
長島はこれが最後のチャンスと《ハリケーン/Hurricane》X=3で撃ち込んで残っていた1体のスピリット・トークンを薙ぎ払い、《レンの地の克服者》2体でアタック。伊藤はキスキン・トークン2体と《レインジャー》本体でそれぞれを打ち取る。
そしてターンの帰ってきた伊藤は再度の《雲山羊のレインジャー》。《イラクサの歩哨》と《ラノワールのエルフ》が増えただけ長島の場を一気に圧倒する。
この状況で遅れてきた《茨森の模範》を追加するだけの長島に対し、伊藤はフルアタック。ブロッククリーチャー指定後に《妄信的迫害/Zealous Persecution》を撃ち込んで、一瞬にしてゲームを決めてしまったのだった。
Final Result:伊藤 2-0 長島
伊藤大明 Win!
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
「大会日程:ゴールデンウィーク」
05月04日 / 横浜 / PWC -193rd-(2人ペアスタンダード)
05月05日 / 横浜 / PWC -194th-(3人チームスタンダード)
05月06日 / 横浜 / PWC -195th-(スタンダード) / GPTボストン(シールド)
05月10日 / 川崎 / PWC -196th-(スタンダード) / GPTブライトン(シールド)
最新の情報についてはhttp://www.f2.dion.ne.jp/~nakajt08/をご覧下さい。
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
以上です。ご協力してくださったプレイヤーのお二人、いつも無茶なお願いを快く受けてくれる中嶋さん、本当にありがとうございました。
しーゆーねくすとたーん。
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
「PWC -192nd-@東神奈川 Round7 伊藤大明 vs 長島誠」
「アラーラ再誕」、解禁。
全てのカードが多色という虹色のカードセットが追加され、スタンダードは新たな局面を迎える。PTQオースティンや日本選手権予選を目の前にした今、誰もが避けて通れない新環境。
その中をここまで全勝で勝ち上がってきたのは『白黒トークン』を操る伊藤大明。上位卓を見渡してみると、かなりの数のプレイヤーがこのデッキタイプを使用している中、以前から使い続けているアドバンテージを生かし、見事1番テーブルまでたどり着いてきた。
向かいに座るのは5勝1敗の長島誠。デッキは『緑単t黒親和エルフ』。全てが多色のカードで構成されたカードセットの発売直後にほとんど単色で構成されたデッキが勝ち上がるというのも、これからのメタゲームを語るうえでは避けられない事実だろう。
ダイスロールの結果、先手は伊藤。お互い殴り合うデッキなだけに、かなり重要なファクターになりそうだ。
Game1
《風立ての高地/Windbrisk Heights》をタップインで置く立ち上がりの伊藤に対し、長島は《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》から《イラクサの歩哨/Nettle Sentinel》を2連打。一気に展開して押し切ろうと目論む。
伊藤はこの片方を《恐怖/Terror》で除去し、3ターン目には《幽体の行列/Spectral Procession》。盤面は一瞬にして白く染まる。
長島も《萎れ葉のしもべ/Wilt-Leaf Liege》をキャストし《イラクサの歩哨》でアタックするが、色マナが出る土地が《ラノワールの荒原/Llanowar Wastes》のみの為、自身の一気にライフが削れてゆく。
ここで土地が止まってしまった伊藤。3体のスピリット・トークンでアタックし、秘匿していた《メドウグレインの騎士/Knight of Meadowgrain》でとりあえず地上を固める。事故ってしまった伊藤を押し切るべく長島も攻めに転じたいところだが、こちらは土地を引き過ぎてしまっていて、なんと《イラクサの歩哨》をアンタップすることができない。仕方なく《萎れ葉のしもべ》だけでアタックする。
ターンが帰ってきて勢いよくカードを引くとアンタップで出せる《沼/Swamp》をトップデッキ。伊藤は4マナから《黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane》をプレイして、空飛ぶトークンは2/2に。警戒付きのアタックで長島の残りライフは6。
長島も伊藤のターン終了時に《光り葉の待ち伏せ/Gilt-Leaf Ambush》をキャストしてみるのだが、「激突」しても飛行に対する根本的な解決策は見つけられず、潔くカードを片付けた。
伊藤 1-0 長島
伊藤のサイドボーディング
In
2《神の怒り/Wrath of God》
3《妄信的迫害/Zealous Persecution》
Out
4《苦花/Bitterblossom》
1《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》
Game2
1ターン目《遺産のドルイド/Heritage Druid》、2ターン目《茨森の模範/Bramblewood Paragon》と綺麗なスタートを切った長島。これを放置していてはサイズ負けしてしまう伊藤は《恐怖》を自分のメインフェイズにキャストする。
さらに盤面に《レンの地の克服者/Wren’s Run Vanquisher》を追加する長島に対して、伊藤は再び《幽体の行列/Spectral Procession》でトークンをばら撒く。
返しのターンの長島の行動は《変わり谷/Mutavault》も含めたフルアタック。ライフに余裕のある伊藤は《遺産のドルイド》のみをスピリット・トークンでブロックする。長島は2体目の《レンの地の克服者》を場に追加。
《栄光の頌歌/Glorious Anthem》を貼る伊藤。だが攻めに転じることはできない。長島は《レンの地の克服者》2体と《変わり谷》でアタックと攻撃の手を緩めない。我慢の伊藤は2/2となったスピリット・トークンで《変わり谷》をブロックするだけで2体の3/3は通し、残りライフは7になる。
だがしかし。伊藤は5マナをそろえると《雲山羊のレインジャー/Cloudgoat Ranger》をキャスト。さらなるトークンが場に溢れてゆく。
長島はこれが最後のチャンスと《ハリケーン/Hurricane》X=3で撃ち込んで残っていた1体のスピリット・トークンを薙ぎ払い、《レンの地の克服者》2体でアタック。伊藤はキスキン・トークン2体と《レインジャー》本体でそれぞれを打ち取る。
そしてターンの帰ってきた伊藤は再度の《雲山羊のレインジャー》。《イラクサの歩哨》と《ラノワールのエルフ》が増えただけ長島の場を一気に圧倒する。
この状況で遅れてきた《茨森の模範》を追加するだけの長島に対し、伊藤はフルアタック。ブロッククリーチャー指定後に《妄信的迫害/Zealous Persecution》を撃ち込んで、一瞬にしてゲームを決めてしまったのだった。
Final Result:伊藤 2-0 長島
伊藤大明 Win!
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
「大会日程:ゴールデンウィーク」
05月04日 / 横浜 / PWC -193rd-(2人ペアスタンダード)
05月05日 / 横浜 / PWC -194th-(3人チームスタンダード)
05月06日 / 横浜 / PWC -195th-(スタンダード) / GPTボストン(シールド)
05月10日 / 川崎 / PWC -196th-(スタンダード) / GPTブライトン(シールド)
最新の情報についてはhttp://www.f2.dion.ne.jp/~nakajt08/をご覧下さい。
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
以上です。ご協力してくださったプレイヤーのお二人、いつも無茶なお願いを快く受けてくれる中嶋さん、本当にありがとうございました。
しーゆーねくすとたーん。
《鏡の精体/Mirror Entity》
2009年4月8日 MTG/Coverage PTQのカバレッジも本日で終了です。これまでと同じく文中は敬称略です。問題点などがありましたらコメント欄からお願いします。
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
「PTQホノルル@神奈川2次 Finals ホンナミトモユキ vs ヨコヤマショウタ」
独特の緊張感を放つ、PTQの決勝戦。ここでの1勝は、ここまで勝ち上がってきた二人にとっては、何物にも代えがたい物のはずだ。
まず一人はホンナミトモユキ。『Naya Zoo』を操り、新潟、東京のPTQでそれぞれベスト8に勝ち上がっており、関東でもトップクラスの『Zoo』使いであることは間違いないだろう。あとはただ一つ、最後の試合を白星で飾り、権利を獲得するだけだ。
対するのはヨコヤマショウタ。人呼んで「1/1の男」。マジック的には「いちいち」と読んでしまいそうだが、「いちぶんのいち」だ。PTQ京都ではたった一度の予選参加で権利を獲得。そして今回のホノルル予選もこれが初参加。今日が関東で最後の予選であることを考えると、「予選参加など一回で充分」と言われたとしても、その言葉には説得力がある。デッキはPTベルリンを制した『Elves!』。前日行われたGPTでもベスト8に入賞しており、個人的にはその際のデッキ名にものすごく興味をそそられるのだが、そんなどうでもいいことはこの決勝の戦いには関係ない。重要なのは、今日ここまで勝ち上がってきたという事実だけ。
ダイスロールでヨコヤマが先手を獲得。ギャラリーが囲む中、静かに、戦いの火蓋は切って落とされた
Game1
《光り葉の宮殿/Gilt-Leaf Palace》から《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》を呼び出したヨコヤマに対し、ホンナミは17点スタートから《密林の猿人/Kird Ape》で応える。
2ターン目にして3マナを使えるヨコヤマは《ワイアウッドの養虫人/Wirewood Hivemaster》、《イラクサの歩哨/Nettle Sentinel》とキャストし、トークンを1体生み出す。地上クリーチャーしか持たない『Zoo』はこの《養虫人》1枚に完封される可能性さえあるので、ホンナミはこれを《稲妻のらせん/Lightning Helix》で即座に撃ち落とす。
《ペンデルヘイヴン/Pendelhaven》を置き、《ワイアウッドの共生虫/Wirewood Symbiote》を置くだけでコンボの気配を見せないヨコヤマ。ホンナミは《長毛のソクター/Woolly Thoctar》をキャストしてプレッシャーをかけてゆく。
2体目の《共生虫》を置くだけでターンを返したヨコヤマに襲いかかる《ソクター》。ヨコヤマはこれを《イラクサの歩哨》《ラノワールのエルフ》と昆虫トークンでブロック。ホンナミは《イラクサ》とトークンにダメージを割り振り、ヨコヤマはダメージスタック後に《共生虫》の能力で《イラクサの歩哨》を回収する。
さらなる援軍として《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》で《野生のナカティル/Wild Nacatl》と《貴族の教主/Noble Hierarch》をサーチしてくるホンナミだが、ここでマナはフルタップ。コンボの気配がないヨコヤマに対して一気にプレッシャーをかけるプランだ。
だが、返しのターンにヨコヤマはまず《垣間見る自然/Glimpse of Nature》を。《イラクサの歩哨》《遺産のドルイド/Heritage Druid》《ラノワールのエルフ》《イラクサの歩哨》2号とキャストし続け、《鏡の精体/Mirror Entity》発見してこれををプレイ。
Q.《イラクサの歩哨》×2+《遺産のドルイド》+《鏡の精体》+《ワイアウッドの共生虫》=?
A.無限マナ。
Q.そのマナの使い道は?
A.《鏡の精体》をX=20で。
ホンナミ 0-1 ヨコヤマ
Game2
《貴族の教主》《法の定め/Rule of Law》に土地が5枚という初手を少考の後にキープするホンナミ。2ターン目に勿論このエンチャントをキャスト。ヨコヤマは「逆2ターンキルだー」とうなだれる。
そんなヨコヤマは《ラノワールのエルフ》スタートから《ワイアウッドの養虫人》《エルフの幻想家/Elvish Visionary》とゆっくりと動いていく。一方のホンナミの場には《密林の猿人》が増えただけ。Game1とはうって変わってゆったりとしたゲーム展開に。
ホンナミのターンエンドにヨコヤマはX=4で《召喚の調べ/Chord of Calling》。だが場に出てきたのは《ブレンタンの炉の世話人/Bnder》。ホンナミの場には《貴族の教主》と《密林の猿人》しかいないため、なんとこの1/1クリーチャーがクロックを刻み始める。さらに自分のターンにはホンナミのお株を奪う《イーオスのレインジャー》。《ワイアウッドの共生虫》と《ブレンタンの炉の世話人》がヨコヤマの手札に加えられる。ホンナミはライブラリーに眠る《火山の流弾/Volcanic Fallout》のことを考慮して、《流刑への道/Path to Exile》をターンエンドに《ブレンタンの炉の世話人》へと撃ち込む。
だが、自分のメインターンでホンナミはなにも動けない。逆にヨコヤマの《イーオスのレインジャー》が殴り始める。《ブレンタンの炉の世話人》もおかわりし、盤面はかなりヨコヤマ有利になってゆく。
《イーオスのレインジャー》が《密林の猿人》と相打ちになり、ヨコヤマは《ワイアウッドの共生虫》をプレイ。これをホンナミは《稲妻のらせん》で即除去。さらに《ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg》も追加し、《召喚の調べ》を封じる。
しかしヨコヤマは《イーオスのレインジャー》アゲイン。《ワイアウッドの共生虫》2枚を手札に加える。場に動物の増えないホンナミに対して《レインジャー》がアタックし、さらに2体目の《ワイアウッドの養虫人》が盤面に。
一気に苦しくなってきたホンナミはただの《変異》として《デュルガーの垣魔道士/Duergar Hedge-Mage》を場に送る。3マナ2/2は1マナ3/3と比べるまでもなく貧弱だ。
返しのターンでヨコヤマは6体の1/1と《イーオスのレインジャー》でアタック。ホンナミは《流刑への道》で《レインジャー》をゲーム外に送り、しっかりと《ワイアウッドの養虫人》をブロックするが、残りのライフは4。
さらに次のターンには《鏡の精体》がヨコヤマの場に。これにホンナミは《稲妻のらせん》を撃ち込むも、ヨコヤマは《ブレンタンの炉の世話人》で軽減。そして、フルアタック。
ここで3マナ残っていたヨコヤマだが、《鏡の精体》の能力を起動しないことで、ホンナミに残された唯一の希望である《火山の流弾》もケア。最後まで気を緩めない
最後のドローを確認し、自分に残されたライフを確認した後、ホンナミはゆっくりと右手を差し出した。
Final Result:ホンナミ 0-2 ヨコヤマ
「1/1の男」が、京都に続いてホノルルの権利も獲得。おめでとう、ヨコヤマショウタ!
ヨコヤマショウタ Win!
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
「大会日程」
04月11日 / 東神奈川 / GPTバルセロナ(スタンダード)
04月18日 / 新宿 / PWC -191st-(スタンダード)
04月25日 / 川崎 / "アラーラの再誕"プレリリーストーナメント(シールド / ブースタードラフト)
04月26日 / 川崎 / "アラーラの再誕"プレリリーストーナメント(シールド / ブースタードラフト)
05月02日 / 東神奈川 / "アラーラの再誕"発売記念パーティー(シールド) / PWC -192nd-(スタンダード)
05月04日 / 横浜 / PWC -193rd-(フォーマット未定)
05月05日 / 横浜 / PWC -194th-(3人チームスタンダード)
05月06日 / 横浜 / PWC -195th-(スタンダード) / GPTボストン(シールド)
05月10日 / 川崎 / PWC -196th-(スタンダード) / GPTブライトン(シールド)
05月16日 / 新宿 / PWC -197th-(スタンダード)
05月23日 / 東神奈川 / GPTシアトル(スタンダード)
05月30日 / 新宿 / PWC -198th-(スタンダード)
06月06日 / 横浜 / GPTサンパウロ(スタンダード)
06月07日 / 川崎 / PWC -199th-(スタンダード) / GPTバンコク(シールド)
06月13日 / 新宿 / PWC -200th-(スタンダード)
06月20日 / 川崎 / 日本選手権2009予選(スタンダード)
06月27日 / 新宿 / PWC -201st-(スタンダード)
最新の情報についてはhttp://www.f2.dion.ne.jp/~nakajt08/をご覧下さい。
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
以上です。ご協力してくださったプレイヤーの皆さん、いつも無茶なお願いを快く受けてくれる中嶋さん、本当にありがとうございました。
しーゆーねくすとたーん。
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
「PTQホノルル@神奈川2次 Finals ホンナミトモユキ vs ヨコヤマショウタ」
独特の緊張感を放つ、PTQの決勝戦。ここでの1勝は、ここまで勝ち上がってきた二人にとっては、何物にも代えがたい物のはずだ。
まず一人はホンナミトモユキ。『Naya Zoo』を操り、新潟、東京のPTQでそれぞれベスト8に勝ち上がっており、関東でもトップクラスの『Zoo』使いであることは間違いないだろう。あとはただ一つ、最後の試合を白星で飾り、権利を獲得するだけだ。
対するのはヨコヤマショウタ。人呼んで「1/1の男」。マジック的には「いちいち」と読んでしまいそうだが、「いちぶんのいち」だ。PTQ京都ではたった一度の予選参加で権利を獲得。そして今回のホノルル予選もこれが初参加。今日が関東で最後の予選であることを考えると、「予選参加など一回で充分」と言われたとしても、その言葉には説得力がある。デッキはPTベルリンを制した『Elves!』。前日行われたGPTでもベスト8に入賞しており、個人的にはその際のデッキ名にものすごく興味をそそられるのだが、そんなどうでもいいことはこの決勝の戦いには関係ない。重要なのは、今日ここまで勝ち上がってきたという事実だけ。
ダイスロールでヨコヤマが先手を獲得。ギャラリーが囲む中、静かに、戦いの火蓋は切って落とされた
Game1
《光り葉の宮殿/Gilt-Leaf Palace》から《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》を呼び出したヨコヤマに対し、ホンナミは17点スタートから《密林の猿人/Kird Ape》で応える。
2ターン目にして3マナを使えるヨコヤマは《ワイアウッドの養虫人/Wirewood Hivemaster》、《イラクサの歩哨/Nettle Sentinel》とキャストし、トークンを1体生み出す。地上クリーチャーしか持たない『Zoo』はこの《養虫人》1枚に完封される可能性さえあるので、ホンナミはこれを《稲妻のらせん/Lightning Helix》で即座に撃ち落とす。
《ペンデルヘイヴン/Pendelhaven》を置き、《ワイアウッドの共生虫/Wirewood Symbiote》を置くだけでコンボの気配を見せないヨコヤマ。ホンナミは《長毛のソクター/Woolly Thoctar》をキャストしてプレッシャーをかけてゆく。
2体目の《共生虫》を置くだけでターンを返したヨコヤマに襲いかかる《ソクター》。ヨコヤマはこれを《イラクサの歩哨》《ラノワールのエルフ》と昆虫トークンでブロック。ホンナミは《イラクサ》とトークンにダメージを割り振り、ヨコヤマはダメージスタック後に《共生虫》の能力で《イラクサの歩哨》を回収する。
さらなる援軍として《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》で《野生のナカティル/Wild Nacatl》と《貴族の教主/Noble Hierarch》をサーチしてくるホンナミだが、ここでマナはフルタップ。コンボの気配がないヨコヤマに対して一気にプレッシャーをかけるプランだ。
だが、返しのターンにヨコヤマはまず《垣間見る自然/Glimpse of Nature》を。《イラクサの歩哨》《遺産のドルイド/Heritage Druid》《ラノワールのエルフ》《イラクサの歩哨》2号とキャストし続け、《鏡の精体/Mirror Entity》発見してこれををプレイ。
Q.《イラクサの歩哨》×2+《遺産のドルイド》+《鏡の精体》+《ワイアウッドの共生虫》=?
A.無限マナ。
Q.そのマナの使い道は?
A.《鏡の精体》をX=20で。
ホンナミ 0-1 ヨコヤマ
Game2
《貴族の教主》《法の定め/Rule of Law》に土地が5枚という初手を少考の後にキープするホンナミ。2ターン目に勿論このエンチャントをキャスト。ヨコヤマは「逆2ターンキルだー」とうなだれる。
そんなヨコヤマは《ラノワールのエルフ》スタートから《ワイアウッドの養虫人》《エルフの幻想家/Elvish Visionary》とゆっくりと動いていく。一方のホンナミの場には《密林の猿人》が増えただけ。Game1とはうって変わってゆったりとしたゲーム展開に。
ホンナミのターンエンドにヨコヤマはX=4で《召喚の調べ/Chord of Calling》。だが場に出てきたのは《ブレンタンの炉の世話人/Bnder》。ホンナミの場には《貴族の教主》と《密林の猿人》しかいないため、なんとこの1/1クリーチャーがクロックを刻み始める。さらに自分のターンにはホンナミのお株を奪う《イーオスのレインジャー》。《ワイアウッドの共生虫》と《ブレンタンの炉の世話人》がヨコヤマの手札に加えられる。ホンナミはライブラリーに眠る《火山の流弾/Volcanic Fallout》のことを考慮して、《流刑への道/Path to Exile》をターンエンドに《ブレンタンの炉の世話人》へと撃ち込む。
だが、自分のメインターンでホンナミはなにも動けない。逆にヨコヤマの《イーオスのレインジャー》が殴り始める。《ブレンタンの炉の世話人》もおかわりし、盤面はかなりヨコヤマ有利になってゆく。
《イーオスのレインジャー》が《密林の猿人》と相打ちになり、ヨコヤマは《ワイアウッドの共生虫》をプレイ。これをホンナミは《稲妻のらせん》で即除去。さらに《ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg》も追加し、《召喚の調べ》を封じる。
しかしヨコヤマは《イーオスのレインジャー》アゲイン。《ワイアウッドの共生虫》2枚を手札に加える。場に動物の増えないホンナミに対して《レインジャー》がアタックし、さらに2体目の《ワイアウッドの養虫人》が盤面に。
一気に苦しくなってきたホンナミはただの《変異》として《デュルガーの垣魔道士/Duergar Hedge-Mage》を場に送る。3マナ2/2は1マナ3/3と比べるまでもなく貧弱だ。
返しのターンでヨコヤマは6体の1/1と《イーオスのレインジャー》でアタック。ホンナミは《流刑への道》で《レインジャー》をゲーム外に送り、しっかりと《ワイアウッドの養虫人》をブロックするが、残りのライフは4。
さらに次のターンには《鏡の精体》がヨコヤマの場に。これにホンナミは《稲妻のらせん》を撃ち込むも、ヨコヤマは《ブレンタンの炉の世話人》で軽減。そして、フルアタック。
ここで3マナ残っていたヨコヤマだが、《鏡の精体》の能力を起動しないことで、ホンナミに残された唯一の希望である《火山の流弾》もケア。最後まで気を緩めない
最後のドローを確認し、自分に残されたライフを確認した後、ホンナミはゆっくりと右手を差し出した。
Final Result:ホンナミ 0-2 ヨコヤマ
「1/1の男」が、京都に続いてホノルルの権利も獲得。おめでとう、ヨコヤマショウタ!
ヨコヤマショウタ Win!
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
「大会日程」
04月11日 / 東神奈川 / GPTバルセロナ(スタンダード)
04月18日 / 新宿 / PWC -191st-(スタンダード)
04月25日 / 川崎 / "アラーラの再誕"プレリリーストーナメント(シールド / ブースタードラフト)
04月26日 / 川崎 / "アラーラの再誕"プレリリーストーナメント(シールド / ブースタードラフト)
05月02日 / 東神奈川 / "アラーラの再誕"発売記念パーティー(シールド) / PWC -192nd-(スタンダード)
05月04日 / 横浜 / PWC -193rd-(フォーマット未定)
05月05日 / 横浜 / PWC -194th-(3人チームスタンダード)
05月06日 / 横浜 / PWC -195th-(スタンダード) / GPTボストン(シールド)
05月10日 / 川崎 / PWC -196th-(スタンダード) / GPTブライトン(シールド)
05月16日 / 新宿 / PWC -197th-(スタンダード)
05月23日 / 東神奈川 / GPTシアトル(スタンダード)
05月30日 / 新宿 / PWC -198th-(スタンダード)
06月06日 / 横浜 / GPTサンパウロ(スタンダード)
06月07日 / 川崎 / PWC -199th-(スタンダード) / GPTバンコク(シールド)
06月13日 / 新宿 / PWC -200th-(スタンダード)
06月20日 / 川崎 / 日本選手権2009予選(スタンダード)
06月27日 / 新宿 / PWC -201st-(スタンダード)
最新の情報についてはhttp://www.f2.dion.ne.jp/~nakajt08/をご覧下さい。
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
以上です。ご協力してくださったプレイヤーの皆さん、いつも無茶なお願いを快く受けてくれる中嶋さん、本当にありがとうございました。
しーゆーねくすとたーん。
《野生のナカティル/Wild Nacatl》
2009年4月7日 MTG/Coverage PTQの準決勝のカバレッジです。毎度のごとく文中は敬称略です。問題点などがありましたらコメント欄からお願いします。
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
「PTQホノルル@神奈川2次 Semifinals ホンナミトモユキ vs ヤマモトケンタロウ」
プロツアーまで、残り2勝。準決勝で火花を散らすのは、環境の二強ともいうべきデッキを操る二人。
まずはホンナミトモユキ。使用するデッキは『Naya Zoo』。GPシンガポールでの優勝も記憶に新しいデッキタイプだが、ホンナミのデッキはさらにそこから調整が加えられている。特に《貴族の教主/Noble Hierarch》は、《極楽鳥/Birds of Paradise》大好きなホンナミにとってはまさにアイデンティティともいえるところだろう。
そしてもう一人はヤマモトケンタロウ。デッキは青単色に赤と緑をタッチした『Next Level Blue』。こちらもGPシンガポールで結果を残したデッキだ。
お互いがデッキリストを確認した後、静かにゲームが始まった。
Game1
ダイスロールの結果、先手はヤマモト。だがダブルマリガンに見舞われてしまい、《島/Island》1枚に《祖先の幻視/Ancestral Vision》頼みの初手をキープせざるを得ない。
そんな土地が止まってしまったヤマモトを襲うのは、ホンナミの《野生のナカティル/Wild Nacatl》《密林の猿人/Kird Ape》といった『Zoo』の神髄とも言っていいクリーチャー達。2ターン目にして3/3と2/3が場に並ぶ。
なんとか《汚染された三角州/Polluted Delta》を引き込んだヤマモトはホンナミの《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》と《長毛のソクター/Woolly Thoctar》を2枚の《マナ漏出/Mana Leak》で退けるが、序盤に出てしまった5点のクロックがどうしようもない。
最後にブロッカーとして呼び出した《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》が《流刑への道/Path to Exile》で退場すると、ヤマモトは次のゲームの準備を始めた。
ホンナミ 1-0 ヤマモト
Game2
またもホンナミは《ナカティル》《猿人》スタート。『Zoo』の王道展開は健在だ。
ヤマモトは耐えるべく《ヴィダルケンの枷/Vedalken Shackles》をプレイ。これをホンナミは《忘却の輪/Oblivion Ring》。対生物最強のアーティファクトは次元の彼方へと消えていく。
負けじとヤマモトは2枚目の《ヴィダルケンの枷》を置くが、ホンナミも《忘却の輪》おかわり。5点クロックは止まらない。
ヤマモトはブロッカーとして《タルモゴイフ/Tarmogoyf》を呼んでみるが……墓地には土地しか落ちておらず、ブロッカーとしての役割を果たせない。
更なる援軍として《長毛のソクター》までもが通ってしまうと、ハンドに恵まれなかったヤマモトのライフはあっさりと0を割ったのだった。
Final Result:ホンナミ 2-0 ヤマモト
ホンナミトモユキ Win!
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
以上です。明日は最後の決勝のカバレッジをお送りする予定です。が、明日から大学が始まるので、実際のところどうなるかは分かりません。
しーゆーねくすとたーん。
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
「PTQホノルル@神奈川2次 Semifinals ホンナミトモユキ vs ヤマモトケンタロウ」
プロツアーまで、残り2勝。準決勝で火花を散らすのは、環境の二強ともいうべきデッキを操る二人。
まずはホンナミトモユキ。使用するデッキは『Naya Zoo』。GPシンガポールでの優勝も記憶に新しいデッキタイプだが、ホンナミのデッキはさらにそこから調整が加えられている。特に《貴族の教主/Noble Hierarch》は、《極楽鳥/Birds of Paradise》大好きなホンナミにとってはまさにアイデンティティともいえるところだろう。
そしてもう一人はヤマモトケンタロウ。デッキは青単色に赤と緑をタッチした『Next Level Blue』。こちらもGPシンガポールで結果を残したデッキだ。
お互いがデッキリストを確認した後、静かにゲームが始まった。
Game1
ダイスロールの結果、先手はヤマモト。だがダブルマリガンに見舞われてしまい、《島/Island》1枚に《祖先の幻視/Ancestral Vision》頼みの初手をキープせざるを得ない。
そんな土地が止まってしまったヤマモトを襲うのは、ホンナミの《野生のナカティル/Wild Nacatl》《密林の猿人/Kird Ape》といった『Zoo』の神髄とも言っていいクリーチャー達。2ターン目にして3/3と2/3が場に並ぶ。
なんとか《汚染された三角州/Polluted Delta》を引き込んだヤマモトはホンナミの《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》と《長毛のソクター/Woolly Thoctar》を2枚の《マナ漏出/Mana Leak》で退けるが、序盤に出てしまった5点のクロックがどうしようもない。
最後にブロッカーとして呼び出した《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》が《流刑への道/Path to Exile》で退場すると、ヤマモトは次のゲームの準備を始めた。
ホンナミ 1-0 ヤマモト
Game2
またもホンナミは《ナカティル》《猿人》スタート。『Zoo』の王道展開は健在だ。
ヤマモトは耐えるべく《ヴィダルケンの枷/Vedalken Shackles》をプレイ。これをホンナミは《忘却の輪/Oblivion Ring》。対生物最強のアーティファクトは次元の彼方へと消えていく。
負けじとヤマモトは2枚目の《ヴィダルケンの枷》を置くが、ホンナミも《忘却の輪》おかわり。5点クロックは止まらない。
ヤマモトはブロッカーとして《タルモゴイフ/Tarmogoyf》を呼んでみるが……墓地には土地しか落ちておらず、ブロッカーとしての役割を果たせない。
更なる援軍として《長毛のソクター》までもが通ってしまうと、ハンドに恵まれなかったヤマモトのライフはあっさりと0を割ったのだった。
Final Result:ホンナミ 2-0 ヤマモト
ホンナミトモユキ Win!
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
以上です。明日は最後の決勝のカバレッジをお送りする予定です。が、明日から大学が始まるので、実際のところどうなるかは分かりません。
しーゆーねくすとたーん。
《忘却の輪/Oblivion Ring》
2009年4月6日 MTG/Coverage 東神奈川で行われたPTQの準々決勝分のカバレッジが書き上がりました。神戸前の皆様の参考になれば幸いです。いつものごとく文中は敬称略です。問題点などがありましたらコメント欄からお願いします。
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
「PTQホノルル@神奈川2次 Quarterfinals ホンナミトモユキ vs オオノイサオ」
プロツアーの権利を賭けた戦いもついに佳境に。候補者が8人に絞られた中から、1位通過のホンナミと8位通過のオオノのマッチアップをお伝えしたい。
ヘッドジャッジの中嶋氏から制限時間についてのアナウンスがある中、「ここにはあんまり関係ないですね」と談笑する二人。どうやらスイスラウンドでも当たっていて、お互いのデッキは知っているようだ。ホンナミのデッキは『NayaZoo』、オオノのデッキは『赤単バーン』だ。
6面ダイス2個で12を出したオオノが先攻。先手後手がかなり重要なマッチアップだけに、6ゾロが出た瞬間の二人のリアクションがまったく対称的だ。お互いに7枚のハンドをキープしてゲームがスタート。
Game1
《火花の精霊/Spark Elemental》が開幕早々飛び込んできて、ホンナミのライフはいきなり17に。バーン相手にわざわざ自分からライフを減らす道理もないと《森/Forest》セットから《野生のナカティル/Wild Nacatl》を送り込むが、これがオオノの《モグの狂信者/Mogg Fanatic》に焼かれてしまい、2体目の《火花の精霊》のアタックを浴びる破目に。
仕方がないと《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》を起動し、《聖なる鋳造所/Sacred Foundry》をフェッチしてくる。これで残りライフは11。《野生のナカティル》と《密林の猿人/Kird Ape》の二体の野蛮な動物たちを場に放つ。
だがオオノは全く気にすることなく《溶岩の撃ち込み/Lava Spike》を本体に叩き込み、《裂け目の稲妻/Rift Bolt》を待機させる。ホンナミの残りライフは8。事実上は5だ。
なんとかダメージレースで巻き返すため、ホンナミは《タルモゴイフ/Tarmogoyf》を場に送るが、オオノは《裂け目の稲妻》が明けた後、ドロー前に《マグマの噴流/Magma Jet》を本体に撃ち込み、占術でしっかりと《爆片破/Shrapnel Blast》を確保。返しのアタックもライフ6で生き残り、鮮やかにホンナミのライフを削り切った。
ホンナミ 0-1 オオノ
Game2
「ギルド・フェッチ」の17点スタートから《野生のナカティル》《密林の猿人》と展開してゆくホンナミ。
オオノも《ケルドの匪賊/Keldon Marauders》を連打するのだが、ホンナミはこれを《稲妻のらせん/Lightning Helix》と《流刑への道/Path to Exile》で退かす。5点のクロックを2度受けてオオノのライフは7に。
残された時間がなくなってきたオオノは待機の明けた《稲妻の裂け目》を《野生のナカティル》に撃ち込みクロックを引き下げる。ホンナミは《デュルガーの垣魔道士/Duergar Hedge-Mage》をプレイし、オオノはそれに合わせて《大焼炉/Great Furnace》を生贄に捧げて《爆片破》で《密林の猿人》を葬り、エンドの《火山の流弾/Volcanic Fallout》で、残りライフ3ながらなんとかクロックを排除することに成功する。
しかし、動物園から主人公たる動物を排除することは不可能に近い。次に飛び出してきたのは《長毛のソクター/Woolly Thoctar》。タフネス4の怪物は、3点火力が基本のバーンデッキでの対処は困難だ。
《罠の橋/Ensnaring Bridge》で数ターンを稼いだオオノだったが、ホンナミが《忘却の輪/Oblivion Ring》を引いたところで、その最後の防波堤は決壊してしまった。
ホンナミ 1-1 オオノ
Game3
先手オオノが1マリガン。それでも《ケルドの匪賊》から順調にライフを削っていく。
一方のホンナミはまたも17点から《密林の猿人》。2ターン目には《貴族の教主/Noble Hierarch》を置いて3点のアタック。このマナクリーチャーはオオノの《マグマの噴流》で焼かれてしまうが、次の動きはサモン《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》。ナチュラルにフェッチランドが墓地に落ちる『Zoo』では4/4以上のファッティとして巨大なプレッシャーとなる。
返しのターンでオオノは悩んだ末に《硫黄の渦/Sulfuric Vortex》を貼り、ホンナミはこれを《デュルガーの垣魔道士》で砕く。《聖遺の騎士》と《猿人》のアタックでライフは9。
《垣魔道士》を使わせた上で温存していた《罠の橋》を貼ったオオノだが、ホンナミはまたもしっかりと《忘却の輪》を握っていたのだった。
Final Result:ホンナミ 2-1 オオノ
ホンナミトモユキ Win!
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
本日分は以上です。準決勝と決勝分についてはまた明日以降にでも。
しーゆーねくすとたーん。
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
「PTQホノルル@神奈川2次 Quarterfinals ホンナミトモユキ vs オオノイサオ」
プロツアーの権利を賭けた戦いもついに佳境に。候補者が8人に絞られた中から、1位通過のホンナミと8位通過のオオノのマッチアップをお伝えしたい。
ヘッドジャッジの中嶋氏から制限時間についてのアナウンスがある中、「ここにはあんまり関係ないですね」と談笑する二人。どうやらスイスラウンドでも当たっていて、お互いのデッキは知っているようだ。ホンナミのデッキは『NayaZoo』、オオノのデッキは『赤単バーン』だ。
6面ダイス2個で12を出したオオノが先攻。先手後手がかなり重要なマッチアップだけに、6ゾロが出た瞬間の二人のリアクションがまったく対称的だ。お互いに7枚のハンドをキープしてゲームがスタート。
Game1
《火花の精霊/Spark Elemental》が開幕早々飛び込んできて、ホンナミのライフはいきなり17に。バーン相手にわざわざ自分からライフを減らす道理もないと《森/Forest》セットから《野生のナカティル/Wild Nacatl》を送り込むが、これがオオノの《モグの狂信者/Mogg Fanatic》に焼かれてしまい、2体目の《火花の精霊》のアタックを浴びる破目に。
仕方がないと《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》を起動し、《聖なる鋳造所/Sacred Foundry》をフェッチしてくる。これで残りライフは11。《野生のナカティル》と《密林の猿人/Kird Ape》の二体の野蛮な動物たちを場に放つ。
だがオオノは全く気にすることなく《溶岩の撃ち込み/Lava Spike》を本体に叩き込み、《裂け目の稲妻/Rift Bolt》を待機させる。ホンナミの残りライフは8。事実上は5だ。
なんとかダメージレースで巻き返すため、ホンナミは《タルモゴイフ/Tarmogoyf》を場に送るが、オオノは《裂け目の稲妻》が明けた後、ドロー前に《マグマの噴流/Magma Jet》を本体に撃ち込み、占術でしっかりと《爆片破/Shrapnel Blast》を確保。返しのアタックもライフ6で生き残り、鮮やかにホンナミのライフを削り切った。
ホンナミ 0-1 オオノ
Game2
「ギルド・フェッチ」の17点スタートから《野生のナカティル》《密林の猿人》と展開してゆくホンナミ。
オオノも《ケルドの匪賊/Keldon Marauders》を連打するのだが、ホンナミはこれを《稲妻のらせん/Lightning Helix》と《流刑への道/Path to Exile》で退かす。5点のクロックを2度受けてオオノのライフは7に。
残された時間がなくなってきたオオノは待機の明けた《稲妻の裂け目》を《野生のナカティル》に撃ち込みクロックを引き下げる。ホンナミは《デュルガーの垣魔道士/Duergar Hedge-Mage》をプレイし、オオノはそれに合わせて《大焼炉/Great Furnace》を生贄に捧げて《爆片破》で《密林の猿人》を葬り、エンドの《火山の流弾/Volcanic Fallout》で、残りライフ3ながらなんとかクロックを排除することに成功する。
しかし、動物園から主人公たる動物を排除することは不可能に近い。次に飛び出してきたのは《長毛のソクター/Woolly Thoctar》。タフネス4の怪物は、3点火力が基本のバーンデッキでの対処は困難だ。
《罠の橋/Ensnaring Bridge》で数ターンを稼いだオオノだったが、ホンナミが《忘却の輪/Oblivion Ring》を引いたところで、その最後の防波堤は決壊してしまった。
ホンナミ 1-1 オオノ
Game3
先手オオノが1マリガン。それでも《ケルドの匪賊》から順調にライフを削っていく。
一方のホンナミはまたも17点から《密林の猿人》。2ターン目には《貴族の教主/Noble Hierarch》を置いて3点のアタック。このマナクリーチャーはオオノの《マグマの噴流》で焼かれてしまうが、次の動きはサモン《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》。ナチュラルにフェッチランドが墓地に落ちる『Zoo』では4/4以上のファッティとして巨大なプレッシャーとなる。
返しのターンでオオノは悩んだ末に《硫黄の渦/Sulfuric Vortex》を貼り、ホンナミはこれを《デュルガーの垣魔道士》で砕く。《聖遺の騎士》と《猿人》のアタックでライフは9。
《垣魔道士》を使わせた上で温存していた《罠の橋》を貼ったオオノだが、ホンナミはまたもしっかりと《忘却の輪》を握っていたのだった。
Final Result:ホンナミ 2-1 オオノ
ホンナミトモユキ Win!
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
本日分は以上です。準決勝と決勝分についてはまた明日以降にでも。
しーゆーねくすとたーん。
《苦悶の触手/Tendrils of Agony》
2009年3月18日 MTG/Coverage コメント (4) GPTカバレッジ三部作(たった今命名)も本日でラストです。文中は敬称略です。問題点などがありましたらコメント欄からお願いします。
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
「GPTシンガポール@東神奈川 Finals 中村肇 vs 有留知広」
「ハンド0枚からコンボ決められたんだけど」
そんなコメントは隣のテーブルで中島主税と3位決定戦を始めた高橋優太から。
そして、準決勝で0枚の手札から膨大な数のストームを放ったのは『デザイア』を駆る中村肇。その豪腕で《カラスの罪/Raven’s Crime》を乗り越えてコンボを決めて見せたわけが、決勝の対戦相手の有留の『フェアリー』にはメインから《もみ消し/Stifle》が。
中村:「もう心折れそう……」
有留は予選6ラウンドを全勝しており、ここで勝てばスーパーライアンチャンスの達成である。
Game1
先手の中村が《睡蓮の花/Lotus Bloom》を待機させ、《戦慄艦の浅瀬/Dreadship Reef》(いわゆる「貯めラン」)にマナを蓄えていく。
一方の有留は《祖先の幻視/Ancestral Vision》待機でスタート。空《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》からクロックを作る。3ターン目のセットランド時に少考するが、《激浪の研究室/Riptide Laboratory》をプレイする。
4ターン目の中村のアップキープ。まず《睡蓮の花》の待機が明ける。これを有留はスルー。続けて《炎の儀式/Rite of Flame》と《煮えたぎる歌/Seething Song》でマナを増やす。これにも有留は反応を示さない。
そして貯めランから青マナを引き出して、ストーム3の《精神の願望/Mind’s Desire》。ここで有留は《もみ消し/Stifle》をキャスト。これでストームは途絶えたかと思われたが、中村は《差し戻し/Remand》でこれを弾く。青マナが1つしかない有留は《もみ消し》を撃ちなおすことができない。
これは決まったかと思いきや、土地が2枚めくれてしまい、《思案/Ponder》を重ねてもコンボが続かない。仕方なく《睡蓮の花》を2枚待機してこのターンは終了となる。
自分からは動かない有留は《祖先の幻視》の待機が明けても淡々と《スプライト》で殴るのみ。2度目の嵐に備える。
そして2度目の嵐が。まずは2輪の睡蓮が咲き、《煮えたぎる歌》からさらにマナを出す。《手練/Sleight of Hand》と《深遠の覗き見/Peer Through Depths》の連打で《精神の願望》を見つけ出し、大嵐となった《精神の願望》。
だがもちろん有留は先ほど《差し戻し》された《もみ消し》を。今回は十分な青マナがあり、《差し戻し》の心配はない。《精神の願望》本体だけが解決され、《魔力変/Manamorphose》が1枚だけめくれる。
しかしこの《もみ消し》は中村のプランには織り込み済みだ。《もみ消し》のプレイでストームは8。《魔力変》をプレイしてストームは9。
ここから3度目の嵐。《魔力変》からの黒黒を使ってちょうど20点《苦悶の触手/Tendrils of Agony》!
それすらも《もみ消し》。
中村 0-1 有留
Game2
後手有留がダブルマリガン。一方中村は《睡蓮の花》から《思案》を連打し、着々と準備を進める。
ゆっくりとターンが進む中、中村のターン終了時に有留が疑似手札破壊の《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》をプレイ。中村は《差し戻し》で1ターン稼ぐ。だが、それによって生まれたターンで仕掛けることができない。
中村の手札が再度の《ヴェンディリオン三人衆》で暴かれる。そこにはマナ加速とドロースペルしかなく、有留は「そのまま」を選択。さらにクロックをかけつつ《激浪の研究室》で再利用。これで中村はトップでしか勝負できなくなる。
3回殴られたところで中村が動く。まずは儀式と歌から大量のマナを生み出し、《深遠の覗き見》。これを有留は《呪文づまりのスプライト》でカウンター。続けて《魔力変》をプレイ。これにも有留は《否認/Negate》を撃ち込むのだが、中村が握っていたのは《否定の契約/Pact of Negation》。命懸けで守った《魔力変》から黒黒を出して、プレイしたのは《むかつき/Ad Nauseam》。中村のライフはフェッチの起動と《ヴェンディリオン三人衆》によって残り10だ。
まずは《魔力変》。次も《魔力変》。これで《精神の願望》がめくれるとアウトとなる。悩んだ末にもう一枚。《深遠の覗き見》がめくれる。これで残りライフは4で、一番欲しい《苦悶の触手》でもアウトだ。散々悩み、ここでストップをかける。
とりあえず《深遠の覗き見》をキャスト。あ、《苦悶の触手》発見。
《もみ消し》は…………なし。
中村 1-1 有留
Game3
序盤はやはりゆったりと進む。中村の3ターン目に有留は《ヴェンディリオン三人衆》で手札確認。《精神の願望》《むかつき》《万の眠り/Gigadrowse》とドロー・マナ加速といった内容からカウンターを封殺してしまう《万の眠り》をライブラリーに送り返す。
静かに刻まれる3点のクロック。《思案》を《マナ漏出/Mana Leak》し、コンボのスタートをとにかく遅らせる姿勢だ。中村はゆったりと貯めランにカウンターを乗せていく。
残りライフが5になったところで中村が動く、と思われたところで先に動いたのはなんと有留のほうだ。中村のアップキープに《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》をプレイ。これを中村は《差し戻し》でかわす。この動きで有留の手札に有効な妨害策が少ないことが判明する。
そして灼熱の歌が唱えられ、《精神の願望》の大嵐が《苦悶の触手》を引き当て、有留のライフは一瞬にして0になった。
Final Result:中村 2-1 有留
中村肇 Win!
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
「大会日程」
03月21日 / 川崎 / PTQホノルル(エクステンデッド) / PWC -187th-(シールド / Limitsゲートウェイ予選)
03月22日 / 横浜 / GPT神戸(エクステンデッド) / PWC -188th-(シールド / Limitsゲートウェイ予選)
03月28日 / 東神奈川 / PWC -189th-(スタンダード / PWCポイント2倍 / 第4期PWCポイント集計)
04月04日 / 横浜 / GPT神戸(エクステンデッド)
04月05日 / 東神奈川 / PTQホノルル(エクステンデッド)
最新の情報についてはhttp://www.f2.dion.ne.jp/~nakajt08/をご覧下さい。
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
以上です。ご協力くださったプレイヤーの皆さん、いつもいつも無理なお願いを聞いてもらっている主催者の中嶋さん、本当にありがとうございました。
しーゆーねくすとたーん。
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
「GPTシンガポール@東神奈川 Finals 中村肇 vs 有留知広」
「ハンド0枚からコンボ決められたんだけど」
そんなコメントは隣のテーブルで中島主税と3位決定戦を始めた高橋優太から。
そして、準決勝で0枚の手札から膨大な数のストームを放ったのは『デザイア』を駆る中村肇。その豪腕で《カラスの罪/Raven’s Crime》を乗り越えてコンボを決めて見せたわけが、決勝の対戦相手の有留の『フェアリー』にはメインから《もみ消し/Stifle》が。
中村:「もう心折れそう……」
有留は予選6ラウンドを全勝しており、ここで勝てばスーパーライアンチャンスの達成である。
Game1
先手の中村が《睡蓮の花/Lotus Bloom》を待機させ、《戦慄艦の浅瀬/Dreadship Reef》(いわゆる「貯めラン」)にマナを蓄えていく。
一方の有留は《祖先の幻視/Ancestral Vision》待機でスタート。空《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》からクロックを作る。3ターン目のセットランド時に少考するが、《激浪の研究室/Riptide Laboratory》をプレイする。
4ターン目の中村のアップキープ。まず《睡蓮の花》の待機が明ける。これを有留はスルー。続けて《炎の儀式/Rite of Flame》と《煮えたぎる歌/Seething Song》でマナを増やす。これにも有留は反応を示さない。
そして貯めランから青マナを引き出して、ストーム3の《精神の願望/Mind’s Desire》。ここで有留は《もみ消し/Stifle》をキャスト。これでストームは途絶えたかと思われたが、中村は《差し戻し/Remand》でこれを弾く。青マナが1つしかない有留は《もみ消し》を撃ちなおすことができない。
これは決まったかと思いきや、土地が2枚めくれてしまい、《思案/Ponder》を重ねてもコンボが続かない。仕方なく《睡蓮の花》を2枚待機してこのターンは終了となる。
自分からは動かない有留は《祖先の幻視》の待機が明けても淡々と《スプライト》で殴るのみ。2度目の嵐に備える。
そして2度目の嵐が。まずは2輪の睡蓮が咲き、《煮えたぎる歌》からさらにマナを出す。《手練/Sleight of Hand》と《深遠の覗き見/Peer Through Depths》の連打で《精神の願望》を見つけ出し、大嵐となった《精神の願望》。
だがもちろん有留は先ほど《差し戻し》された《もみ消し》を。今回は十分な青マナがあり、《差し戻し》の心配はない。《精神の願望》本体だけが解決され、《魔力変/Manamorphose》が1枚だけめくれる。
しかしこの《もみ消し》は中村のプランには織り込み済みだ。《もみ消し》のプレイでストームは8。《魔力変》をプレイしてストームは9。
ここから3度目の嵐。《魔力変》からの黒黒を使ってちょうど20点《苦悶の触手/Tendrils of Agony》!
それすらも《もみ消し》。
中村 0-1 有留
Game2
後手有留がダブルマリガン。一方中村は《睡蓮の花》から《思案》を連打し、着々と準備を進める。
ゆっくりとターンが進む中、中村のターン終了時に有留が疑似手札破壊の《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》をプレイ。中村は《差し戻し》で1ターン稼ぐ。だが、それによって生まれたターンで仕掛けることができない。
中村の手札が再度の《ヴェンディリオン三人衆》で暴かれる。そこにはマナ加速とドロースペルしかなく、有留は「そのまま」を選択。さらにクロックをかけつつ《激浪の研究室》で再利用。これで中村はトップでしか勝負できなくなる。
3回殴られたところで中村が動く。まずは儀式と歌から大量のマナを生み出し、《深遠の覗き見》。これを有留は《呪文づまりのスプライト》でカウンター。続けて《魔力変》をプレイ。これにも有留は《否認/Negate》を撃ち込むのだが、中村が握っていたのは《否定の契約/Pact of Negation》。命懸けで守った《魔力変》から黒黒を出して、プレイしたのは《むかつき/Ad Nauseam》。中村のライフはフェッチの起動と《ヴェンディリオン三人衆》によって残り10だ。
まずは《魔力変》。次も《魔力変》。これで《精神の願望》がめくれるとアウトとなる。悩んだ末にもう一枚。《深遠の覗き見》がめくれる。これで残りライフは4で、一番欲しい《苦悶の触手》でもアウトだ。散々悩み、ここでストップをかける。
とりあえず《深遠の覗き見》をキャスト。あ、《苦悶の触手》発見。
《もみ消し》は…………なし。
中村 1-1 有留
Game3
序盤はやはりゆったりと進む。中村の3ターン目に有留は《ヴェンディリオン三人衆》で手札確認。《精神の願望》《むかつき》《万の眠り/Gigadrowse》とドロー・マナ加速といった内容からカウンターを封殺してしまう《万の眠り》をライブラリーに送り返す。
静かに刻まれる3点のクロック。《思案》を《マナ漏出/Mana Leak》し、コンボのスタートをとにかく遅らせる姿勢だ。中村はゆったりと貯めランにカウンターを乗せていく。
残りライフが5になったところで中村が動く、と思われたところで先に動いたのはなんと有留のほうだ。中村のアップキープに《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》をプレイ。これを中村は《差し戻し》でかわす。この動きで有留の手札に有効な妨害策が少ないことが判明する。
そして灼熱の歌が唱えられ、《精神の願望》の大嵐が《苦悶の触手》を引き当て、有留のライフは一瞬にして0になった。
Final Result:中村 2-1 有留
中村肇 Win!
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
「大会日程」
03月21日 / 川崎 / PTQホノルル(エクステンデッド) / PWC -187th-(シールド / Limitsゲートウェイ予選)
03月22日 / 横浜 / GPT神戸(エクステンデッド) / PWC -188th-(シールド / Limitsゲートウェイ予選)
03月28日 / 東神奈川 / PWC -189th-(スタンダード / PWCポイント2倍 / 第4期PWCポイント集計)
04月04日 / 横浜 / GPT神戸(エクステンデッド)
04月05日 / 東神奈川 / PTQホノルル(エクステンデッド)
最新の情報についてはhttp://www.f2.dion.ne.jp/~nakajt08/をご覧下さい。
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
以上です。ご協力くださったプレイヤーの皆さん、いつもいつも無理なお願いを聞いてもらっている主催者の中嶋さん、本当にありがとうございました。
しーゆーねくすとたーん。
昨日に引き続いてのGPTのカバレッジです。文中は敬称略です。問題点などがありましたらコメント欄からお願いします。
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
「GPTシンガポール@東神奈川 Semifinals 有留知広 vs 中島主税」
GPTを戦い続けているプレイヤーも残り4人。シンガポール、その先の神戸に向けての手応えをつかむために。
中島主税のデッキは『NAYA ZOO』。5色だった『Domain ZOO』から色を絞り、赤白緑のナヤカラーにまとめたビートダウンだ。『Domain ZOO』よりも初期ライフが高く、安定感が高められている。アラーラ-コンフラックスのドラフトでほぼナヤを決め打ちしており、「ナヤ大好き」と公言する中島。最近では一部の仲のいいプレイヤーから「ナヤ島さん」と呼ばれているとか。ここまで勝ち上がれたのも「ナヤ神様」のおかげらしい。
一方の有留のデッキは『フェアリー・ウィザード』。PTベルリンで9位に入賞した自身のレシピとあまり変わっていないようで、《巻物の君、あざみ/Azami, Lady of Scrolls》が異彩を放っている。
この試合からお互いのデッキリストが公開に。有留のメインレシピに《誘惑蒔き/Sower of Temptation》を見つけて「やる気満々じゃん」とげんなりする中島。ダイスロールも負けて「先手後手でぜんぜん勝率違うのに」とまたもげんなり。果たして勝負の行方は。
Game1
先手の有留がダブルマリガン。土地1枚と《祖先の幻視/Ancestral Vision》に賭けてのキープに追い込まれる。
なんとか2ターン目に《変わり谷/Mutavault》を引き込み、中島の2ターン目の《密林の猿人/Kird Ape》は《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》で打ち消すが、1ターン目の《野生のナカティル/Wild Nacatl》が止まっていない。その上土地もストップしてしまう。
有留はフェッチランドを《もみ消し/Stifle》したりして時間を稼ぐが、2マナのままではゲームにならず、《硫黄の渦/Sulfuric Vortex》が通ると、手札の2枚の《誘惑蒔き/Sower of Temptation》を恨めしげに見つめながら次のゲームの準備を始めた。
有留 0-1 中島
中島:「《地獄火花の精霊/Hellspark Elemental》はサイドでいいね。フェアリーにしか強くないし」
有留:「フェアリーにも効かないよ。だって3点でしょ」
中島:「3点を甘く見ると痛い目にあうかもよ?」
Game2
後手の中島が2ターン目に《地獄火花の精霊/Hellspark Elemental》を走らせてゲームスタート。
有留は淡々と土地を並べ、中島の3ターン目のドロー後に《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》をプレイし、中島の手札から《硫黄の渦/Sulfuric Vortex》を奪い去る。中島は《タルモゴイフ/Tarmogoyf》を場に送るが、サイズが2/3と心許ない。
2点と3点のダメージレースでは明らかに中島が不利。クロックを排除しようと《流刑への道/Path to Exile》を2連打するが、有留は《呪文づまりのスプライト》2連打。クロックは3点対5点に。
さらに有留は《不忠の糸/Threads of Disloyalty》で《タルモゴイフ》を自軍に引き入れる。中島は《デュルガーの垣魔道士/Duergar Hedge-Mage》でこれを叩き割るが、これは《ヴェンディリオン三人衆》によって確認済みだ。《垣魔道士》を使わせた上での有留の《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》。
アタックが通ったところで中島の残りライフは2。《十手》によってクリーチャーも火力も封じられてしまい、勝負は最終ゲームへ。
有留 1-1 中島
Game3
中島が1ランドの初手をマリガンして、《炎の印章/Seal of Fire》を置く立ち上がり。2ターン目の《タルモゴイフ》が《呪文嵌め/Spell Snare》されると、大きなため息をつく。3ターン目には《地獄火花の精霊》を走らせるが、場にクロックが存在しない以上は「3点」というダメージは魅力に欠ける。
有留は4ターン目の中島のドロー後に《ヴェンディリオン三人衆》。《流刑への道》と《炎の印章》しかない手札を確認してそのままを選択。中島は場の《炎の印章》でこのフェアリーを焼き殺して《地獄火花の精霊》を蘇生。有留のライフはまだ14だ。
さらに次のターンも《ヴェンディリオン三人衆》。《デュルガーの垣魔道士》が増えた手札から《流刑への道》を選択してライブラリーの底に。中島はまた《炎の印章》で《ヴェンディリオン三人衆》を焼こうとするのだが、有留は静かに《もみ消し》する。
こうして有留が先にクロックを獲得。中島も対象のない《垣魔道士》を場に送るが、有留はこれを《誘惑蒔き》。《稲妻のらせん/Lightning Helix》も《呪文嵌め》して、速やかにゲームを制圧してみせた。
Final Result:有留 2-1 中島
有留知広 Win!
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
明日は決勝のカバレッジです。
しーゆーねくすとたーん。
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
「GPTシンガポール@東神奈川 Semifinals 有留知広 vs 中島主税」
GPTを戦い続けているプレイヤーも残り4人。シンガポール、その先の神戸に向けての手応えをつかむために。
中島主税のデッキは『NAYA ZOO』。5色だった『Domain ZOO』から色を絞り、赤白緑のナヤカラーにまとめたビートダウンだ。『Domain ZOO』よりも初期ライフが高く、安定感が高められている。アラーラ-コンフラックスのドラフトでほぼナヤを決め打ちしており、「ナヤ大好き」と公言する中島。最近では一部の仲のいいプレイヤーから「ナヤ島さん」と呼ばれているとか。ここまで勝ち上がれたのも「ナヤ神様」のおかげらしい。
一方の有留のデッキは『フェアリー・ウィザード』。PTベルリンで9位に入賞した自身のレシピとあまり変わっていないようで、《巻物の君、あざみ/Azami, Lady of Scrolls》が異彩を放っている。
この試合からお互いのデッキリストが公開に。有留のメインレシピに《誘惑蒔き/Sower of Temptation》を見つけて「やる気満々じゃん」とげんなりする中島。ダイスロールも負けて「先手後手でぜんぜん勝率違うのに」とまたもげんなり。果たして勝負の行方は。
Game1
先手の有留がダブルマリガン。土地1枚と《祖先の幻視/Ancestral Vision》に賭けてのキープに追い込まれる。
なんとか2ターン目に《変わり谷/Mutavault》を引き込み、中島の2ターン目の《密林の猿人/Kird Ape》は《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》で打ち消すが、1ターン目の《野生のナカティル/Wild Nacatl》が止まっていない。その上土地もストップしてしまう。
有留はフェッチランドを《もみ消し/Stifle》したりして時間を稼ぐが、2マナのままではゲームにならず、《硫黄の渦/Sulfuric Vortex》が通ると、手札の2枚の《誘惑蒔き/Sower of Temptation》を恨めしげに見つめながら次のゲームの準備を始めた。
有留 0-1 中島
中島:「《地獄火花の精霊/Hellspark Elemental》はサイドでいいね。フェアリーにしか強くないし」
有留:「フェアリーにも効かないよ。だって3点でしょ」
中島:「3点を甘く見ると痛い目にあうかもよ?」
Game2
後手の中島が2ターン目に《地獄火花の精霊/Hellspark Elemental》を走らせてゲームスタート。
有留は淡々と土地を並べ、中島の3ターン目のドロー後に《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》をプレイし、中島の手札から《硫黄の渦/Sulfuric Vortex》を奪い去る。中島は《タルモゴイフ/Tarmogoyf》を場に送るが、サイズが2/3と心許ない。
2点と3点のダメージレースでは明らかに中島が不利。クロックを排除しようと《流刑への道/Path to Exile》を2連打するが、有留は《呪文づまりのスプライト》2連打。クロックは3点対5点に。
さらに有留は《不忠の糸/Threads of Disloyalty》で《タルモゴイフ》を自軍に引き入れる。中島は《デュルガーの垣魔道士/Duergar Hedge-Mage》でこれを叩き割るが、これは《ヴェンディリオン三人衆》によって確認済みだ。《垣魔道士》を使わせた上での有留の《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》。
アタックが通ったところで中島の残りライフは2。《十手》によってクリーチャーも火力も封じられてしまい、勝負は最終ゲームへ。
有留 1-1 中島
Game3
中島が1ランドの初手をマリガンして、《炎の印章/Seal of Fire》を置く立ち上がり。2ターン目の《タルモゴイフ》が《呪文嵌め/Spell Snare》されると、大きなため息をつく。3ターン目には《地獄火花の精霊》を走らせるが、場にクロックが存在しない以上は「3点」というダメージは魅力に欠ける。
有留は4ターン目の中島のドロー後に《ヴェンディリオン三人衆》。《流刑への道》と《炎の印章》しかない手札を確認してそのままを選択。中島は場の《炎の印章》でこのフェアリーを焼き殺して《地獄火花の精霊》を蘇生。有留のライフはまだ14だ。
さらに次のターンも《ヴェンディリオン三人衆》。《デュルガーの垣魔道士》が増えた手札から《流刑への道》を選択してライブラリーの底に。中島はまた《炎の印章》で《ヴェンディリオン三人衆》を焼こうとするのだが、有留は静かに《もみ消し》する。
こうして有留が先にクロックを獲得。中島も対象のない《垣魔道士》を場に送るが、有留はこれを《誘惑蒔き》。《稲妻のらせん/Lightning Helix》も《呪文嵌め》して、速やかにゲームを制圧してみせた。
Final Result:有留 2-1 中島
有留知広 Win!
♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪,;★;,♪
明日は決勝のカバレッジです。
しーゆーねくすとたーん。